NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 職業指導(Vocational Guidance)
担当教員名 仲山 昌治
配当学年 カリキュラムにより異なります。 開講期 後期
必修・選択区分 教職工業免許必修
教職商業免許必修
単位数 2
履修上の注意または履修条件
受講心得
教科書
参考文献及び指定図書
関連科目
オフィスアワー
授業の目的 高等学校における進路指導は、学校の教育活動全体を通して計画的・組織的に行い、生徒に自己の進路を主体的に選択・決定する力を育て、生涯にわたって自己の持つ能力や適性が生かされて充実した人生となることを目指している。講義では、高等学校の進路指導で行われている活動の具体例を通して、進路指導を理解するとともに、進路指導に携わる教師に求められる資質を学ぶことを目的とします。
授業の概要 高等学校の進路指導がかかえる課題を概観し、この指導が展開される根拠法令を確認する。あわせて、進路指導の意義と進路指導を達成するための教育課程、進路指導を行う校内組織と教師の役割について理解する。また、高等学校現場での進路指導の具体的な活動を取上げ、実務の一部を学び、進路指導が高校生一人ひとりの人生の「生き方」に関係する指導であること、教育そのものであることを学ぶ。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 高等学校の教育と教育に関する法規
 現代の高等学校教育の実情を概観し、教職をめざす立場から、教育問題に関心を持たせると共に憲法・教育基本法など学校教育と法規の関係を理解する。

○第2回 進路指導の意義と基本理念
 いま、教育界は改革期にある。この改革の重点を進路指導との関わりで考察したい。「生きる力」の育成や「心の教育」の実践、「学校・家庭・地域」の連携のあり方が大きく問われている。改革動向とも照らしながら、進路指導の意義と基本理念を探求したい。

○第3回 教育課程と進路指導
 進路指導は、各教科・科目を含む教育活動全体を通じて、教職員が協力して、計画・実践する教育活動である。教育課程と進路指導の関係を歴史的な経緯も含め解説する。

○第4回 進路指導に関わる教師の資質と役割
 進路指導は、指導する教師の資質と情報量と的確な判断力が生徒の将来を大きく左右することを理解させ、教師の資質の高揚と、その役割を考察する。

○第5回 進路指導における組織と運営
 進路指導は、全教師の組織的・計画的な活動によって推進しなければいけない。校内における進路指導体制、進路指導における各教師の役割、校内組織や管理・運営のあり方を考察する。

○第6回 進路指導の計画と実践
 進路指導は、生徒の将来の職業生活を通した生き方に関わる指導であり、人生設計や生き方の指導である。学校では組織的・計画的に行わなければならないものである。ここでは、学校の進路指導を効果的に推進するための指導計画の立案のあり方を考察する。

○第7回 特別活動における進路指導
 学校で進路指導を中心に進める場は、ホームルーム活動と勤労生産・奉仕活動である。ここでは特別活動の目標・性格・内容を吟味しながら、ホームルーム活動や学校行事での進路指導の計画作成、指導の展開について考察する。

○第8回 ホームルーム活動における指導実践(1)
 ホームルーム活動で進路指導を実践する場合の「指導案」を作成する要領を具体的に説明し、指導案を実際に作成検討する。

○第9回 ホームルーム活動における指導実践(2)
 ホームルーム活動で進路指導を実践する場合の「指導案」を作成する要領を具体的に説明し、指導案を実際に作成検討する。

○第10回 個人理解に関する活動
 生徒の自己実現を可能にさせるには、なによりも個々の生徒の能力・適性などを教師が的確に把握するとともに、生徒自身にも自己に理解させることが大切である。生徒理解のあり方、方法などについて理解する。

○第11回 進路情報に関する活動
 進路指導では、将来の進路の世界についての状況を、適切に学ぶことが重要である。進路指導に役立つ諸情報の種類や生徒等への提示方法について理解する。

○第12回 進路相談に関する活動
 進路指導は、「個に始まって個に終わる」と言われる。生徒個々への指導を徹底することが重要である。その代表的形態が進路相談である。進路相談の手法について理解する。

○第13回 就職について
 就職全般について、就職に至るまでの指導、就職指導、事後指導、追跡調査、転職などについて教師の立場と 役割について考察する。

○第14回 進学について
 商業科目・工業科目を履修する生徒の、進学先とその後の展望について考えるとともに、転入や留学、単位取得の問題などを考察する。

○第15回 進路指導の課題と展望
高等学校においては、「生き方」の指導としての進路指導の重要性が強く指摘されている。生徒の価値観や経済社会の昨今の状況から多くの進路指導上の問題が生じてきている。進路指導の今後の取り組みや課題について考察する。

○第16回 期末試験
・試験範囲は、第1回から第15回までの講義内容です。
・配布した用紙1枚のみ、持込を許可します。
第3回 小論文「私を成長させた先生」

第9回 小論文「私の親友」
授業の運営方法 ・通常教室での座学。
・講義内容により課題を出します。期限までに提出して下さい。
備考
学生が達成すべき到達目標 1.進路指導の準拠法令を理解する。
2.進路指導が「生き方」の指導であり、高等学校の教育活動全般に関わっていることを理解する。
3.進路指導の具体的な活動内容を理解する。
4.進路指導を推進する上で教師に求められる資質を理解する。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 80 毎回の講義の要点を理解しているかを確認します。
小テスト
レポート 10
成果発表
作品
その他 10 講義への出欠・遅刻・早退の状況、講義の取り組み状況を評価します。
合計 100