NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 CAD基礎2(CAD Basic2)
担当教員名 岩村 直樹、岡崎 覚万
配当学年 1 開講期 後期
必修・選択区分 必修 単位数 2
履修上の注意または履修条件 CAD基礎1を履修していなければなりません。
受講心得 CADの授業は実際にCADの操作を各人が実施しながら行います。このため、欠席した場合他の学生と同じペースで学べなくなる場合がありますので、できる限り欠席しないようにしてください。
教科書 配布テキスト
参考文献及び指定図書 CAD利用技術者試験2級公式ガイドブック  JSPA
CAD利用技術者試験1級(機械)公式ガイドブック JSPA
関連科目 CAD基礎1
オフィスアワー
授業の目的  設計では、設計部門は勿論、加工部門、検査部門など関係者の誰が見ても誤解無く理解できる製図法に基づいた図面を作成しなければなりません。このため、JIS(日本工業規格)を例として、図面の描き方、決まりなどの製図法の基礎を学びながら、CAD1に引き続いて、CADの使用方法について学びます。製図法に基づいた簡単なCAD図面が作図できるようになることが目標です。
授業の概要 CAD基礎1に引き続き、CADソフトウェアを使用しながら、3面図などに取り組みます。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回目 点の投影
図形を紙面に表すための投影法についての基礎を学びます。その中で最も基本的な点を正面図、平面図、側面図に投影して表す方法をCADで課題を行いながら学びます。

○第2回目 直線の投影
直線の投影方法を学び、実長という実際の直線の長さや直線の傾き角度を作図する方法を学びます。CADで課題を行いながら直線の正面図、平面図、実長、傾き角度を作図する方法を学びます。

○第3回 平面の投影
平面の投影方法を学び、平面上の点や直線の表し方、平面の端視図および実形について学びます。CADで平面上の直線や端視図および実形の作図方法について学びます。

○第4回 回転による投影
図形の投影の1つとして使用される、図中の一点を回転中心として図形を回転することによって、直線の実長などを作図する方法を学びます。CADでこれらの事項を作図する方法を課題により学びます。また、作図を行う際に必要となる三角形や円の性質について学びます。

○第5回 曲線と立体
 作図をする上で、曲線や立体の形状に関する知識が必要なため、これらについての基本事項を学びます。また、図面を作図する上で最も基本的な、図面に使用する線の種類およびその意味を学びます。次に、CAD操作の新しい事項として、手書きではできなかった、画層(レイヤ)という透明な用紙に別々に図を描き、これを透かしてみる、あるいは必要な図だけ重ねて見る、あるいは1つの図だけ見て作図する方法について学びます。また、CAD1で概略を学んだ文字記入、寸法記入、印刷の詳細を学びます。

○第6回 立体の三面図の作成
 製図は立体を紙の上に表す手段であり、この技術は正面図、平面図、側面図などの作図の方法を身につけ、数多くの作図経験と実際に物の形状との関連を体験することにより向上します。本授業では、簡単な立体について、その3面図をCADで作図することを学びます。

○第7回 3面図の理解と3面図からの立体の形状の想定
 立体を表す3面図は、誰が見ても同じ立体が想像できるようになっていなければなりません。このため、各種の立体の3面図で、実線と陰線の使用を含めて正しい3面図の書き方を学びます。

○第8回 展開図
 商品の包装用の箱、2個の管を直角に結合する部分の形状、航空機部品の形状など薄い板から立体を作ることは多く、この場合は立体の形状を展開した形を知る必要があります。この展開した図の作図の方法をCADを使用して学びます。

○第9回 切断図
 立体の形状を図面で示す場合、各部を切断した図(断面図)を示すことにより形状を理解しやすく、正確に表せます。この断面図を作図する方法をCADを使用して学びます。また、図面の場合、切断した断面は分かりやすくするため、ハッチングと言って、断面の部分を斜め線などを書き入れて表します。このハッチングをCADで行う方法を学びます。

○第10回 繰返し使用する図形のCADへの登録と呼び出し
作図上繰り返し使用する表面粗さなどの記号や、標準ボルトなどの形状をCADで作成して、これをブロック図形として記憶させておき、必要なときに図面に呼び出して描き、しかも必要な倍率で拡大や縮小を行ったり、必要な数値を画面上で対話方式で記入できるなどのCAD操作の方法を学びます。

○第11回目 寸法公差の記入
物を作る場合、全く同じ寸法の物はできません。このため、製図で記入する寸法には必ず公差という寸法の許容範囲を書く必要があります。図の中の寸法に公差が記入されていない場合は、普通公差として、定められた公差を適用する場合です。普通公差の例と、CADでの公差の記入の方法を学びます。

○第12回 立体と立体の交わり
 2つ以上の立体が交わった形状は多くあり、交わった形状を相貫といいます。この交わり部の形状を把握することはそのものを作るうえで必要になります。ここでは相貫について,CADを使用して交わりの部分の形状を作図する方法を学びます。

○第13回 各種図形および単品図面のの作成
これまでに学んだCADの使用方法、図形、製図の知識を活用して、課題に示す図形をCADで作成して提出します。課題は、これまでに学んだ重要な事項が入っており、基本的なCAD製図が学べます。

○第14回 組立図面の作成
 通常の物は、いくつかの部品で構成されており、図面は、部品およびそれらを組み立てた状態を示すことが必要です。ここでは、課題の組立図面を作成して提出します。

○第15回 複雑な単品図面の作成 
  複雑な物の課題図面作成を行って提出します。

○第16回 
 学習不足分について、補講を実施します。また確認のための課題を提出します。 
適時学習成果確認のための課題を提出します
授業の運営方法 製図に必要な各種の知識を学びながら,CADの操作方法を学んでゆきます。
備考
学生が達成すべき到達目標 2次元CADを使いこなし、航空機製図の基本過程を終了する。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験
小テスト 100 当日学習した成果を、実技課題により確認します。(計50点)
ただし、第14回目、15回目授業で、期末試験相当の小テスト(50点)を実施します。 
レポート
成果発表
作品
その他
合計 100