NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 交換工学(Exchange Engineering)
担当教員名 野添 光明
配当学年 カリキュラムにより異なります。 開講期 後期
必修・選択区分 選択 単位数 2
履修上の注意または履修条件 特にありません。
受講心得 授業中は私語をつつしみ、講義をよく聞いてください。
教科書 特になし
参考文献及び指定図書 参考文献 新情報通信概論(電気通信協会)
関連科目 特にありません
オフィスアワー
授業の目的  交換とは、多くの端末を収容する通信ネットワ-クにおいて、任意の2端末間に経路を設定します。この経路の接続を行うのが交換ノ-ドです。ディジタル交換ノ-ドはLSI等の電子部品で構成され、電子ゲ-トの開閉や、通話単位毎に時間的、空間的な位置関係を変えて交換されます。この交換方式の主要技術を理解するとともに通信網、IP電話、移動体、通信エネルギ-等、電気通信主任技術者に必要な知識を修得します。
授業の概要 第1回~第7回、第15回は交換工学に必要な基礎知識としての電気通信概論の習得。第8回~第14回はディジタル交換機の構成、アナログ信号からディジタル信号への変換方法、メモリスイッチ、ゲ-トスイッチの動作原理を習得します。   
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
第1回 概論
交換工学に関する基礎的な電気通信概論、交換ノードに関する機能、通信エネルギー技術、など全体的な概要について説明します。

第2回 電気通信概論:「通信網」 
電気通信システムに要求される条件、電気通信システムを支える技術、通信網の基本構成、通信網の種類と特徴について説明します。

第3回 電気通信概論:「IP電話網」 
アクセス回線のブロードバンド化により、IPネットワーク技術、それを利用して提供する音声電話サービスの構成、機能それに必要なパケット交換の原理、特徴を説明します。

第4回-5回 
電気通信概論:「移動体網」 
送信側、受信側は固定ではなく自由に移動しながら電波を送受信する無線方式である移動体の概要、特に携帯電話システムの方式、ネットワーク技術の機能概要、基本技術を解説します。
第6回 
電気通信概論:「通信網品質」 
端末から端末までの接続、情報の伝達、信頼性など通信網の品質について説明します。また、通信網の信頼性対策について解説します。
第7回
電気通信概論:「信号方式」 
端末装置と交換装置との接続制御として使用される信号の種類、特徴について解説します

第8回-9回
交換ノードの役割
任意の2端末間に経路を設定し、通信できるようにすることであり、この経路の接続を行うものが交換ノードです。この交換ノードの役割、基本機能、交換動作の概要を解説します。

第10回
交換ノードの役割
ディジタル交換機の種類、通話路系装置、信号処理系装置、制御系装置の構成、機能、交換用ソフトウェアの条件などを解説します。

第11回-12回
ディジタル交換ノード
ディジタル交換機の構成を説明し、アナログ信号からディジタル信号への変換方法、多重化方法を解説します。

第13回-14回
ディジタル交換ノード
ディジタル交換方式では時分割多重のまま交換しています。そこで使用されているのがメモリスイッチ、ゲートスイッチです。メモリスイッチ、ゲートスイッチの動作原理を解説するとともにディジタル交換方式の主要技術を解説します。

第15回
通信エネルギー
通信装置を瞬断なく、かつ安定的に動作させるために必要な電力を供給するシステムです。通信用電源設備に求められる条件、特徴、システムの構成、通信エネルギー供給方式及びエネルギー有効利用技術を解説します。

第16回
定期試験
第1回授業から第15回授業の内容を試験範囲とし、配布資料のみ持込可です。



第1回 配布資料 全体的な交換ネットワ-クの概要 復習時間10分

第2回 配布資料 ネットワ-クの種類と特徴 復習時間15分

第3回 配布資料 パッケット交換の概要 復習時間15分

第4、5回 配布資料 移動通信ネットワ-ク技術 復習時間15分

第6回 配布資料 通信網の品質 復習時間15分

第7回 配布資料 信号の種類と特徴 復習時間15分

第8、9回 配布資料 交換機の基本機能 復習時間15分

第10回 配布資料 ディジタル交換機の概要 復習時間15分

第11、12回 配布資料 ディジタル信号変換、多重化方法 復習時間20分

第13、14回 配布資料 各種スイッチの動作原理 復習時間20分

授業の運営方法 通常教室での座学。毎回資料を配布します。
備考
学生が達成すべき到達目標 ①電気通信に必要な各種通信網の構成、機能などの基礎技術を理解する。
②通信網に必要な品質、信号方式の特徴を理解する。
③ディジタル交換機ノードの役割、多重化、各種スイッチの動作原理を理解する。
④通信用電源に求められる条件、構成を理解する。 
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 60 毎回の講義の要点を理解できているか確認します。  
小テスト
レポート 20
成果発表
作品
その他 20 授業に欠席したり、遅刻、早退せずに意欲を持って授業に取り組んだ場合、評価の対象とします。
合計 100