NBU日本文理大学

理事長あいさつ

産学一致に込められた想いを繋ぐ。学校法人 文理学園 日本文理大学 理事長 菅 貞淑(すが さだよし)

学校法人文理学園は、1947年(昭和22年)戦後の混乱期「学びたくても学ぶことの出来ない若者の姿」をみて、心を痛めた創始者が大分県佐伯市に小さな学び舎を開設したことから始まりました。
いつの世も「若者は社会の宝」という概念は普遍的です。「学びたいという若者のために教育の機会を」。この想いは学園の原点です。
時は流れ、20世紀には交通や通信の発達により人々のグローバルな移動や世界をマーケットと捉えるビジネスが加速、21世紀に入ると、ICT、AI、DXなどのデジタル技術は進化を続け、私たちの生活や産業構造に大きな変革をもたらしています。
創立時から受け継がれている建学の精神「産学一致」は、一方で最先端技術の発展を望み、他方で、人間的に根本を問い続けるという両義的な意味をもっています。新たな社会を創るために利活用される最新の技術やビックデータとともに我々人間も発展と進化を望まなければなりません。
「なぜ、この技術が生まれたのか」「このデータはどのように使うべきなのか」それを問い続け、人間味溢れる最適な判断をする。人間の英知や心をどう生かすかを考えることこそが、「産学一致」に宿る魂であり、困難な時代を生き抜く人間力なのです。
アフターコロナの社会は、これまでの成長・発展から、多様性を重んじた調和や寛容さが求められます。地域の将来を担う若者にとって、異なる世代や多様な背景をもった人々とコミュニケーションを取りながら人間力を磨き、謙虚に学び続けることが大切なのです。
学校法人文理学園は、教育機関として社会に存在する意義を問い続け、各設置校の教職員の人間力を結集し、未来を担う若者が夢を持てるような地域社会の創造に貢献できるよう、一層邁進して参ります。

profile

大分県出身。日本大学理工学部電気工学科卒業後、米国ミズーリ州立大学大学院修士課程修了。1981年松下電器産業株式会社(現パナソニック株式会社)に入社。海外向け情報機器部門を担当。約5年間の英国勤務を経て、1992年9月、同社コンピュータ事業部退職。同年10月より学校法人文理学園へ。2000年6月より同法人副理事長。2007年1月より理事長・総長。2017年4月より2021年3月まで日本文理大学学長を併任。