NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 西洋経済史(Economic History of Europe and America)
担当教員名 古川 順一
配当学年 1 開講期 後期
必修・選択区分 選択 単位数 4
履修上の注意または履修条件  高校の社会科の授業から、大学の専門の講義への橋渡しをする教養を身につけてもらいますので、できる限り受講してください。また、社会人として必要な、教養も身につけられます。
受講心得  ノートを持参すること。3分の2以上出席すること。また、課題や中間レポートを提出すること。以上の点を守ってください。
教科書  なし
参考文献及び指定図書  エレメンタル 西洋経済史(英創社)楠井・馬場・山本共著
関連科目  経済学史
オフィスアワー
授業の目的  さまざまな人々の経済活動の仕方から、私たちが生きていく土台となるもののヒントを学びます。西洋諸国の歴史を比較しながら、考えます。西欧の近代史の理解も深めます。また、経済史を通して、経済学の専門的な勉強につなげます。
授業の概要 まず最初に、一見うまく行っているように見えたが、実は大きな間違いを犯していた国々を取り上げます。イタリア、ポルトガル、スペインです。次に、その間違いに少しは気づいたものの、やはり一見うまく行くように見える方法に目を奪われて、大切なものを最後には見失ってしまった国を取り上げます。オランダです。最後に、最初はこれらの国々と同じように、大きな間違いを犯していたが、その間違いに気づかされ、真の幸いを見いだした国、イギリスとアメリカを取り上げます。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 イントロダクション
講義の全体の授業計画、受講心得、評価基準等について説明します。
○第2回 経済史とは
西洋の経済の歴史から、いったいどんなことが学べるか、考えます。また、この歴史から、現代に生きる私たちは、どんな生きるヒントが学べるか、についても考えます。
○第3回 大航海時代(1)
中世のイタリア商人の活躍と、オスマン・トルコの進出による衰退の様子を、見ていきます。
○第4回 大航海時代(2)
イタリア商人に代わって、ポルトガルが、喜望峰経由で、東方貿易に乗り出す様子を、見ていきます。
○第5回 大航海時代(3)
スペインが、「新大陸」貿易を開始し、ヨーロッパに「価格革命」が起こる様子を見ていきます。
○第6回 大航海時代(4)
スペイン帝国の衰退の原因について、考えます。また、ポルトガルとスペインの経済発展・衰退の共通点について考えます。
○第7回 貿易国家の盛衰(1)
オランダとイギリスが登場してくる様子について考察します。
○第8回 貿易国家の盛衰(2)
オランダの中継貿易の興隆の原因について探ります。
○第9回 貿易国家の盛衰(3)
オランダの衰退の原因について、とくに国民経済のあり方、経済の担い手から、探ります。
○第10回 貿易国家の盛衰(4)
オランダに代わって、イギリスが、世界市場を制覇した理由を、国民経済のあり方から、探ります。 
○第11回 貿易国家の盛衰(5)
スペインとオランダとイギリスの経済構造の共通点と相違点を、思想的背景から考えます。
○第12回 中世の農村と都市(1)
ヨーロッパ、とくにイギリスの農村の構造を考え、そこからイギリスが経済発展した原因を、探ります。
○第13回 中世の農村と都市(2)
ヨーロッパ中世の都市と荘園制度の発展と衰退について考えます。
○第14回 イギリス近代の農業革命と農村工業(1)
ギリスの農村部で、市場経済が発展していく様子を考えます。
○第15回 イギリス近代の農業革命と農村工業(2)
イギリスの農村の中から、農村工業、とくに毛織物工業が発展していく様子を、見ていきます。
○第16回 イギリス近代の農業革命と農村工業(3)
イギリス農業経営の革新の様子と、その基盤の上に、農村部で新産業が発展する様子を、見ます。
○第17回 絶対王制と市民革命(1)
イギリスの絶対王制が、どのような経済政策を採ったか考えます。また、その厳しい抑圧の中で、イギリスの国内市場がいかに成長していったかを見ます。
○第18回 絶対王制と市民革命(2)
絶対王制の財政危機について考えます。
○第19回 絶対王制と市民革命(3)
イギリスの市民革命が起こった原因とその意義を、とくに経済史的観点から、考えます。またその思想背景についても考えます。
○第20回 絶対王制と市民革命(4)
イギリス革命の対立図式について考えます。また、イギリス革命とフランス革命とを、比較します。
○第21回 近代資本主義と宗教(1)
西欧諸国、とくにイギリスやアメリカが、経済発展した理由を、宗教との関係から考察します。
○第22回 近代資本主義と宗教(2)
資本主義の成立に果たした、宗教改革の意義について考えます。ここから、私たちが生きるヒントも、考えたいと思います。
○第23回 イギリス重商主義(1)
名誉革命後のイギリス議会が、どのような経済政策を採り、国内産業を育成していったかを考えます。
○第24回 イギリス重商主義(2)
イギリス議会の、貿易や植民地政策について考えます。
○第25回 新大陸の経済(1)
南北アメリカを比較しながら、アメリカ合衆国が、経済発展していった理由を考えます。
○第26回 新大陸の経済(2)
アメリカ合衆国に入植したピューリタンの生活の様子について考えます。また、合衆国独立の経済的背景についても、考察します。
○第27回 産業革命(1)
世界で初めて、イギリスで産業革命が起こった理由と、その意義について考えます。
○第28回 産業革命(2)
イギリス産業革命の展開の様子について、考えます。また、産業革命が、世界に波及していく様子についても展望します。
○第29回 産業革命と現代
産業革命と現代の大きな問題である資源・環境問題との関係について考えます。
○第30回 エピローグ
今までの講義から学べたこと、とくに生きるための一番土台となるものについて振り返ります。
①ノートを提出してもらいます。
②前半部分の講義内容について、中間レポートを提出してもらいます。
授業の運営方法  講義の最後で、その日に学んだ内容から、小テストをしたり、その日のノートを提出してもらいます。
備考
学生が達成すべき到達目標 生きていく上で、また、学び、働く上で、一番土台となることを、西洋の経済の歴史を通して知る。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 40
論述式で解答させる。
小テスト 30
講義内容についての小テスト、ノート、アンケートなどをときどき提出させる。
レポート 20
成果発表
作品
その他 10
合計 100