NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 日本経済事情(Japanese economic affairs)
担当教員名 市川 芳郎
配当学年 1 開講期 前期
必修・選択区分 選択  単位数 2
履修上の注意または履修条件  現実の経済の動向に対しての関心があるかどうかがこの科目の理解の程度に大きく影響してきます。日々の新聞、ニュースに関心を示し、注意を払ってください。問題意識の濃淡が理解の程度に大きく影響してくると思われます。 
受講心得 講義を受ける基本的なルール(私語をつつしむ、他の学生の迷惑となる行為を行わないなど)を遵守して下さい。出席は毎回とります。毎回プリントを配布します。 
教科書 特定の教科書は使用しません。プリント・新聞資料を配布 します。
参考文献及び指定図書 授業中に適宜(てきぎ)紹介します。
関連科目 特にはありません。
オフィスアワー 金曜日3時間目  
授業の目的 毎日のTV・新聞では、日本経済に関する諸問題の具体的な状況が取り上げられ論じられています。個別の働きを大きな経済社会の変化の潮流の中に位置づけ、より深く理解するには、最低限の経済常識が不可欠です。本講では、新1年生に対して日本経済の仕組み、現状とさまざまな課題を説明し、興味を喚起して自分たちが生活している日本経済の現状と将来に対して関心を持ってもらうことで、自分自身の問題として日本経済の諸問題を考えるための基礎知識を身につけてもらうことを目的としています。 
授業の概要 前半部では歴史から見た日本経済と日本経済のきほんのしくみを解説します。後半部では地域別に見る日本経済、特に九州経済の現状と課題を解説します。また、日本経済の課題を説明します。 
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
第1回 開講にあたって
授業計画に記載している諸注意事項の説明、特に授業の目的、受講心得、評価方法について詳細に説明します。この科目は新1年生にとって高校と大学の授業の橋渡しの性格を持った科目ですので、特に授業の組み立て、評価方法について丁寧に説明します。

第2回 「日本経済の歩み(1)」
日本の近代がどのようにして生まれたのか、日本の近代がスタートする前はどのような時代だったのかをみてみます。日本が本当の近代工業社会になり切るまでには、明治、大正、昭和の初めと、ほぼ二世代にわたって大変な苦労もし、失敗もしました。日本の近代社会は、外国からの圧力と外国に負けまいという民族意識から始まり、官僚主導によって外国をそっくり真似ることで進みました。明治維新から第2次世界大戦敗北までをみてみます。

第3回 「日本経済の歩み(2)」
第2次大戦後の三大経済改革、高度経済成長、第1次・2次オイルショックまでの経済の流れをみてみます。日本経済が敗戦からジャパン・アズ・ナンバーワンとよばれる最適工業社会を実現させた1980年代の前半までをみてみます。

第4回 「日本経済の歩み(3)」
1985年は「プラザ合意」により名実ともに日本経済の強さが世界に認められた記念すべき年です。しかし、その後バブル経済をもたらし、混迷の1990年代の「失われた10年」につづく年でもありました。バブル経済の生成、崩壊その影響をみてみます。

第5回 日本経済・きほんんのしくみ 景気のしくみ・物価のしくみ
経済の活発さを表す景気は3つの要因で変動します。物価の安定は経済の安定につながります。
第6回 為替のしくみ
円高は輸入に有利、円安は輸出に有利です。為替のしくみを説明します。
第7回 金融のしくみ
金融は金利をともなうお金の貸し借りのことです。金融のしくみを説明します。

第8回 財政のしくみ
歳入・歳出から見た国や地方公共団体の活動を説明します。
第9回 前半部のまとめと中間テスト
第2回から8回までの学習内容のまとめをして、論述形式の中間テストを行います。自筆ノート、配布プリント・資料は持ち込み可能です。電子式辞書は不可です。終了後解説をします。
第10回 「わが国の地域と経済」
この回から現在日本の経済事情を「地域と経済」の側面から考えることにします。というのは、日本経済はさまざまな構成要素から成っていますが、その一つの重要な側面が地域経済の視点にあるからです。まず、日本経済の地域的な姿を人口配置や工業集積などの側面から考えます。

第11回「九州経済の枠組みとその特徴」
九州は一割経済と呼ばれますが、所得や生産に関する指標では過大評価となります。その原因は、九州の歴史的風土に根ざした産業構成の遅れにあります。人口、所得、工業生産、産業構成等の基本指標から、地図情報とともに九州の特徴を考えます。
第12回「九州経済の課題とアジアとの関係」
最近の九州経済のトピックスを取り上げながら、今後の展望について考えます。具体的には、グリーンツーリズム、少子・高齢化と新しい過疎(「人口自然減社会」)、アジア新興国への企業進出など。
第13回 世界同時不況下の九州経済 
九州内の企業はどのような生き残り策を実施しているかを見てみます。

第14回 「現代日本経済の諸課題1」
2012年の現時点で日本経済がかかえている諸課題について考えてます。2008年9月のリーマンブラザーズの破綻以降、世界金融危機が発生しました。発生のメカ二ズムを説明します。

第15回 「現代日本経済の諸課題2」
 前回に引き続き世界金融危機が実体経済に及ぼした影響について説明します。その後遺症として2012年はギリシャの債務不履行問題がEU欧州連合や世界経済をゆるがせました。

第16回 期末試験
論述形式の期末試験を実施します。自筆ノート、配布プリント・資料のみ持ち込み可能です。電子式辞書の持ち込みは不可です。 
第1回
受講心得
シラバス
第2回
配布プリント・資料
第3回
配布プリント・資料
第4回
配布プリント・資料
第5回
配布プリント・資料
第6回
配布プリント・資料
第7回
配布プリント・資料
第8回
配布プリント・資料
第9回
配布プリント・資料
第10回
配布プリント・資料
第11回
配布プリント・資料
第12回
配布プリント・資料
第13回
配布プリント・資料
第14回
配布プリント・資料
第15回
配布プリント・資料
第16回
配布プリント・資料
 
授業の運営方法 一コマ一話完結のペースで授業を進行する予定です。各回の内容は当該時間に配布するプリントに要約しています。受講者のキーワードの的確な理解と全体内容の把握の様子を勘案しながら進めていきます。
テーマの理解に役に立つと思われるビデオを使用する場合があります。視覚を利用した理解の方法を活用します。 
備考
学生が達成すべき到達目標 1.現在の日本経済の基本的なしくみが理解できる。
2.大分県を含む九州経済の現状が理解できる。
3.現在の日本経済が直面している課題を理解できる。 
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 60 論述形式の試験です。自筆ノート、配布プリント・資料のみ持ち込み可能。電子式辞書持込み不可。 
小テスト 40 論述形式の試験です。自筆ノート、配布プリント・資料のみ持ち込み可能。電子式辞書持込み不可。 
レポート
成果発表
作品
その他
合計 100