NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 情報デザイン1(Information Design1)
担当教員名 伊藤 研、坪倉 篤志
配当学年 カリキュラムにより異なります。 開講期 前期
必修・選択区分 選択 単位数 2
履修上の注意または履修条件 なし
受講心得 皆さんの身近な表現メディア=パンフレット、新聞、広告ちらし、雑誌記事、ラジオ放送、テレビ、ビデオ、DVD、映画などから流される情報を、「対象」と「目的」を考えながら見る習慣を付けてください。
教科書 講義資料を配布します。
参考文献及び指定図書 「情報を見せる技術」 中川佳子(光文社親書106)
「分かりやすい説明」の技術 藤沢晃治著 (講談社:ブルーバックス)
「分かりやすい文章」の技術 藤沢晃治著 (講談社:ブルーバックス)
「分かりやすい表現」の技術 藤沢晃治著 (講談社:ブルーバックス)
「広告コピーって項書くんだ!読本」 谷山雅計著 宣伝会議
関連科目 情報デザイン2、映像1、映像2、プロジェクト演習1、プロジェクト演習2、プロジェクト演習3
オフィスアワー
授業の目的  現代の情報デザインは、映像抜きに考えることが出来ない段階に入っています。映像をきちんと使いこなす能力を身につけることは、ITデザイナーをめざす学生諸君にとっては必須の課題といえるでしょう。情報デザインは、表現に芸術的なセンスが求められはしますが、あくまでもコミュニケーションツールです。つまり、「誰かに何かを誤解させることなく伝える」という機能が求められています。それでは、映像をほかの表現メディアとどのように組み合わせていけばよいのでしょうか。そのためには、映像がメディアとしてどのような特性をもち、どのように構成されているのか、また、どのような効果が発揮できるのかを知ることが欠かせません。
本科目では、今や情報デザインに欠かせない要素である映像表現,、なかでも映像表現のベースとなるシナリオ構成力の習得を目標に、シナリオや映像分析を交えながら、情報デザイン=「情報を、相手にわかりやすく、正確に伝えられるようにする工夫」の基礎を身につけてもらいます。  
授業の概要
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
第1回 情報を伝えるための文章とは
 本科目は目標を映像表現のベースとなるシナリオ構成力の習得に置いています。そのための第1歩は、コンセプトの考え方を身につけることです。さまざまな「商品」の広告コピーを分析し、広告コピーの構成法を知るとともに、コピー作成の演習と添削を通して「商品」の本質をとらえる考え方を知ります。

第2回 情報を的確に伝えるための構成技術
 大学等のウェブサイトから文例をひろい出し、その分析を通して文章構成のポイントを把握するとともに、第1回に引き続いて演習と添削を通して情報を伝える文章のルールを身につけます。

第3回 情報を的確に伝えるための文章技術
 情報を的確に伝えるための文章の代表として新聞記事を例として、その分析を通して文章構成技術のポイントやルールを把握します。そして自らが発見したルールに従って身近な出来事を要領よく記載する演習と添削を通して、実務文作成技術を理解するとともに文章作成力を身につけます。

第4回 意味が見やすいレイアウト
 情報を的確に伝えるためには、意味を的確に伝えるためのレイアウトに関する知識も求められます。雑誌記事構成を例として、その分析を通して文章構成技術のポイントやルールへの理解を深めます。そして与えられたテーマに従って雑誌記事を作成する演習と添削を通して、実務文作成技術を理解するとともに文章作成力を身につけます。

第5回 文章を整える推敲の技術
 ウェブサイトから文例をひろい出し、ここまでで学んだ文章構成技術や実務文作成技術を駆使して、情報を的確に、しかもわかりやすく伝えられる文章に再構成する演習と添削を通して、文章作成力を高めます。

第6回~8回 企画・構成1~3
 特定の対象に、特定の情報を伝えるためには、広く情報を集め、情報を評価し、情報を目的に合致させられるように再構成する力が求められます。本科目では、雑誌記事構成を目的として特定のテーマを与え、情報のスキミングやスキャニングを効率よく行うための知識や技術を身につけるための演習を3週間連続で行うことにより、文章作成の効率を向上させます。

第9回 映像企画入門-映像要素分析(1)
 教育映像祭や科学技術映像祭の入賞作品を素材として、映像を実際にカット単位で分析し、カットの組み立てとその構成の意味、カットの画角の意味、シーンの組み立て、シーンどうしの関係性とその意味、シークエンスの並び方の意味などを学びます。

第10回 映像企画入門-映像要素分析(2)
 前回に引き続き、映像を実際にカット単位で分析し、カットの組み立てとその構成の意味、カットの画角の意味、シーンの組み立て、シーンどうしの関係性とその意味、シークエンスの並び方の意味などをナレーションと関連づけて学びます。

第11回 映像企画入門-シークエンス構成
 アウトライン・プロセッサ実習で作成した雑誌記事構成をベースに、映像シナリオを作成するためのステップ=まず最初のステップではシークエンス構成を演習と添削を通じて学びます。

第12回 映像企画入門-シーン構成
 アウトライン・プロセッサ実習で作成した雑誌記事構成をベースに、映像シナリオを作成するためのステップ=次のステップではシーン構成を演習と添削を通じて学びます。

第13回 映像企画入門-カット構成(ショット構成)
 実習で作成した雑誌記事構成をベースに、映像シナリオを作成するためのステップ=引き続くステップではカット構成(ショット構成)を演習と添削を通じて学びます。

第14回~15回 映像企画入門-シナリオ構成
 実習で作成した雑誌記事構成をベースに、映像シナリオを作成するためのステップ=最終ステップではナレーション構成を含むシナリオ構成を演習と添削を通じて学びます。

第16回 シナリオ講評
 完成した何本かのシナリオを取り上げて講評し、構成上のポイントなどの理解を深めます。
予習としては、皆さんの身近な表現メディア=パンフレット、新聞、広告ちらし、雑誌記事、ラジオ放送、テレビ、ビデオ、DVD、映画などから流される情報を、「対象」と「目的」を考えながら見る習慣を付けてください。

復習としては、各時間で学んだ内容を身近な表現メディアから見つけて、「講義+演習」内容を確認してください。
授業の運営方法 映像、企画書、シナリオの分析と作成を中心に実践的な授業を進めます。毎回、分析結果あるいは作成物をレポートとして提出します。
備考
学生が達成すべき到達目標 綿密な調査や集積できた情報の評価を行い、対象や目的に沿った映像シナリオ(長さは5分前後)を制作できる。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験
小テスト
レポート 35
成果発表
作品 50 最終成果物として5分程度の映像シナリオを提出してもらいます。評価の視点は以下のとおりです。

①資料調査の綿密さ。
②情報の評価(情報に間違いがないか)。
③情報が分かりやすく整理されているか。
④視聴対象をどの程度意識できているか。
⑤設定した目的が果たせているか。
その他 15 講義へ取り組む姿勢(遅刻や欠席、受講態度などに基づく)。
合計 100