NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 情報通信工学実験(Information communication engineering experiments)
担当教員名 片山 秀則
配当学年 4 開講期 前期
必修・選択区分 選択 単位数 1
履修上の注意または履修条件 選択科目
受講心得 実務的な実験が多く機器の取り扱いには十分注意する事。無線技術士、有線関係、国家試験を受験する者は、測定機器の原理、測定方法を十分に理解すること。
教科書 プリント
参考文献及び指定図書 高周波基礎測定(コロナ)・電気通信実験(コロナ)・電気通信実験(共立)
関連科目 電子回路1・2、パルス工学、交換工学、情報通信工学、無線工学、空中線及電波伝播。
オフィスアワー
授業の目的 通信工学、電子工学に関する講義などから得られた専門知識を実際に総合的に把握するためにはこれらに関する具体的な実験を行う必要がある事は言う迄もありません。その為に必要な実験項目は相当多数あがるものと思われますが、本実験では実務的な実験が多く、測定機器の原理、測定方法を習得し、無線機器、有線機器類の取り扱い方法を併せて学ぶ事にしています。
 本実験は総務省認定(第一級陸上無線技術士)、無線工学基礎科目、科目免除指定科目です
授業の概要 次の項目について実験を行います。
(1)アンテナと電界測定
(2)マイクロ波
(3)衛星放送の受信
(4)各種送受信機
(5)各種伝送回路
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 ガイダンス
 実験内容の説明、数名による少人数実験グループ分け。
 実験レポートの書き方、提出方法、期限など諸注意を行う。

○第2回 空中線の設計及び固有周波数等諸定数の測定
 短波帯の1/2波長空中線の波長・短縮率等を計算し、実測にて固有周波数・インピーダンス等、諸定数を求めます。理論と実際の違い難しさを体験します。

○第3回 電界強度の計算・実測 その1
 通信・放送用設備から、受信地点までの電界強度の測定及び実測を行う。MF/HF理論値と実測値との違い等体験、学びます。

○第4回 電界強度の計算・実測 その2
 電界強度の測定及び実測。  FM/VHF/UHF

○第5回 マイクロ波実験
 本実験では、発振・波長・スミス図表を使用した定在波・定在波比・電力等を測定します。

○第6回 衛星(BS・CS)の受信設備の取り扱い その1
 衛星受信地点の緯度・経度より衛星(例えば110゜E)の仰角、方位を計算・補正し、衛星を受信し後計算値との違い等を検討します。

○第7回 衛星(BS/CS)の受信設備の取り扱い その2
 本項では実験(6)での受信用アンテナの大きさ、種類の違いによる受信電力の違い(計算値を含む)など理論と実際を体験します。

○第8回 各種送受信機の取り扱いと性能試験 その1
 受信機・送信機には目的により色々な伝送方式があり、また、復調方式にも伝送と同じだけの方式があります。各種送・受信機の取り扱いと、送・受信機の特性を調べます。
 
○第9回 各種送受信機の取り扱いと性能試験 その2
 同上

○第10回 伝送回路の測定(L・C・R・Z等の諸定数)
 波長数m以下の超短波帯においては、L、C、Rの集中定数回路は、一般に純粋のL,C,R集中定数回路としての取り扱いが困難となり、これら回路は分布定数回路に置き換えられる、本実験では、分布定数回路の基本となる平行二線(あるいは同軸線路)の特性を実験を通して学びます。

○第11回 フイルター計算及び特性の測定(高周波用・低周波用)
 フイルターには、無線周波数用と低周波用がありますが本実験では低周波用フイルターをOPアンプを利用した回路設計を行い、測定をします。

○第12回 減衰器の計算及び特性の測定(高周波用・低周波用)
 抵抗減衰器を設計して、回路を組み測定する事により、設計理論を理解します。

○第13回 濾波器の計算及び特性の測定(高域・低域・帯域)
 本実験では濾波器の設計に使われる影像パラメータと動作パラメータで設計してその特性を測定し、濾波器の原理を理解します。

○第14回 各種測定器の取り扱い
 受信機の測定には、標準信号発生器(SG)を使い送信機の代わりとして利用し、一台で広い周波数範囲のAM変調信号、FM変調信号を出すことが出来ます、またレベル計は受信機から出された信号のレベルを測定するもので、入力インピーダンスの高い電子電圧計が用いられます、本実験では、このような測定器についてその取り扱いを学びます。

○第15回 実験に関する口答諮問を行います。
 またレポートに対する諮問も合わせて行います。

第16回 点検授業
今までの授業の総括を行い、評価の解説を行う。
第1回
プリント配布
授業の運営方法 少人数制・班別
備考
学生が達成すべき到達目標 (1)アンテナと電界強度について理解する。
(2)マイクロ波の特性について理解する。
(3)衛星通信について理解する。
(4)各種送受信機について理解する。
(5)各種伝送回路について理解する。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 20 達成度の試験を実施します。各テーマについての総合問題として出題します。主として記述問題形式とします。総復習が必要です。
小テスト 10 理解度の確認のための複数回の小テストを行います。
レポート 50
成果発表
作品
その他 20 全出席を原則とします。
合計 100