NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 シーケンス制御(Sequentional Control)
担当教員名 片山 秀則
配当学年 3 開講期 後期
必修・選択区分 選択 単位数 2
履修上の注意または履修条件 勉学の意欲のある学生ならば大歓迎します。
受講心得 授業は実習を行いますので無断欠席をしないこと。
教科書 シーケンス制御回路の基礎と実践 オーム社 大浜庄司著
参考文献及び指定図書 図解シーケンス図を学ぶ人のために(オーム社)大浜庄司著
関連科目 電気回路論及演習1・2、電気機器工学、計算機ハードウェア
オフィスアワー
授業の目的 オープンループ制御の一つであるON-OFF制御を主体とするシーケンス制御につき学習します。シーケンス制御は古くからある技術であり、帰還制御に劣らぬ重要な技術であるが、体系化・理論化に関しては帰還制御に比べて不十分であり、取り扱いにくい面があります。したがって、授業では多くの実習を取り入れて(リレー)シーケンス制御の考え方を理解して、実際のシーケンス制御のプログラミングを行います。
授業の概要 次の項目について順に取り上げます。
(1)リレーシーケンス制御
(2)リレーの動作
(3)自己保持回路
(4)タイマ回路
(5)電動機の始動制御回路
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1区分 シーケンス制御
 シーケンス制御はオープンループ制御の一つであるON-OFF制御を主体とするもので、古くからある技術であり、帰還制御に劣らぬ重要な技術であるが、取り扱いにくい面があります。ここではシーケンス制御の概要を説明します。

○第2区分 リレーシーケンス制御の基本回路
 シーケンス制御はリレーシーケンス制御が出発であるので、リレーシーケンス制御の基本であるスイッチと電磁リレー及びその回路構成について説明します。リレーシーケンス制御の実際的知識がないとシーケンスの理解は難しいです。

○第3区分 AND回路・OR回路
 リレーシーケンス制御のAND回路・OR回路について説明し、動作を検討します。論理回路でのAND・ORと同じ様であるが、動作の見方はリレーシーケンス制御独特なものがあります。

○第4区分 自己保持回路
 リレーシーケンス制御独特なものの1つである自己保持回路について説明します。この自己保持回路を使うことによりリレーシーケンス制御の有効性が広がっています。

○第5区分 タイマ回路
 時間差を伴う動作をさせるために使用するのがタイマで、このタイマを使った回路がタイマ回路です。タイマを使うことにより時間遅れ動作を行うことが出来ます。

○第6区分 シーケンス制御の応用1-電動機の始動制御回路
 シーケンス制御の応用として電動機の始動制御回路を取り上げ、まず電動機の始動制御回路の原理を理解し、動作を確認します。

○第7区分 シーケンス制御の応用2-電動機の正逆転制御回路
 シーケンス制御の2つ目の応用として電動機の正逆転制御回路を取り上げ、電動機の正逆転制御回路の原理を理解し、動作を確認します。

○第8区分 シーケンサ
 現在はリレーではなくシーケンサないしPC(PLC)と言われる電子制御装置でリレーシーケンス回路の機能を作成しているので、ここでシーケンサについて理解します。

○第9区分 シーケンサの基本命令
 シーケンサはプログラム的な手続きで制御回路を作成するため、プログラムを作る命令(動作)の基本的な命令について説明・演習により理解します。

○第10区分 シーケンサの応用命令
 シーケンサのプログラムを作る命令の内、リレーシーケンス回路との関係でシーケンサ独特な命令があります。これらの命令について説明・演習により理解します。

○第11区分 シーケンサのプログラム演習1-電動機の始動制御回路
 シーケンス制御の応用1の電動機の始動制御回路についてシーケンサのプログラムの作成を行います。

○第12区分 シーケンサのプログラム演習2-電動機の正逆転制御回路
 シーケンス制御の応用2の電動機の正逆転制御回路についてシーケンサのプログラムの作成を行います。

○第13区分 シーケンサのプログラム演習3-電動機のYーΔ起動制御回路
 シーケンス制御の代表的な動作である3相交流電動機のYーΔ起動制御回路について説明し、シーケンサのプログラムの作成を行います。

○第14区分 シーケンサの技術動向
 シーケンサも関連の技術の発展により改良が行われ高性能化しています。そこで発展の動きをFA・CIMと関連させながら説明します。

○第15区分 期末試験
 試験時間を行います。その時、教科書・ノート・配布したプリントの持込は可能とします。実用的な内容であるため試験も実際の動作について検討しますので、しっかり理解しておいてください。そして、試験の解説をします。

第16回 まとめ
試験結果及び評価について解説を行い、授業の総括をします。
授業の運営方法  授業の中で必要に応じて実習を行います。毎時間あるつもりでいること。
備考
学生が達成すべき到達目標 (1)リレーの動作について理解する。
(2)自己保持回路について理解する。
(3)タイマ回路について理解する。
(4)電動機の始動及び始動制御回路について理解する。
(5)シーケンサについて理解し、その使用方法について理解する。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 40 達成度の試験を実施します。小テスト問題を中心にした総合問題として出題します。主として記述問題形式とします。総復習が重要です。
小テスト 30 理解度の確認のための小テストを行います。
レポート 10
成果発表
作品
その他 20 全出席を原則とします。
合計 100