NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 教職概論(Introduction to Teaching Profession)
担当教員名 首藤 眞一
配当学年 1 開講期 後期
必修・選択区分 教職必修 単位数 2
履修上の注意または履修条件 児童・生徒の人格の形成に係る教員としての教職必修科目であるという気概の下、受講してください。   
受講心得 15回の講義の中で、5回程度の課題を出します。課題の内容は授業中に指示します。
また、社会参画入門で既に学習したスタデイ・スキル、ノート・テイキングの手法を大いに活用してください。
   
教科書 改訂新版 「教職入門」- 教師への道-(図書文化社)    
参考文献及び指定図書 「教職論」(ミネルバ書房)、他に適宜指示します。    
関連科目 教育原理、教育心理学、青年心理学、教育実習、生徒指導、教育相談、その他教職関係科目     
オフィスアワー
授業の目的 教職概論は教育職員免許法で定められた「教職に関する科目」の一つである「教職の意義等に関する科目」に対応した教職必修科目です。
 教育は、児童・生徒の人格の完成を目的としております。将来、教員免許を取得し、教師を目指すために必要な教職に係る理解を深めるとともに、皆さんが必要となる資質や能力の養成を図る。
 特に、教師としての在り方生き方を身に付けることができるよう知識・技能や理解力及び実践的指導力等の基礎的能力の養成を目的とする。
 また、この講義の他のもう1つの目的は学生の皆さんが教職に適性をもっているかを自分自身で判断することである。
   
授業の概要  児童生徒の人格形成を担う教員の職務、使命と役割、求められる資質能力、学習指導要領に基づく教科指導及び教科外の指導スキル、服務や身分保障など関係法規、諸外国の教育制などについて、講義が主体となるが、討論や課題研究、グループ討議及びCoachingなどの実践的演習等も多く取り入れていく。
講義ではDVDやパワーポイント教材を活用する。    
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
第1回 教師への道と教職概論の概要
  教職とは何か、教職概論ではどのようなことを学ぶのかを概説し、教員として採用されるまでの道 (スケジュール)等についての理解と教師への展望について説明します。 教員採用試験等にもふれ、最後に、目指す教師像についての論文課題を作成する。

第2回 教職の意義と教員の使命・役割
  教職とはどのようなものか、他の職種と比較しての特徴とその使命感等について講義する。
 また教育の根本指針である新旧の教育基本法についての理解を図る。

第3回 教員の職務と校務分掌
  教員の職務内容、学校の組織、校務分掌への理解と今後求められる教員の資質・能力について学習する。

第4回 教職員研修の意義と方法
 教職員研修の必要性及び法的研修である初任者研修をはじめその他の研修にふれ、教職員研修の義務とその意義について学習する。また、研修方法(OJTなど)とその内容についての理解を図る。

第5回 教員の服務と身分保障
 教育公務員としての教員がその職務を遂行する上で服さねばならない様々な服務規定等や他の公務員 にはない身分保障制度や勤務条件・給与等について学習する。

第6回 教員に求められる資質・能力
 いつの時代にあっても求められる資質・能力(不易)とこれからの変化の激しい時代に求められる資質・能力(流行)の向上への講義や演習を通して資質能力への気概を高める。

第7回 教職に係る教育法規Ⅰ
  各回の講義の中でもふれているが、ここでは地方公務員法、教育公務員特例法、学校教育法等に 関する体系的な法構成について説明する。 

第8回 教職に係る教育法規Ⅱ
 身分保障上の限界に関する講義と身分上の責務、職務上の責務に係る法規演習を通して法理解を図る。 

第9回 教員の職務と学習指導要領
 戦後教育の歩み、学習指導要領の変遷、法的拘束力等にふれるとともに、教科書との係わりについて講義する。

第10回 教科指導及び教科外の指導と教員
 教科指導の意義と目的、教科指導方法の工夫・改善と指導評価の在り方等について学習する。 
 また、教科外の指導の領域とその目的及びその特質に際した実践的指導能力の向上について講義する。
特に、学級活動(ホームルーム活動)や総合的な学習の時間、道徳等の実践例の演習により実践的指導能力の開発を図る。

第11回  生徒指導・進路指導及び教育相談の基本理念とその在り方
 教科外の指導の一環であり、特に重要な役割を演じている生徒指導・進路指導及び教育相談活動の原理と役割について講義するとともに、実践例について演習する。

第12回 教員養成と教職課程
 我が国における教員養成と大学等における教職課程等を諸外国のものと比較することにより、教員 の養成、採用、研修のシステムを理解し、教員としての資質能力の向上への気概について講義する。また、教職への意欲や適性等を熟考し、最終的な進路選択の手順等についても学習する。

第13回 教員の必須事項及び特別支援教育の在り方
 講義のまとめとして、教職員の資格要件や教員の特性など教育公務員としての在り方についての 再認識と教師としての自覚について講義する。また、国の法制化等に伴い今後、特に重要となる特別支援教育の在り方について理解を深める。   

第14回 諸外国の教育制度と我が国との比較
 今後の国際化の一層の進展を迎えるに当たり、諸外国の教育制度及び特徴的な教育について理解するとともに、国際的な知識を深める。

第15回 学校教育における新しい動向について
 教育も、時代からの新しい風の影響を受けている。教育関係法令等の改正も含め、最近の教育動向について学習する。

第16回  定期試験


講義の区切り毎に、課題を5回程度課します。 中間試験を1回実施する。
課題では自分の考え(主張)を述べることができるよう入念な準備が必要である。毎回の講義の内容を常に復習し、自分の学習課題を探ってください。






授業の運営方法 講義形式が基本ですが、学生の皆さん自身の意見や見解または表現を取り入れていきます。そのためには本物の理解力と確かな根拠に基づく判断力と知識が必要となります。 
備考
学生が達成すべき到達目標 ①学校の仕組みと教師という仕事の概略および責務を理解できる。
②教育職員免許状を取得するまでの学習スケジュールを理解できる。
③学校教育活動の仕組みと内容を理解できる。
④教育関係法規を理解できる。
⑤人間関係能力を身に付けることができる。
⑥自分の適性を判断できる。 ⑦子どの(児童生徒)への愛情を持つことができる。 
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 40 講義内容の理解を確認する。試験範囲は別途指示する。講義資料やノートすべて持ち込み可。
     
小テスト 25 講義内容の理解度を確認するために中間試験を1回程度実施します。       
レポート 20
成果発表
作品
その他 15 授業への出席と取り組み状況も評価の対象とする。       
合計 100