NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 アジア経済論(Asian Economy)
担当教員名 市川 芳郎
配当学年 3 開講期 後期
必修・選択区分 選択 単位数 2
履修上の注意または履修条件  マスコミなどによって、国際情勢やビジネス界の動きに注意を払います。
受講心得  教科書とノート、筆記具を持参してください。
教科書  特定のテキストは使用しない。毎回プリントを配布する。
参考文献及び指定図書  講義の中で推薦します。
関連科目 国際経済学 国際経済政策
オフィスアワー 金曜日3時間目 
授業の目的 アジア経済が注目される理由として、世界の中で最も経済的に活性化した地域であること、中国、ベトナムなどアジアの移行経済が大きく動き出したこと、ASEAN自由貿易地域(AFTA)、自由貿易協定(FTA ),などの地域統合の動きが加速化していること、そして日本とアジアの経済関係がさらに緊密の度を加えてきていること、などを指摘できよう。本講義ではそうした動向を踏まえ、東アジアの歴史的展開、経済成長の特質、工業化政策、通貨危機、地域統合、日本との貿易・投資などについて最新のデータを用いて分析を行い
受講者のアジア経済についての基本的な知識の習得・理解を促進し、ひいては今後の日本経済の発展の方向性について考える契機とする。
授業の概要 前半部では、1998年のアジア通貨危機以前の東アジアの経済発展過程を説明しています。経済成長の特質、工業化政策を中心に説明します。後半部では東アジア各国の所得格差、アジア通貨危機、地域統合の動き、世界同時不況とアジア経済、勃興するアジア経済圏の将来像、日本との貿易、投資関係について説明します。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 オリエンテーション
シラバスに基づいて本授業の内容、目的、到達目標、授業方法について説明します。さらに、成績評価、受講心得を説明します。

○第2回 アジア経済論の目的
アジア経済が注目されています。アジア経済の分析視点について説明します。

○第3回 東アジアの経済発展
世界銀行が1993年年に発行した「東アジアの奇跡―公共政策と経済成長」で分析された東アジアの発展過程を説明します。

○第4回東アジアの工業化政策
 輸入代替工業化と輸出主導型工業化について説明します。

○第5回 ミント報告書とタイのNAIC型工業化
ポスト輸出工業化について説明します。

○第6回 工業化政策の新動向
資源動員型成長からイノベーション主導型成長への転換がなぜ必要かを説明します。

○第7回 タイの工業化政策
タイのデューアル・トラック路線と今後の開発戦略について説明します。

○第8回 中間小テスト
第2回から第7回までの授業の理解度を確認するために中間小テストを行います。論述式の問題です。自筆ノート、配布プリント・資料のみ持ち込み可能です。電子式辞書は使用できません。試験終了後問題の解説を行います。

○第9回東アジアの経済発展と所得格差
東アジア各国の所得格差、クズネッツ仮説とグローバル化について説明します。

 ○第10回アジア通貨危機から学ぶこと
1997年のアジア通貨危機の発生により、奇跡は危機に一転します。危機を誘発した背景の事情、「アジア的」通貨・金融危機の発生した原因、「21世紀型」危機対応のしかた、奇跡と危機とが歴史に与えた教訓を検証します。

 ○第11回アジアにおける地域経済圏-その1
まず、戦後アジアの政治と経済を復習したのち、この地域における各国の地域協力と地域統合への可能性を探ります。そして、地域統合への歩みとして、ASEANの結成以後の各国の統合・連帯の歴史を振り返ります。

 ○第12回アジアにおける地域経済圏-その2
アジア域内経済協力と統合化の現状をまず分析します。APECについて、AFTA(アセアン自由貿易地域)について説明します。

 
○第13回 世界同時不況とアジア経済
米国のサブプライムローン問題はリーマンショックを経て世界金融危機を引き起こした。2008年末から東アジアも世界同時不況の渦中にあった。世界同時不況と東アジアへの影響を説明します。

○第14回 世界経済長期予測とアジア経済の将来
アジア諸国は2009後半から回復過程にあるが、世界の需要構造の変化はアジア経済圏の勃興を期待させるものである。世界経済の牽引力として期待されるアジア経済圏の発展要因を説明します。

○第15回 アジア経済と日本経済
勃興するアジア経済圏と日本経済の関係について説明します。

○第16回 期末試験
論述形式の問題です。。自筆ノートと配布プリント・資料のみ持ち込み可能です。電子式辞書の使用は出来ません。
第1回
受講心得
シラバス
第2回
配布プリント・資料
第3回
配布プリント・資料
第4回
配布プリント・資料
第5回
配布プリント・資料
第6回
配布プリント・資料
第7回
配布プリント・資料
第8回
配布プリント・資料
第9回
配布プリント・資料
第10回
配布プリント・資料
第11回
配布プリント・資料
第12回
配布プリント・資料
第13回
配布プリント・資料
第14回
配布プリント・資料
第15回
配布プリント・資料
第16回
配布プリント・資料
授業の運営方法 1コマ1プリントを原則として、理解しやすい授業内容を心がける。
備考
学生が達成すべき到達目標 1.東アジアの経済発展過程について理解できる。
2.アジア通貨危機の発生原因について理解できる。
3.世界同時不況とアジア経済との関連性について理解できる。
4.アジア経済圏の将来像について理解できる。
5.勃興するアジア経済圏と日本経済との関連性について理解できる。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 60 論述形式の試験を実施します。自筆ノート、配布プリント・資料の持ち込みは可能です。電子式辞書の使用は不可です。
小テスト 40 論述形式の中間小テストを実施します。自筆ノート、配布プリント・資料の持ち込みは可能です。電子式辞書の使用は不可です。
レポート
成果発表
作品
その他
合計 100