NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 流行心理・消費者行動論(Vogue Psychology・consumer Behavioral Theory)
担当教員名 吉津 弘一
配当学年 2 開講期 後期
必修・選択区分 選択 単位数 2
履修上の注意または履修条件 毎回の授業では、予習レポート提出が出席の必須要件です。その他、遅刻や携帯など、かなり厳しい受講条件を課します。
教わろうではなく、考える癖を身につけて欲しいですね。
受講心得 質問を沢山して下さい、講師の話を中断しても構いません。
教科書 特に使用しません。
参考文献及び指定図書 野村総合研究所編『オタク市場の研究』(東洋経済新報社)
関連科目 多文化共生社会論、コミュニケーション関連、ビジネス・マーケティング関連
オフィスアワー
授業の目的  「さあ、次は何が流行るのかな?」
 私たちは何故、流行を追うのでしょう? 流行に乗らないと不安…、あるいは反対に「流行になど乗るものか!」という人も。どちらにせよ「流行」は私たちの心をかき乱します。
 授業では、流行をなるべく多面的に捉えて考えてみます。ヒット商品、ブーム、流行という一過性の熱狂に対し、息の長いロングセラー商品も分析します。消費者の心理に迫り、アウトプットとしての行動を予測できるのか、なども取り上げてみましょう。オタクや萌えなどの現象についても…。
 ブランドやイベントなど、モノやコトが流行するとはどんなことなのか? それを送り出す側はどういうビジネスを想定しているのか? 恐らくはほとんどの場合、想定外――以上でも、以下でも――の結果に終わるであろう流行を多くの視点で見詰めることは、私たちの日常の眼を確かなものにしてくれる筈です。
授業の概要 社会やビジネスの動きと連動させながら授業を進めます。 もうお馴染みになったビデオも毎回使用する予定です―但し、授業内容と関連しているので、単なる“ビデオ”として見ないように。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 全体オリエンテーション
 15回の授業が、①どのような構成で、②どのような内容で、③どのように進められるのか、全体像を把握してもらいます。最初に考えることは、もちろん「流行って何?」

○第2回 ヒット商品と流行語
 日経MJが選出する毎年のヒット商品。また、今年の流行語大賞。これらの背景を分析しながら、流行の要因を探りましょう。

○第3回 一方で、ロングセラー商品
 市場には、実に長い間売れ続けている商品があります。新発売当初の(恐らくは)ヒット商品が、ブランドとなってロングセラー化してきた要因を考えてみましょう。

○第4回 ブランドと消費者のココロ
 世の中はブランド・ブームです―企業も、マーケティングでも、消費者の間でも。流行とブランド、それを支えるココロの動きとはどのようなものでしょう?

○第5回 流行もヒットもマーケティングから
 流行、ヒット、ロングセラー…。どれも卓越したマーケティング活動のなせる成果です。最も基本的な要素である4Pと5W1Hについて学びましょう。

○第6回 オタク市場/スペシャル市場
 時々、小さな流行として顔をのぞかせるスペシャル市場。オタクと呼ばれる人々と、その人たちが支えた密かな流行が、今や世界では“Japan Cool!”となって。

○第7回 前半のまとめ
 流行現象や消費者の行動など、部分的には理解が深まってきましたが、全体の仕組みを把握するために、これまで考えてきたことを整理しておきましょう。

○第8回 生活者の心理と行動
 人々のココロが(多くは購買)行動となって現れます。その変容ステップは、ネット時代の今では昔とかなり異なった部分が多くなっています。

○第9回 脳の働き
 心理学が不要になることはないでしょうが、近年の脳科学の発展は、従来見えなかった人々のココロを解明し始めています。流行と脳の関係は…?

○第10回 流行とコミュニケーション
 誰にも知られなければ流行にはなりませんね。でも、広く知られた時には、既に流行のピークは過ぎている? コミュニケーションの果たす役割を考えましょう。

○第11回 流行をつくるもの
 世の中に流行するにはさまざまな要因があります。また、流行の中にもいろいろなパターンがあります。私たち一人一人から大勢になっていくと…。

○第12回 流行とイベント
 イベント(化)も現代の流行のひとつ。劇場化などという言葉もあった中で、流行とイベントの関係はどのようになっているのかを分析しましょう。

○第13回 オタク再考
 5回目に取り上げたオタク市場を、もう少し細かく考えてみましょう。マス・マーケティングとは違った視点で、企業はビジネス・チャンスを狙っているのですよ。

○第14回 後半のまとめ
 流行は自然に生まれてくるのでしょうか? それとも誰かが意図的につくっているのでしょうか? 後半の講義をまとめると何が見えてくるのでしょう。

○第15回 総まとめ:流行~心理~消費者~行動
 流行を軸に考えてきたこれまでを総括します。心理~行動~サイフ、ヒット~長生き~オタク~ブランド、などなど。さて、次の流行を予測できるのかな?

○第16回 期末試験(60分)
 資料等の持込制限なし。 1問の記述式テストを行う予定です。
毎回、予習テーマを出します。次の講義では、予習レポートと引き換えに出席カードを渡します。
授業の運営方法 一緒に考えていきましょう――教学相長也。 
備考
学生が達成すべき到達目標 社会現象や物事を多面的に考えることができるように。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 90
小テスト
レポート
成果発表
作品
その他 10
合計 100