NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 サウンド1(Sound 1)
担当教員名 星芝 貴行
配当学年 1 開講期 後期
必修・選択区分 選択 単位数 2
履修上の注意または履修条件 サウンド基礎を履修し、音楽およびコンピュータミュージックの基礎知識を得ていることが望ましいですが、履修していなくても内容が理解できる科目です。
受講心得 教科書と毎回配布する資料を持参して下さい。MIDI検定3級の受験を目指して学習しましょう。 
教科書 なし
参考文献及び指定図書 ・ミュージックメディア入門 MIDI検定4級対応 (社団法人音楽電子事業協会(AMEI)監修・出版、日本シンセサイザー・プログラマー協会(JSPA)編集・著作)
・MIDI検定3級 公式ガイドブック (社団法人音楽電子事業協会(AMEI)監修、日本シンセサイザー・プログラマー協会(JSPA)著作)
・MIDI 1.0規格書 (社団法人音楽電子事業協会(AMEI)著作・発行、株式会社リットーミュージック発売)
関連科目 サウンド基礎、サウンド2、サウンド3
オフィスアワー
授業の目的 この科目の目的は、コンピュータ音楽作品の創作や、コンピュータ音楽を扱うアプリケーションソフトの開発に必要となる、基礎的な知識を習得することです。最初に、音楽をコンピュータ上で扱うための様々なミュージックメディアに関する基礎知識を習得します。次に、楽器の操作(演奏)をデジタル信号化したデータであるMIDI(Musical Instrument Digital Interface)信号に関して、楽器同士の接続方法や、MIDIの歴史などの基礎知識から、MIDI信号のデータフォーマットの詳細、シンセサイザーなどのMIDI音源について学習します。
授業の概要 コンピュータミュージックには欠かせないMIDIに関する知識を学びます。コンピュータミュージックの共通ライセンスといわれる、社団法人音楽電子事業協会(AMEI)の「MIDI検定」の3級の知識が得られます。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 MIDIの基礎
 音楽演奏情報を伝達するための規格であるMIDIについて、MIDI信号の基礎(デジタル信号、2進数と16進数、ビットとバイトなど)、MIDIケーブルによる楽器同士やコンピュータとの接続方法などを学びます。

○第2回 MIDI信号(ノートデータ)
 MIDI演奏情報の最も基本となるノートデータについて学びます。鍵盤楽器での鍵盤を押す・離す情報を表すノートオン・オフ、音程を表すノートナンバー、強弱を表すベロシティなどについて学びます。授業内容について課題を出します。

○第3回 MIDI信号(MIDIメッセージ)
 MIDIによるデータ送受信はMIDIメッセージによって行われます。そのMIDIメッセージの構造や、MIDIチャンネル、チャンネルメッセージとシステムメッセージについて学びます。授業内容について課題を出します。

○第4回 第1回確認授業
 第1回~第3回の授業内容についてポイントを確認します。授業内容に関する確認試験(筆記試験)を行います。試験実施後、模範解答を行い、確認試験を解説します。

○第5回 MIDI信号(コントロールデータ1)
 演奏の中で様々な状態を切り替えるためのコントロールデータについて学びます。その中の、音色を切り替えるプログラムチェンジ、音程を細かく変化させるピッチベンドについて詳しく学びます。授業内容について課題を出します。

○第6回 MIDI信号(コントロールデータ2)
 先回に引き続き、音量や音(ボリューム)の定位(パン)、リバーブやコーラスなどのエフェクトを制御するためのコントロールチェンジについて学びます。授業内容について課題を出します。

○第7回 MIDI信号(システムメッセージデータ)
 MIDIを介して音色データやサンプリングデータを送受信する時や、より高度なMIDI機器の設定を行う時に用いられるシステムメッセージについて学びます。授業内容について課題を出します。

○第8回 MIDIの知識
 MIDIの歴史とシンセサイザーの基礎知識、MIDIを取り巻く様々な規格について学びます。授業内容について課題を出します。

○第9回 第2回確認授業
 第5回~第8回の授業内容についてポイントを確認します。授業内容に関する確認試験(筆記試験)を行います。試験実施後、模範解答を行い、確認試験を解説します。

○第10回 DTMでの作曲(1)
 作曲の方法には、メロディーを先に創る方法、コードを先に創る方法、リズムを先に創る方法などがあります。授業で比較的簡単で、しっかりとした楽曲のできるコードからの作曲を学びます。授業内容について課題を提出します。

○第11回 DTMでの作曲(2)
 音を横(時間軸)に並べるとメロディーになり、音を縦に並べると和音(コード)となります。無秩序な羅列ではメロディーとは言えません。メロディーを創作する際の様々な規則や和音とメロディーの関係について詳しく学びます。授業内容について課題を出します。

○第12回 DTMでの作曲(3)
 先回に引き続き、音楽作品を完成させるために必要な知識であるメロディーの発展方法などを身に付けます。作品を仕上げて、電子メールにて提出します。

○第13回 DAWでの編集(1)
 従来、専用の機器で行われていた「レコーディング・ミキシング・トラックダウン」の作業が、コンピュータ上のDAW(Digital Audio Workstation)ソフトウェアで行えるようになりました。スタジオを見学し、ミキシングの従来と現在の違いなどを学びます。

○第14回 DAWでの編集(2)
 DAWソフトウェアを用い実際にミキシングの演習を行います。楽器毎に録音された素材を複数のトラックに配置し、フェーダーによる音量の調整、パンによる定位の調整、エフェクター用に用意したトラックにリバーブを準備し、トラック毎にリバーブの掛け具合を調整します。

○第15回 DAWでの編集(3)
 先回に引き続き、DAWソフトウェアによる演習を行い、各トラックにコンプレッサーとイコライザーを掛け、マスタートラックにマルチバンドコンプレッサーを掛けます。最後に作品を仕上げてCD-Rに焼く等の作業(ミックスダウン・トラックダウン・レンダリングなどと言います)を行い提出します。
○第1回
 スライド・配布資料・演習問題
 課題の時間 60分

○第2回
 スライド・配布資料・演習問題
 課題の時間 60分

○第3回
 スライド・配布資料・演習問題
 課題の時間 60分

○第4回
 第1回~第3回の
 スライド・配布資料・演習問題
 課題の時間 60分

○第5回
 スライド・配布資料・演習問題
 課題の時間 60分

○第6回
 スライド・配布資料・演習問題
 課題の時間 60分

○第7回
 スライド・配布資料・演習問題
 課題の時間 60分

○第8回
 スライド・配布資料・演習問題
 課題の時間 60分

○第9回
 第5回~第8回の
 スライド・配布資料・演習問題
 課題の時間 60分

○第10回
 スライド・配布資料・演習問題
 課題の時間 60分

○第11回
 スライド・配布資料・演習問題
 課題の時間 60分

○第12回
 スライド・配布資料・演習問題
 課題の時間 60分

○第13回
 スライド・配布資料・演習問題
 課題の時間 60分

○第14回
 スライド・配布資料・演習問題
 課題の時間 60分

○第15回
 スライド・配布資料・演習問題
 課題の時間 60分
授業の運営方法 パワーポイントのスライド画面を用いて授業を行います。演習作業は、PC教室のデスクトップPCにインストールされたシーケンスソフト(YAMAHA社製 Sol2)を使います。
備考
学生が達成すべき到達目標 ①MIDI検定3級レベルの知識を得る。
②様々な楽器の細かな演奏表現をコンピュータ上で実現することができる。
③簡単なコンピュータミュージックの作品を制作できる。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験
小テスト 40 第4・9回に筆記試験を実施します。(20点+20点=40点)
レポート 26
成果発表
作品 34 第10~15回でコンピュータミュージックの作品を制作します。(34点)
その他
合計 100