NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 地域経済論(Regional Economics)
担当教員名 市川 芳郎
配当学年 3 開講期 前期
必修・選択区分 選択  単位数 2
履修上の注意または履修条件 特にありませんが、出席は毎回とります。
受講心得 地域経済論は、何よりも実践的な政策科学です。受講生は日常的に新聞報道等注意し、地域経済事情に対する具体的な認識を深めてもらいたいと思います。 
教科書 特定の教科書は使用しません。
参考文献及び指定図書 (参考)・山田浩之・徳岡一幸/編 『地域経済学入門 新版』 有斐閣コンパクト

     ・ 2009年版 2010年版 九州経済白書  
関連科目 日本経済論(2年次)、経済政策論(2年次) 、国際経済政策(2年次)
オフィスアワー 金曜日3時間目 
授業の目的 地域経済論は、1930年代にイギリスで登場した「地域経済」を対象とする学問分野です。地域の経済的構造は国民経済的な産業構造や産業配置を反映しています。また、地域の地理的特徴、国際経済との関連性から地域問題が発生します。本講義では、わが国における地域問題・地域政策について学びます。 
授業の概要 経済のグローバル化のなかで、大きく変貌する地域経済の実態を具体的に示しながら、その最新局面を把握する地域経済学の到達点をわかりやすく解説する。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
第1回 授業の概要
最初に授業用のレジュメを配布し、授業オリエンテーションを行います。最近の「地域経済」についての話題をとりあげ、地域経済論での分析の視点について概略を説明します。
○第2回 地域経済論の目的と方法
地域経済論の目的と方法、地域の概念、グローバル化と地域経済について説明します。
授業の基本概念である「地域」の考え方や地域格差について説明します。
○第3回 戦後復興と国土政策の誕生
戦後復興政策の最初の取り組みは、国内の未利用資源の開発を進めるという地域開発政策でした。「国土総合開発法」に基づく「特定地域総合開発計画」について説明します。
○第4回 高度経済成長政策
戦後日本の復興の歩みを紹介し、高度成長政策の裏付けとなった「国民所得倍増計画」(1960年)について説明します。さらに、具体的な政策構想である「太平洋ベルト地帯構想」と、その産業政策と立地政策について説明します。
○第5回 高度成長期の地域問題
高度成長政策の実行に伴って、わが国の所得格差や過密・過疎問題といった地域問題が顕在化してきます。九州の視点から、いわゆる地域問題の具体的現象について説明します。
○第6回 全国総合開発計画(1全総)
地域問題への対策として、わが国では大都市圏の過密現象の緩和策として、1962年以降地方開発に重点を置いた全国総合開発計画が展開されます。最初の全総が打ち出した拠点開発構想の「新産業都市計画」について、“優等生モデル”といわれた大分の実例を紹介します。
○第7回 新全国総合開発計画(2全総)
1全総の限界を踏まえ、2全総では開発可能性を日本列島全域に広げるために“大規模プロジェクト構想”が打ち出されます。新幹線・高速道路を中心とした高速交通体系整備の計画について説明します。
○第8回 中間テスト
授業前半の理解度をチェックするために、論述形式の中間テストを行います。自筆ノート、配布プリント・資料の持込みは可能です。電子式辞書は持ち込み不可です。終了後試験問題の解説を行います。
○第9回 第3次全国総合開発計画(3全総)
3全総は従来の工業開発優先政策の反省から、生活圏整備を主題に据えた“定住圏構想”を打ち出します。こうした政策思想の変化と同時に、技術立国を目指した新たな地域開発計画である「テクノポリス構想」について説明します。
○第10回 サービス経済化と東京一極集中問題
80年代以降のサービス経済化の進展は、いわゆる“中枢管理機能”(広範囲に支配力・影響力を及ぼす政治的、経済的な意思決定と関わる機能)ネットワークの強化を通じて一極集中問題を浮かび上がらせました。一極集中の要因を説明します。
○第11回 第4次全国総合開発計画(4全総)とリゾート開発
4全総は多極分散型の国土形成を目指し、“交流ネットワーク構想”を打ち出しました。東京一極集中を改めるには、第3次産業事務所の地方分散が必要との考えからです。新しい政策思想について説明します。
○第12回 グリーンツーリズム
ヨーロッパでは自然回帰志向から、1980年代以降、グリーンツーリズムが人気を集めています。わが国でもリゾート開発への反省から、90年代に入って中山間地対策としてそれに取り組む事例が増加してきました。わが国の展開事例について説明します。
○第13回 21世紀の国土のグランドデザイン
1998年には、5全総として位置付けられるべき「21世紀の国土のグランドデザイン」が発表されました。そこでは、国土構造転換の必要性から4つの国土軸が、また地域レベルでは地域連携軸による地域間の交流密度の向上が示されています。グランドデザインの背景と内容について説明します。
○第14回 九州経済の最近の展開
九州経済の最近の動向特に世界同時不況が九州経済に及ぼした影響について説明します。
第15回アジア経済圏の勃興と九州経済
中国、インド、ASEAN諸国の経済発展と九州経済の将来は密接に関連しています。その期待と課題を説明します。
○第16回 期末テスト
試験形式は、論述式です。自筆ノート、配布プリント・資料のみ持ち込み可能です。電子式辞書の持ち込みは不可です。 
第1回
受講心得
シラバス
第2回
配布プリント・資料
第3回
配布プリント・資料
第4回
配布プリント・資料
第5回
配布プリント・資料
第6回
配布プリント・資料
第7回
配布プリント・資料
第8回
配布プリント・資料
第9回
配布プリント・資料
第10回
配布プリント・資料
第11回
配布プリント・資料
第12回
配布プリント・資料
第13回
配布プリント・資料
第14回
配布プリント・資料
第15回
配布プリント・資料
第16回
配布プリント・資料
授業の運営方法 毎回、授業概要のプリントを配布しますが、同時に板書も活用します。必ずノートを取ってください。 
備考
学生が達成すべき到達目標 1.戦後日本の国土開発政策の流れが理解できる。
2.現代地域経済分析の理論的方法が理解できる。
3.グローバル化が進行する中で大きく変貌している現代日本の地域経済構造と地域問題の現局面が理解できる。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 60 論述形式の期末試験を実施します。自筆ノート、配布プリント・資料の持ち込みは可能です。電子式辞書の使用は不可です。 
小テスト 40 論述形式の期末試験を実施します。自筆ノート、配布プリント・資料の持ち込みは可能です。電子式辞書の使用は不可です。 
レポート
成果発表
作品
その他
合計 100