NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 原価計算論A
担当教員名 工藤 順一
配当学年 2 開講期 前期
必修・選択区分 選択 単位数 2
履修上の注意または履修条件 原価計算は、机上で計算するだけでなく、実際に売られている製品に接し、それらの製造原価をイメージすることが大切です。たとえばカメラや計算機等の製品を実際に手に取って見て、それらの製品がどういう材料で作られており、いくらで売られているかをカメラ屋さんなどで見て下さい。そしてその上で、それらの製品を製造するとなると、どのような費用が必要になるのかを、創造してみてください。
受講心得 1.毎回必ず出席してください(欠席すると講義がまったく理解できなくなる恐れがあります)。
2.電卓を必ず持参してください。
3.指定されたテキストを必ず購入してください。 
教科書 最初の講義で指定 
参考文献及び指定図書 TAC簿記検定講座著『合格テキスト日商簿記2級工業簿記Ver.5.0』TAC出版
大原簿記学校編「STEPUP問題集 日商2級工業簿記」(大原出版)
その他、随時紹介します。 
関連科目 簿記入門、管理会計論、経営分析 
オフィスアワー 毎週木曜日の2限がオフィスアワーです。いつでも18号館3階の工藤研究室にお越しください。
授業の目的 私達がスーパーやデパート等でモノを買うときには、必ず値段がついています。その値段は、基本的には、モノを製造・仕入れしたときのかかった「原価」に「儲け」を加えて計算します。(実際は、消費者が求める値段が先にあって、その値段から儲けをひいて、原価を決めることになります)
 本講義では、「原価」とはどういうものであるのか。「原価」を構成する要素にはどういうものがあり、どのように原価を計算するのか。そして、原価を下げるにはどうしたらよいのか等を理解していただけるようにしたいと考えています。 

授業の概要 授業は、テキスト、レジュメを中心に進めます。また、次回の授業の最初に、復習の意味で、前回講義の練習問題を解いていただく形で進めていきます。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 原価計算とは何か
 工業簿記及び原価計算の基礎について商業簿記と比較しながら勉強していきます。
 
(費目別原価計算)
○第2回 材料費の分類と購入原価について
 原価の3要素のうち、まず最初に材料費について、その分類・購入原価について学習していきます。

○第3回 材料費の消費数量と消費単価の計算ついて
 材料の消費数量について、継続記録法・棚卸計算法と学び、材料の消費単価については平均法・先入先出法等について学びます。

○第4回 材料費について、予定消費単価を用いる計算について
 予定消費単価を用いる計算の手続きを学び、次に予定消費額と実際消費額との差異である材料消費価格差異について学びます。

○第5回 労務費の分類と、賃金支払額の計算について
次に、原価3要素のうち、労務費について、その分類及び労務費の計算について学習をしていきます。

○第6回 労務費の計算のうち、賃金の支払額と消費額について
 ここでは、給与計算期間と原価計算期間のズレや未払い賃金、直接工の消費賃金の計算について学びます。

○第7回 労務費の計算のうち、予定消費賃率を用いる計算について
 ここでは、直接工の消費賃金の計算において、予定賃率を用いる場合の計算方法について学びます。

○第8回 経費の分類と消費額の計算について (1)
 原価の3要素の最後は、経費についてです。ここでは経費の分類、経費の4つの消費額の計算方法のうち、支払経費について学びます。

○第9回 経費の分類と消費額の計算について (2)
 ここでは経費の4つの消費額の計算方法のうち、残りの3つについて学びます。

(個別原価計算)
○第10回 製造間接費の意義について
 原価の3要素についての学習が終わると、次に個別原価計算とは何か、製造間接費の賦課・配賦について配賦基準等を学習し、製品への実際配賦を学習していきます。

○第11回 製造間接費の予定配賦について
 製造間接費の実際配賦の学習が終わると、次に予定配賦について学習を進めていきます。

○第12回 製造間接費配賦差異について
ここでは、予定消費額と実際消費額との差異である製造間接費配賦差異について学びます。特に公式法変動予算による差異分析を学びます。

(部門別個別原価計算)
○第13回 部門別原価計算の目的と手続きについて
 製造間接費を部門ごとに集計するに当たり、まず部門とは何かを学びます。

○第14回 部門別計算の手続き(第1次集計・第2次集計)
 製造間接費を部門個別費と部門共通費に分け、それらを各部門に賦課(配賦)します。これが第1次集計で、次に補助部門に集計された金額を各製造部門へ配賦する第2次集計についての学習します。

○第15回 製造部門費の実際配賦と予定配賦
 製造部門費を各製造指図書に実際配賦する計算方法や、製造部門費を予定配賦する
場合の計算方法を学びます。つまり、個別原価計算において、製造指図書への原価集計を行うことを中心に学習をしていきます。

○第16回  定期試験
すべての講義に関して総復習の意味でのテストを行います。
計算機の持ち込みはOKです。 

第1回

配付資料により概要を説明

第2回~第15回
配付資料
練習問題により小テストを解く(20分)
練習問題の解説(20分)
新しい課題の説明(50分)

第16回
講義に加え、これまでの授業の
総復習
授業の運営方法 毎回、前回の講義の復習問題を課します。時間内に解けるようにしてください。 
備考
学生が達成すべき到達目標 学生が達成すべき到達目標
①原価計算論の基礎的な用語に慣れ、理解する。
②原価計算のしくみを理解し、公式を応用できる。
③種々の図・公式を理解し、練習問題に応用できる。
④日商簿記検定2級工業簿記の問題が解けるようになる。 
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 40 講義の要点を理解できているかを確認します。計算問題は、基本的なパターンを覚えましょう。 
小テスト 15 原則として、毎回、前回の講義の復習問題を課します。講義の内容を復習するために必要ですので、毎回真剣に解いてください。決められた時間内に解けるようにしましょう。 

レポート
成果発表
作品
その他 45 授業に欠席したり、遅刻早退せずに意欲的に取り組んだ場合は、評価の対象とします。 

合計 100