NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 基礎学力講座2(国語)(Basic Aptitude Course2(Japanese))
担当教員名 白土 康代
配当学年 1 開講期 後期
必修・選択区分 選択 単位数 2
履修上の注意または履修条件  これは選択科目ですが、必修科目に準ずるものとして考えてください。
受講心得  教科書のほかに小型の国語辞典(または電子辞書)を毎回持参することをすすめます。予習や復習のために、あるいは課題(宿題)を行うために、図書館や人間力育成センターの書物を活用してください。授業中に教材が配られることもあるので、遅刻や欠席をしないように注意すること。
教科書 国語力研究所『「国語力」トレーニングブック』(Z会)
参考文献及び指定図書  『三省堂国語辞典 第6版』(三省堂)、朝日新聞出版(編)『日本語きほん帳』(朝日文庫)、江守賢治『漢字筆順ハンドブック 第2版』(三省堂)。
関連科目 文章表現基礎講座、英語1・2、情報リテラシー1・2
オフィスアワー
授業の目的  基礎的な国語力はあらゆる学習分野で求められる重要な要素です。大学初年度における国語教育は4年間の勉学生活の土台を提供するとともに、卒業後の社会人がもつべき一般常識を養う側面をも有します。1年次前期の「基礎学力講座」の中の「国語」は大学での勉学に必要な最低限の国語力の養成を図ることを目的としますが、それは同時に日本での就職を考える場合には必ず求められるさまざまな種類の国語表現の基礎となります。また、「国語」は1年次後期の「文章表現基礎講座」(必修)への前段階として、それの予備知識を獲得するためのものとしても有用です。
授業の概要  日本人のための「国語力検定」プレテストの問題についての解答や解説などを書き記した書物を教科書として用い、外国人留学生の日本語力(特に読解力)の養成を図ります。授業では教科書の前半の「知識」分野編を取り扱い(ただし一部省略)、毎回4ページずつ進みます。教科書の解説だけでは留学生には不十分なので、さらに詳しい説明を加え、受講者の理解を高めるとともに、なるべくしばしば学生に指名して教科書の日本語文を読ませ、発音やイントネーションの指導も行います。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
 教科書としては日本人の「国語力検定」の受検のために作られたものを用いますが、入学したばかりの外国人留学生の日本語力を考慮しながら、教科書前半の”「知識」分野編”をゆっくりと丁寧に読んで行きます。後半の”「理解」分野編”は自学の課題とします。また、必要に応じて教科書以外の教材もプリントとして配布します。

○第1回 フレッシュマンセミナー・スタートアップ。
○第2回 半年間の学習に関するオリエンテーション。授業の進め方、出欠の取り方、遅刻の取り扱い、試験の行い方、授業中の発表の取り扱い、質問の受け付け等について説明し、成績評価の方法にも触れます。
○第3回 問1(ものの数え方)、問2(同じ読みの漢字の使い分け)。
○第4回 問3(送り仮名)、問4(漢字の読みとその意味)。
○第5回 問5(表記を誤りやすい漢字;同音異義語)、問6(漢字の筆順)。
○第6回 問7(熟語の成り立ち)、問8(前に同じ)。
○第7回 問9(無、非、未、不の使い分け)、問10(外来語の知識)。
○第8回 問11(ことわざ、故事成語、慣用句)。
○第9回 問12(慣用句の意味)、問13(慣用表現の表記法)。
○第10回 問14(ことわざ、慣用句の使い方)。
○第11回 問15(敬語の使い方)。
○第12回 問16(副詞の呼応)、問17(文の構造:主語の把握)。
○第13回 日本事情を知る一環として日本語での「暑中見舞い」の書き方を学びます。(プリント配布。教科書の問18、問19は日本の古語を扱うので、授業では取り上げません。)
○第14回 問20(主語・述語の対応:読み手にわかりやすい文)、問21(間違えやすい言い回し)。
○第15回 問22(場面に応じた適切な語句や発言)。
○第16回 期末試験。第3回から第15回までの授業の内容についての試験を行います。 
第3回~第12回および第14回・第15回
 授業に先立ち、教科書のそれぞれの回のページに目を通しておくこと。
 授業の後、特に読み方のわからなかった漢字や誤った読み方をしていた漢字について再度確認を行い、正しい読み方をしっかりと覚えること。
 授業時間中に配布される教材プリントについても同様で、授業の終わった後、できなかった箇所についてきちんとおさらいをしておくこと。

第13回
 梅雨が明けた後、実際に日本人のお友達や知り合い、あるいは先生に暑中見舞いを書いてみること。また、通信文(手紙)について自分の母国における習慣と比較し、両者間にある文化の違いを考えてみること。
授業の運営方法  演習(ゼミナール)形式ですが、講義も行います。教科書をまず教員が説明し、そこに出ている日本語文を学生に音読させます。
備考 白土クラスは韓国人留学生対象です。中国・韓国以外の国からの留学生はどちらのクラスでも履修できます。
学生が達成すべき到達目標  外国人が日本で生活するのに必要な日本語力を身につけること。
 それも日常会話(口頭のコミュニケーション)のレベルではなく、書かれた(=きちんとした)日本語文を音読してその内容を理解することができるようになること。
 日本人でも間違いやすいような箇所(表現や表記)にはとりわけ留意し、日本語について正確な知識をもつこと。
 とりあえず、大学の授業で用いられる日本語がほぼ理解できるようになること。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 55  期末試験は第3回から第15回までの授業の内容を十分に理解しているかどうかを見るためのものです。教科書の前半(授業で取り扱った部分)の全体について出題します。教科書、辞書(電子辞書を含む)、ノートの参照を許可します。試験時間は60分です。
小テスト
レポート
成果発表
作品
その他 45  成績評価において出席状況は重要な位置を占めます。第1回から第15回までの出席1回あたり3点を与えます。遅刻や早退の場合はその半分です。
合計 100