NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 設計製図5(Atelier Practice of Design and Drawing 5)
担当教員名 島岡 成治、西村 謙司
配当学年 4 開講期 前期
必修・選択区分 建築デザインコース 選択必修
住居・インテリアコース 選択
建築構造システムコース 選択
単位数 2
履修上の注意または履修条件 特にありません。
受講心得 問題に取り組む積極的な姿勢が大切です。そのことが卒業研究、卒業設計のみならず、社会に出たときの実践的能力を養います。
教科書
参考文献及び指定図書 適宜紹介します。
関連科目 建築計画1・2、建築設計 など
オフィスアワー
授業の目的 建築設計4と同様に、広い意味でのデザイン教育を重視した建築設計演習を行います。特に、建築の空間構成に関する能力や造形力、表現力など設計技術に関する能力の向上だけではなく、現実の社会や都市などに潜む諸問題の発見や社会的提案などを含む、建築設計の総合的能力が向上するように指導します。したがって、各自の課題に対する幅広い学習・研究が必要になりますが、そのような学習のあり方そのものが創造的であることが望まれます。また、こうした作品制作を通して、各自にとって、建築をつくることの意義を改めて問い直すことも重要であると考えています。
授業の概要 建築設計の最終課題になります。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 課題発表
 建築設計演習の課題発表を行います。例年、日本建築学会設計競技の課題に沿って、演習が行われます。先ず、課題の内容を具体的に説明し、コンペへの取り組み方について説明します。

○第2回 課題の検討
 発表された課題の内容の検討を行います。課題のとらえ方を理解するとともに、基本方針の打ち出し方について説明します。

○第3回 設計趣旨の検討
 課題に対して、基本方針を打ち出していきます。基本方針をもとに設計趣旨をまとめていきます。先ずは、設計趣旨を作成するための参考図書の調べ方について説明します。

○第4回 敷地調査1
 課題に対する基本方針の検討とともに敷地の選定を行います。敷地選定のための基礎調査を行い、敷地の特性について深く調査を行っていきます。

○第5回 敷地調査2
 敷地が選定されたならば、敷地について詳しく調査を行います。調査は地理学・歴史学・民俗学など他の学際分野の基礎資料をもとに建築的な観点から行います。調査の結果をビジュアルにプレゼンテーションするトレーニングも同時に行います。

○第6回 敷地調査3
 敷地調査の結果は、地図、図表などを用いて表現します。その表現方法の説明をし、コンペの課題に相応しい表現を試みます。

○第7回 問題点の摘出と設計趣旨の作成
 敷地調査や課題の初期検討をふまえた上で、設計趣旨の作成を行います。設計趣旨は、設計の動機・目的・方法が明確にわかるように作成します。

○第8回 エスキス1
 基礎調査と設計趣旨をふまえた上で、基本設計を行います。基本設計のエスキスのチェックを行い、エスキスを進化させます。

○第9回 エスキス2
 エスキス1をふまえた上で、機能の検討とエスキスチェック2を行います。

○第10回 エスキス3
 エスキス2をふまえた上で、造形の検討とエスキスチェック3を行います。

○第11回 エスキス3
 エスキス3をふまえた上で、構造の検討とエスキスチェック4を行います。

○第12回 図面の作成
 基本設計の内容を三面図で表現します。作成した図面のチェックを行います。

○第13回 模型の作成
 三面図をもとにプレゼンテーション用の模型を作成します。作成した模型のチェックを行います。

○第14回 プレゼンテーション
 基礎調査および設計趣旨をビジュアルに表現したものと図面、模型写真をすべて集めてプレゼンテーションボードに表現します。プレゼンテーションボードの作成方法について説明します。

○第15回 プレゼンテーション、提出
 課題の最終チェックをし、日本建築学会へ完成図面を提出します。
第1回
過去の作品調査

第2回
コンペ課題 与条件の整備

第3回
参考図書リストの作成
参考図書の読解

第4回
敷地調査

第5回
敷地調査の結果を表示
プレゼンテーションボードの作成

第6回
敷地調査の結果を表示
プレゼンテーションボードの作成

第7回
設計趣旨の作成

第8回
エスキス作成

第9回
エスキス作成

第10回
エスキス作成

第11回
エスキス作成

第12回
図面の作成

第13回
模型の作成

第14回
プレゼンテーションボードの作成

第15回
プレゼンテーションボードの作成
授業の運営方法 毎回、個人またはそれぞれのグループで行った内容の課題発表とそれに対する批評会を行います。課題を段階的着実に行うとともに、学生同士および教員との議論をすることが大切です。
備考
学生が達成すべき到達目標 ① 建築の空間構成に関する能力、造形力、表現力を修得する。
② 現実の社会や都市の諸問題に対する問題解決能力を修得する。
③ 建築設計に関する高度なプレゼンテーション技術を修得する。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験
小テスト
レポート
成果発表
作品 100 グループワークとして行われる授業への取り組み姿勢。授業の予習としての作品制作。作品制作プロセス。作品に対する制作意欲。制作過程の成果としての作品の質(構想力、制作内容、表現力)。これらすべては各々の建築作品に織り込まれているものであり、これをもって評価します。
その他 出欠を含む授業への取り組み姿勢は評価の内容に含まれます。特に、授業はグループワークとして進めますので、授業へは必ず出席してください。また、授業中の態度、授業の予習・復習の取り組み姿勢はすべて作品に織り込まれるものであり、これをもって評価の対象とします。そのため、単に出席しているだけでは評価の対象と見なされません。
合計 100