NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 東アジア流通史(Circulation History in East Asian)
担当教員名 尾道 博
配当学年 2 開講期 後期
必修・選択区分 ビジネスマネジメントコース 選択
ローバルエコノミーコース 選択
単位数 2
履修上の注意または履修条件  国際経済事情、国際経済学などを履修していることが望ましです。
受講心得  アジアの経済問題に関心をもって情報を集めておいてほしいです。
教科書  未定
参考文献及び指定図書 授業中に指示します。
関連科目  国際経済事情、国際経済学
オフィスアワー
授業の目的  日本はじめ東アジアの経済構造や流通構造について史的に考察し、現在の東アジア諸国の経済関係を理解することが第1の目的です。つまり東アジアの概念を把握し、その経済・流通構造がどのような過程を通じて構築されてきたのかを理解することです。
授業の概要
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 オリエンテーション
 授業の進め方、授業を受けるうえでの諸注意、試験、レポート、評価、出欠について説明を行います。この授業が経営経済学科の各コースにおいてどのような位置づけがなされるのかを板書しながら説明を行います。そのうえで東アジア流通史のもつ意義について言及し、授業に関心をもってもらいます。
○第2回 16世紀から17世紀の世界
 大航海時代と称される時代はあくまでもヨーロッパからアジアをみた1つの概念でありますが、それをアジアからヨーロッパを見た場合についてアジアとヨーロッパの経済について考えて行きたいと予定しております。つまり経済的に豊かなアジアとそうではないヨーロッパと比較しながらアジア経済について再考したいです。
○第3回 日本の外交・貿易の変遷
 日本の伝統的な外交と貿易について日本、朝鮮、中国の関係を通して解説します。
○第4回 秀吉の外交と貿易
 秀吉の外交と貿易を通して東アジアとの関わりを解説する。
○第5回 徳川政権と貿易
 徳川政権の外交政策と貿易政策が鎖国体制として具体化していることを解説します。
第6回 鎖国論と長崎貿易
 鎖国論の見解と鎖国体制のもとどのような貿易体制が構築されたのかを解説します。
○第7回 日朝貿易
 鎖国体制のもと長崎以外の対馬で、外交条約が締結され、かつ幕府が認めた貿易が
行 われていたことを解説します。
○第8回 現在のアジアの経済構造
新政権は欧米列強との貿易関係を構築しながら、アジアにおいて貿易活動を展開して
い った。例えば朝鮮との貿易、中国との貿易、あるいはインドとの貿易競争などアジアと
の貿易活ネットワークを構築していたことを説明します。
○第9回 通商条約締結後の貿易
近代日本における貿易は前近代の貿易を継続しているのか、それとも断絶し新たな
貿易 体制を構築したのか重要な問題であります。その点に貿易の中心がどこにあった
のか(横浜)、どのような体制を築きあげていたのか、あるいはその貿易相手国は何処で
あったのかなどについて説明します。
○第10回 幕末の貿易
 鎖国体制がアメリカによって開国されましたが、何故オランダではなくアメリカなのか、
あ るいはその後の貿易相手国はイギリスが中心になります。これらの理由について明
らかにします。またその後の貿易体制について言及し、長崎中心の貿易口から横浜中
心の貿易口に移行したことが東アジアにおいて以前の貿易と変化したのかどうかについ
て説明します。
○第11回 幕末期の貿易構造
開国が日本経済に与えた影響について解説します。
○第12回 明治期の貿易
 前の授業からさらに東アジアの貿易ネットワークについて時代を近代に移しながら
言及しています。つまり近代アジアの貿易ネットワークが上海を中心に韓国や日本との
間で構築されていきます。その変遷と実態について解説していきます。
○第13回 日本を取り巻く国際環境
 19世紀後半における日本を中心としたアジア域内における貿易構造つまりアジア間貿易について説明します。つまり商品流通がどのようになされているのか、あるいはどのような商品やその数量について資料を持ち入りながら解説していきます。
○第14回 大正から昭和期における東アジアの貿易構造
 この時期のアジアは日本はじめ欧米列強との植民地獲得活動で大きな被害をうけていました。とりわけ日本はアジア全域に経済活動を拡大していきました。そうした戦時体制のなかでのアジアの貿易がどのような実態であったのかについて説明します。
○第15回まとめーNIES、ASEAN
 本講義が前近代から近代の懸けてのアジアあるいは東アジアの貿易構造、つまり貿易相手国、商品流通システム、取引品名、その数量などについて説明しました。こうしたことは現代のアジアの貿易構造つまりNIESやASEANとの関連性について考察し、日本がその中心に存在していること今後の問題点について言及します。
 ○第16回 本試験
試験時間:60分
持 込 :不可
授業の運営方法  学生参加型の授業
備考
学生が達成すべき到達目標 1、アジアと日本との経済的関係を歴史的に理解すること。
2、思考回路に時間軸という考え方を入れて考えることができるようになること。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 80
小テスト
レポート
成果発表
作品
その他 20 出席点は考慮します。
合計