NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 eビジネスマーケティング論(e-business marketing)
担当教員名 後藤 幹雄
配当学年 2 開講期 前期
必修・選択区分 選択 単位数 2
履修上の注意または履修条件 教わろうではなく、考える癖を身につけてほしいですね。
受講心得 講義中の携帯・私語は厳禁、ルール違反は退室してもらいます。座席は指定。
教科書 参考資料配布
参考文献及び指定図書 ネット未来図 佐々木俊尚著(文春新書) 
グーグル~既存のビジネスを破壊する 佐々木俊尚著(文春新書)
ウェブ進化論 梅田望夫(ちくま新書) 
ウェブ時代をゆく 梅田望夫(ちくま新書)
関連科目 インターネット広告論、マーケティング論、広告論、サービス・マーケティング論
オフィスアワー
授業の目的 インターネットを中心としたIT革命がビジネスのみならず政治、経済、社会のあらゆる分野に大きな変革を起こしつつあります。まず学生達に、今自分たちが大きな時代の変わり目にいることをしっかりと認識させます。その上でIT革命、特にインターネットが一体何を変えつつあるのかを、まずそのビジネスへの影響や新しいビジネスモデルなどについて具体的なケースに基づいて解説します。さらに、この数年ネット上でのWebの環境変化が著しく、いわゆる「Web 2.0」とよばれる新しい方向性がWeb上でビジネスを行う企業のサービスモデルやシステムそのものを大きく変えつつあります。この新しいトレンドは特に企業のマーケティング活動にどうやら決定的な変革を起こしつつあると言って良いように思います。この講義では「eビジネス」を広義に捉え、電子商取引に限らずコンテンツや通信、さらには新しいメディアとしてのビジネス・チャレンジまでカバーし、「マーケティング」も広義に捉えて、企業の様々な「BtoB」,「BtoC」の活動を取り上げたいと思います。eビジネスをより幅広く、ダイナミックに変化し続けるビジネスとして学んでもらいたいと願っています。
授業の概要  そもそもeビジネスとはどういうことか、eビジネスが活発化した経済的背景、eビジネスの基盤としての
 インターネットの動向、eビジネスの先頭を走る企業活動の事例、eビジネスとマーケティングの関係
 eビジネスとユーザーとの関係などを各2~3回づつ学びます。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
第1回 eビジネスとは①
 ビジネスとはそもそもどういうことか、eがつくことで何が変わるかを考える。

第2回 eビジネスとは②
 eビジネスが盛んになった背景や現状などeビジネス論の基礎を解説する。
 
第3回 eエコノミーの概観 (1)
 IT革命は何を変えたのか?ここではインターネットがビジネスに与えた影響について考察 する。又、新たなビジネスモデルやニューエコノミーの登場について解説する。

第4回 eエコノミーの概観 (2)
 90年代にIT革命が如何にアメリカ経済を奇跡の回復に導いたのかについて考察する。イ ンターネットの歴史からIT国家戦略にいたるまでのIT革命を先導したアメリカの状況を詳 細に解説する。

第5回 インターネットの現状と将来(1)
 インターネットとブロードバンドの普及状況について学ぶ。

第6回 インターネットの現状と将来(2)
 携帯電話の進化とその普及状況、多彩なアプリケーション及び「ケータイ」ユーザー動向
 について学ぶ。

第7回 インターネットの現状と将来(3)
 ツイッターやSNSなど最新の動向について学ぶ。

第8回 eビジネスの事例研究(1)グーグルは何故強いか①
 独自の検索技術、広告技術をもとに世界の検索マーケットとインターネット広告市場を席 巻し、さらに買収戦略により世界のeビジネス界に君臨しようとしているグーグルの強さの 秘密を探る。

第9回 eビジネスの事例研究(2)グーグルは何故強いか②
 グーグルの強さの秘密について、ヤフーやマイクロソフトあるいは日本のIT企業との比較 の中で学ぶ。

第10回 eビジネスの事例研究(3)プラットフォームという新しいビジネスモデル
 インターネットの普及、ブロードバンド化により、顧客管理・セキュリティー・認証などの重 要性が高まり、ビジネスとしてポテンシャルが大きくなってきた。プラットフォームの現状と 動向を研究する。

第11回 eビジネスの事例研究(4)中小企業の「グーグル化」
 中小企業が、Google Appsに代表される、SaaS(Software as a Service)と呼ばれる軽 装備のIT技術を活用し、厳しい経済環境の生き残りを図っている。事例を通してその動向 を学ぶ。

第12回 eビジネスとマーケティング・広告(1)新しいマーケティング手法について
 インターネットの普及で、消費者の個客化が進みつつあるが、ネット時代の消費者を掴ま えるべく新しいマーケティング手法が開発されているが、代表例について学ぶ。

第13回 eビジネスとマーケティング・広告(2)新しい広告技法について
 広告技法についても、新しい技術を駆使して次々に開発されている。代表例について学 
 ぶ。

第14回 eビジネスと放送~放送と通信の融合について
 動画共有サイトの浸透、インターネット放送の普及などで、放送と通信の融合が現実にな りつつある。市場、技術、ユーザー、制度などの現状と動向を学ぶ。

第15回 eビジネスと生活者
 ユーチューブ、ヴァーチャルコミュニティー、SNSなど情報の非対照性の解消、ユーザー 主導のメディア状況におけるビジネス機会について学ぶ。

第16回 試験
 第1回から第15回までを範囲とします。参考図書や配布資料など全て持ち込み可です。
学びは繰り返しです。
授業では教材をもとに皆
で学び、授業を離れては
自分の頭でひとり学習し
ます。その連携、繰り返
しが成長を促します。
授業の運営方法 ①各回パワーポイントで作成した内容について講義、教科書で確認してください。
②ケーススタディーとして、各種メディアにとりあげられた、インターネット・eビジネス関連の情報を随時紹介します.
備考
学生が達成すべき到達目標 ①インターネットの仕組みや機能の基本が説明できる。

②インターネットがビジネスをどのように変えようとしているか説明できる。

③従来型マーケティングとeマーケティングの違いの基本が説明できる。

④eビジネスの主要なプレイヤーの概要について説明できる。

⑤ケーススタディーを通して、仕事の場面におけるeマーケティング行動をイメージできる。 
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 70 到達目標に関連して記述課題を6~7問
小テスト
レポート 15
成果発表
作品
その他 15

授業に欠席したり、遅刻したりせず、意欲的に取り組んだ場合、評価の対象とします。
合計 100