NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 施工1(Construction Work 1)
担当教員名 園田 一則
配当学年 3 開講期 前期
必修・選択区分 全コース 必修 単位数 2
履修上の注意または履修条件 構造系科目(構造力学、構造設計、材料力学、材料工学等)を受講していることが望ましい。
受講心得 板書や視覚資料を使った講義になります。教科書は使用しませんので、確実に自分のノートを作成して下さい。
教科書 なし
参考文献及び指定図書
関連科目 構造系科目全般(構造力学、構造設計、材料力学、材料工学、施工2、建築材料実験ほか)
オフィスアワー
授業の目的 建築・土木構造物の新設工事を対象に、工事の流れおよび工事管理の主要なポイントについて学習します。
建設工事は「一品生産」であり、したがって生涯が勉強の連続であると言えます。ただし、工種・工程別に見れば繰り返し・類似の部分も非常に多く、その基本を理解しておくことは非常に重要です。
また、「施工」は、一級・二級建築士の学科試験においてそれぞれ出題の20および25%を占める重要な科目ですので、本講義を通して確実に理解して下さい。
授業の概要 建築・土木施工の要点を、着工から竣工までの一連の流れに沿って、工種別に説明を行います。
なお、前期「施工1」では新設工事、後期「施工2」では既存構造物を対象とした維持保全、補修・補強工事に関して取り扱います。「施工2」は、「施工1」をの内容を理解していることを前提として進めますので、確実に理解して下さい。
また、本講義内容には材料の扱い方に関する項目が多く含まれますので、「材料工学」の講義ノートの持参を要求することがあります。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
第1回 講義ガイダンス、建築・土木生産概論
 はじめに、本講義の内容、成績評価方法、他講義との関連性、講義スケジュール等について説明します。
 建築・土木における生産活動の特徴的な点について概説し、その生産構造や、建設工事の一連の流れについて説明します。

第2回 施工計画
 施工計画・管理において重要なデミングサイクルの考え方を示した上で、現場運営計画、工法・手順計画、施工設備計画、工程計画、安全衛生管理計画における要点を説明します。また、施工管理の急所にも言及します。

第3回 施工設備
 仮設設備と建設機械について説明します。軽視されがちな部分ですが、構造物の品質確保や、施工の省力化、作業の安全性を考えるためには、施工設備の充実を図る必要があり、重要な項目です。

第4回 地下工事(1)
 地盤調査方法(標準貫入試験や平板載荷試験など)について説明した上で、各種山留め工法を示します。工法の特徴を理解した上で、敷地や工期に応じた工法選定のための考え方を示します。

第5回 地下工事(2)
 土工事(特に、根切りを重点的に扱います)、排水工事(釜場工法、深井戸工法、ウェルポイント工法など)、杭工事(各種杭工法の特徴と施工上の注意事項を扱います)について示します。

第6回 確認試験(1)
 第1回から第5回の講義内容に関する確認試験を実施します。また、その模範解答を示します。

第7回 鉄筋工事
 鉄筋の加工および組立てにおける注意事項を示します。特に、かぶり厚さ、、定着、継手、フックの要否など、施工上の急所となる部分は重点的な説明を行います。

第8回 型枠工事
 型枠に用いる材料の名称、型枠の構造設計の要点、型枠の組立て・解体工事のおける注意事項を説明します。

第9回 コンクリート工事(1)
 コンクリートの調合設計の要点(品質基準強度や調合強度の考え方等)と、コンクリート製造にあたっての留意事項を示します。

第10回 コンクリート工事(2)
 レディーミクストコンクリートの発注、運搬、打ち込み、締め固め、打ち継ぎ、養生等について説明します。

第11回 確認試験
 第6回から第10回の講義内容に関する確認試験を実施します。また、その模範解答を示します。

第12回 鉄骨工事
 工場製作、建方、接合といった鉄骨工事の一連の流れについて説明し、また各工程を管理するにあたっての要点を示します。

第13回 補強コンクリートブロック工事、左官工事
 補強コンクリートブロック工事およびモルタル、プラスター、しっくい塗り工事の要点について説明します。

第14回 タイル工事、石工事
 タイル工事および石工事における工法の種類と施工上の留意点について学習します。

第15回 防水工事
 メンブレン防水工事(アスファルト防水工事、シート防水工事、塗膜防水工事)およびシーリング防水工事について学習します。

第16回 確認試験(3)
 第12回から第15回の講義内容に関する確認試験を実施します。また、その模範解答を示します。
第1回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分

第2回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分

第3回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分

第4回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分

第5回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分

第7回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分

第8回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分

第9回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分

第10回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分

第12回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分

第13回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分

第14回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分

第15回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分
授業の運営方法
備考
学生が達成すべき到達目標 1. 建設工事の各工程における工事管理の急所を理解する。
2. 構造物の品質を確保する上で必要とされる生産技術を理解する。
3. 生産プロセスにおいて与えられた条件に適応するための工法選択の考え方を理解する。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 60 持ち込み不可の試験と、持ち込み可の試験を併用します。
前者に関しては、指定した箇所を必ず勉強して臨んでください。
後者に関して、自筆のノートと配布資料の持ち込みを許可しますが、ただ書き写すだけで解けるものと勘違いしないように。日頃から真摯に学習に取り組んでいれば、満点を取ることは可能です。
小テスト
レポート 27
成果発表
作品
その他 13 毎回の講義における出席状況を評価対象とします。大幅な遅刻や長時間の退室は減点対象としますので、注意して下さい。
合計 100