シラバス情報

注）公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名	人間力概論（Survey of Human Aptitude）
担当教員名	藪内　聰和、杉浦　嘉雄、坂井　美穂、竹田　隆行
配当学年	1	開講期	前期
必修・選択区分	必修	単位数	2
履修上の注意または履修条件	特にありませんが、まじめに受講することです。
受講心得
教科書	特に無し
参考文献及び指定図書
関連科目	「勝者の心理学・失敗学」、「アイデンティティの社会学」
オフィスアワー

授業計画	学習内容	学習課題(予習・復習)
授業の目的	本学における教育の特徴は教育理念にも掲げている通り「人間力の育成」にあります。本学の「人間力教育」は社会に出て活躍するために必要なスキルや能力、即ち「社会人基礎力」と、実社会で力強く心豊かな人生をおくるための「こころの力」の育成を目指しています。「人間力概論」は「こころの力」を育むための一連の講座（1年後期の「勝者の心理学・失敗学概論」、2年前期の「アイデンティティの社会学」等）の導入となる講座です。従って、まずは人生のベースとなる「生命（いのち）」あるいは「生きる」ということについて、さらには「愛する」ことや「幸せ」といったことについて各教員が様々な切り口から講義します。学生諸君に「生きること」を強く意識させ、「人間としてどう生きるか」を考えさせ、さらには大学生活を通じ、そして社会に出てからも「自分らしい生き方」を探究し続けていくためのきっかけとなる講義を目指します。(瀬川紘一）
授業の概要
授業計画	第１回目　スタートアップセミナー第２回目　授業概要説明、担当者紹介、事前アンケート実施第3回目～第14回目　4 人の担当者による講義 ①杉浦嘉雄　　担当(3回) 講義テーマ：“絆”を求めて～自然とふるさととのつながり方を考える 1回目　宇宙空間の大きさ『宇宙・銀河・地球・そして自分』「正しく強く生きるとは・銀河系を自らの中に意識して・これに応じて行くことである」宮沢賢治は『農民芸術概論綱要』の中でこのように言っています。人間力とは「正しく強く生きる」力そのものと言ってよいでしょう。ここでは、宮沢賢治に習い、宇宙・銀河系・太陽系・地球・生命圏を自らの中に意識して、自分との関係を体感していきましょう。 2回目　宇宙時間の不思議『宇宙・地球・生命、そして自分の歴史』「父と母で二人父と母の両親で四人そのまた両親で八人こうしてかぞえてゆくと十代前で千二十四人　　二十代前では･･･？なんと百万人を越すんです過去無量のいのちのバトンを受けついでいまここに自分の番を生きている　それがあなたのいのちです　それがわたしのいのちです　…みつを」相田みつをは『いのちのバトン』でこのように言っています。ここでは、相田みつをに習い、自分自身の存在の不思議、生命の不思議、宇宙の不思議について、歴史をさかのぼりながら考えてみましょう。 3回目　最も身近な宇宙・ふるさと『自然と共生した故郷とは？』「…あらゆるものはつながっている。いのちの網を編んだのは人間ではなく、人間はその中の一本の縄にすぎない…」これは、ネイティブ・アメリカンの魅力ある言葉の一節です。自然との共生とは、まさに「人間」も含む多様な生き物たちの「いのちの網」を大切にしながら生きていくことです。この感性を活かした「故郷（ふるさと）づくり」を具体的に紹介することで、「人間力」のキーワード「思いやり・夢・希望・勇気」を考えましょう。 ②坂井美穂担当（3 回）講義テーマ：死から生を考える～無償の愛は幸せか？１回目「絵本」から読み解く人間力１　生命の誕生は、卵と精子が受精した瞬間から始まります。その生命の誕生の瞬間から、ヒトなど生物すべて「死」へ向かってカウントダウンが始まります。「メメント・モリ（死を生きる」をテーマに、絵本「葉っぱのフレディ」の一生を通じて、「生きるとは何か」、「なぜ生まれてきたのか」を考えていきたいと思います。２回目「絵本」から読み解く人間力２　「絵本」から読み解く人間力の第二回目の題材では、絵本「大きな木」から、無償の愛を送る木とその愛を受け取る少年との関係を通じ、生きていくうえで必要なものは何か、愛するというのはどういうことか、考えてみたいと思います。３回目「絵本」から読み解く人間力３　二つの童話を通じ、「死」とは、「生」とは、「愛すること」とは、を再度、考えていきたいと思います。さらに、絵本「手紙」を題材に命というものは個としては「死」を迎え、完結しますが、「生物全体」として考えた時には、命は未来へ限りなく続いていくものであるということを感じ取ってもらいたいと思います。 ③藪内聰和担当（3回）講義テーマ：「幸せ」を求めて１回目　「幸せ」とは何だろう古来、多くの思想家が「幸せ」について思索し、「幸せ」を人生の目的であると考えてきました。この授業では、様々な思想家の「幸福論」をとりあげ、「幸せ」とは何かを考えます。２回目　「幸せ」のパラドックス人間は、誰しも「幸せ」を求めます。しかし、「幸せ」は、求めれば求めるほど逃げてゆくという面があります。この事態は「幸せ」のパラドックスと言えるでしょう。この授業では「幸せ」のパラドックスの仕組みを学びます。３回目　働く「幸せ」「働く」ことを、単に報酬を得るための手段であると思っている人も多いようです。しかし、「働く」ことは、人間の本質であり、充実した人生は、生き生きと「働く」ことによって可能になると考えることもできます。そこで、この授業では「働く幸せ」について考察します。 ④竹田隆行担当（3回）講義テーマ：スポーツ・個と集団のあり方について 1回目　スポーツから学ぶ人間力１スポーツとは何かを学びます。これまで学んできた体育との違いとは何か。我々は、スポーツから何を学んだのか、学ぶのか。スポーツが果たす社会の役割とは何か。スポーツにかかわる人達のあるべき姿とは何か。ここで提示する「何か」を考えていきたいと思います。２回目　スポーツから学ぶ人間力２スポーツを学ぶことは、社会の規範を学ぶことになります。スポーツは、教養科目であり、体験学習として最も効果があると言われています。スポーツを正しく理解し、楽しむことは、社会人としての振る舞い（マナー、考え方）を身につけることにもつながります。３回目スポーツから学ぶ人間力３スポーツの価値を高めるのは、スポーツマンのパフォーマンスだけでしょうか。実は、スポーツマンのあり方（品格）が非常に大切なのです。一流のスポーツマンの振る舞いを学ぶことで、スポーツをする人だけでなく、いろいろな形でスポーツに携わる人達のあり方を考えたいと思います。第15回目　シンポジウム1回目、事後アンケート実施第16回目　シンポジウム2回目、レポート提出
授業の運営方法	4人の教員によるオムニバス形式の講義です。
備考
学生が達成すべき到達目標

評価方法	評価の割合	評価の実施方法と注意点
試験
小テスト
レポート
成果発表
作品
その他
合計		―