NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 国際経済事情(International Economics)
担当教員名 市川 芳郎
配当学年 1 開講期 後期
必修・選択区分 選択 単位数 2
履修上の注意または履修条件  現実の経済の動向に対しての関心があるかどうかがこの科目の理解の程度に大きく影響してきます。日々の新聞、ニュースに関心を示し、注意を払ってください。問題意識の濃淡が理解の程度に大きく影響してくると思われます。
受講心得  講義を受ける基本的なルール(私語をつつしむ、他の学生の迷惑となる行為を行わないなど)を遵守して下さい。出席は毎回とります。また、講義中に小テストを実施し評価に加えます。毎回プリントを配布します。
教科書  プリント配布
参考文献及び指定図書  大野健一「途上国のグローバリゼーション」東洋経済新報社 2001年
ジョセフ・スティグリッツ「世界を不幸にしたグローバリズムの正体」徳間書店 2002年
関志雄「日本人のための中国経済再入門」東洋経済新報社 2002年
関連科目  日本経済事情
オフィスアワー 金曜日3時間目 
授業の目的  経済のグローバル化の進展にともない、私たちの身の回りでは国際経済に関する諸問題の具体的な状況が取り上げられ論じられています。個別の働きを大きな経済・社会の変化の潮流の中に位置づけ、より深く理解するには、最低限の経済常識が不可欠です。本講では、国際経済の仕組み、現状とさまざまな課題を説明し、国際経済の現状と将来に対して関心を持ってもらい興味を喚起することで、自分自身の問題として国際経済の諸問題を考えるための基礎知識を身につけてもらうことを目的としています。本年度は、国際経済の全体の流れ、時事的問題などの紹介と解説をおこないます。
授業の概要 前半部では途上国から見た国際経済、先進国から見た国際経済についてVTR教材を用いて説明します。その場合のキーワードは「グローバル経済」です。後半は貿易のもたらす利益、貿易赤字・黒字の正しい意味、為替レートの決まり方、国際通貨体制について基礎的な内容の説明をします。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 開講にあたって
授業計画に記載している諸注意事項の説明、授業の目的、受講心得など、について詳細に説明します。特に、授業内容、授業の組み立て、評価方法について丁寧に説明します。

○第2回 「発展途上国からみる国際経済(1)」
国際経済事情の授業の第1回を世界で最も貧しい国の一つであるバングラディシュのムハマド・ユヌス氏の話から始めます。20年前にユヌス氏は大学教授をやめ、貧しい人が無担保でお金を借りることが出来る銀行を始めました。大方の予想に反して、この「グラミン銀行方式」のマイクロクレジットは、今やバングラディシュ国内にとどまらず全世界に広まっています。このユヌス氏のマイクロクレジット実施が個人・家庭・地域に与えた効果及び実施に伴う問題点を説明します。
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○第3回 「発展途上国からみる国際経済(2)」
VTR「インドの衝撃ーわき上がる頭脳パワー」を見ます。IT産業を中心に急発展し続けるインド、その武器は大量排出される優秀な人材です。インドの優秀な人材がどのようにして生まれるのか。その頭脳集団を生み出す教育現場であるIIT(インド工科大学)やラマヌジャン数学アカデミーを克明に取材した番組です。

○第4回 「発展途上国からみる国際経済(2)」
VTR「医師 井戸を掘る」を見ます。アフガニスタンで井戸を掘っている福岡市出身の医師中村哲さんの行動を通して国際貢献、発展途上国への援助のあり方を考えます。

○第5回 「先進国からみる国際経済」
VTR「ニッポンの筆世界に羽ばたく」を見ます。広島県熊野町にある化粧筆メーカー白鳳堂の事業展開を一つの例示として、先進国の伝統産業がグローバル経済の中でどう生き残っていくかをつぶさに見ることで、IIT(情報通信)革命の進展がもたらすグローバル経済の光の部分を明らかにします。

○第6回 「現代国際経済社会の現実―グローバリズムのもたらす光と影」
1990年代になってのIT(情報通信)革命の進展が、地球規模での市場経済の拡大・深化を加速しています。グローバル経済の光と影の部分を第2、3、4、5回のVTR学習を通してみてきました。「グロ―バル経済」というキーワードで読み解きます。

○第7回 中間小テスト
第2回から6回までの内容の理解度を確認するために中間の小テストを実施します。論述形式の試験です。自筆ノート、配布プリント・資料の持ち込みは可能です。電子式辞書の使用はできません。終了後試験問題の解説をします。
 

○第8回 貿易は何のためにあるのか
貿易を行うことの利益について考えます。比較優位の考え方を説明します。
 
○第9回 貿易についての誤解を解く
重商主義=国際競争主義はなぜ誤りなのかを説明します。

○第10回 変貌する国際分業構造
産業構造のグローバルな調整について説明します。いわゆる「産業空洞化問題」 です。

○第11回 貿易黒字・赤字の正しい考え方
貿易不均衡は本当に問題なんでしょうか。貿易不均衡はなぜ起きるのか。国際収支の基本原則について説明します。

 
○第12回 貿易黒字・赤字の誤解を解く
貿易不均衡が「貿易問題」ではない理由、貿易不均衡が「悪」でなお理由について説明します。


○第13回 国際通貨制度の過去と現実
国際資本移動は「悪」なのか、外国為替市場とは何か、について説明します。
 
○第14回 国際通貨制度の歴史的変遷
国際金本位制度の意味、ブレトン・ウッズ体制、ニクソンショックー変動相場制について説明します。
○第15回 国際通貨制度の行方
「危機」はなぜ起きるのか、アジア通貨危機の経緯について説明します。

○第16回 期末試験
論述形式の試験問題です。自筆ノート、配布プリント・資料の持ち込みは可能です。電子式辞書の使用はできません。
第1回
受講心得
シラバス
第2回
配布プリント・資料
第3回
配布プリント・資料
第4回
配布プリント・資料
第5回
配布プリント・資料
第6回
配布プリント・資料
第7回
配布プリント・資料
第8回
配布プリント・資料
第9回
配布プリント・資料
第10回
配布プリント・資料
第11回
配布プリント・資料
第12回
配布プリント・資料
第13回
配布プリント・資料
第14回
配布プリント・資料
第15回
配布プリント・資料
第16回
配布プリント・資料
授業の運営方法  一コマ一話完結のペースで授業を進行する予定です。各回の内容は当該時間に配布するプリントに要約しています。受講者のキーワードの的確な理解と全体内容の把握の様子を勘案しながら進めていきます。
テーマの理解に役に立つと思われるビデオを使用する場合があります。視覚を利用した理解の方法を活用します
備考
学生が達成すべき到達目標 1.グローバル経済の意味が理解できているか。
2.貿易は取引国相互の利益になることを理解しているか。
3.為替レートの決まり方、国際通貨体制のしくみが理解できているか。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 60 論述形式の試験を実施します。自筆ノート、配布プリント・資料の持ち込みは可能です。電子式辞書の使用は不可です。
小テスト 40 論述形式の中間小テストを実施します。自筆ノート、配布プリント・資料の持ち込みは可能です。電子式辞書の使用は不可です。
レポート
成果発表
作品
その他
合計 100