NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 航空計器(Aircraft Instrument)
担当教員名 小幡 章
配当学年 3 開講期 前期
必修・選択区分 航空宇宙設計コース 選択
航空機整備コース 選択
航空宇宙システムコース 選択 
単位数 2
履修上の注意または履修条件 特にありません。 
受講心得  航空計器の搭載される環境やそれが採用されている理由などに注意を向けると、計器の作動原理だけでなく航空機装備品設計上の基本知識を身につけることが可能になるので、そのような意識を持って学んでください。 
教科書 要時プリントを配布します。 
参考文献及び指定図書 新航空工学講座10「航空計器」日本航空技術協会
航空計器(理論から実際まで)」横井錬三著、地人書舘 
関連科目 航空宇宙電子システム1・2、航空機整備1、航空機整備2、飛行制御 
オフィスアワー
授業の目的 航空計器の基本原理を学ぶと共に、航空計器に要求される設計、製造、運用管理上の基本事項を学ぶことが授業の目的になります。 
授業の概要 航空計器の機能、作動原理を説明します。航空計器は流体力学、材料物理、電磁気を巧妙に利用したものが多いので、関連する流体力学、材料物理、電磁気学についても簡単な説明を加えます。
従来、航空計器の枠に入っていなかった超小型センサーやGPSも今後航空計器の重要な位置付けを占めると考えられるので、それらについても説明をします。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 航空計器一般に関すること
講義の概要と航空計器の重要性について説明する。特に保守、設計、生産、機能上の特徴を学びます。
○第2回 計器の装備に関すること
信頼性・安全性を確保するためには計器の装備上、何に注意すべきかを学びます。
○第3回 ダイアフラム計器
圧力変化を機械的な変位に変える装置である、高度計、速度計、昇降計などの原理について学びます。
○第4回 圧力計
圧力に応じた数種類の圧力計の用途および作動原理について学びます。
○第5回 温度計
航空機の主な温度測定対象部位および数種類の温度測定原理および表示法などについて学びます。
○第6回 回転計
回転計の使用される部位および測定原理について学びます。航空機以外でも使用されているドラッグ・カップの原理を学びます。
○第7回 液量計・流量計
数種類の計測原理について学びます。航空機独特の問題点についても学びます。
○第8回 ジャイロ計器
機械式ジャイロ(バーティカル、ディレクショナル、レート)、レーザー・ジャイロについて用途と作動原理および誤差を生ずる原因と補正方法について学びます。
○第9回 磁気コンパス
磁気コンパスの作動原理、用途、誤差について学びます。また、誤差を小さくする方法および修正法についても学びます。
○第10回 電気計器
シンクロ、レート・ゼネレーター、サーボなどについてその用途、原理、精度などを学びます。
○第11回 その他の計器
滑り指示器、トルク計、位置センサーなどの用法と作動原理について学びます。
○第12回 エア・データー・コンピューター
エア・データー・コンピューターの概要と主要計算部の機能を学びます。
○第13回 集合計器、新しい計器・センサー
パイロットの視線変化度、視線角度範囲を最小にして、なおかつ直感的視認性に優れていることを目標とする集合計器、統合計器について学びます。また、ガス・レート・ジャイロ、振動ジャイロなどについても学びます。
○第14回GPSについて学びます
○第15回 飛行安全にかかわる特殊な機器・システム
フライト・データー・レコーダー、ボイス・レコーダー、空中衝突防止装置、対地接近警報装置など、飛行安全に関わる特殊な機器について学びます。
○第16回 期末テスト
自作ノート、配布テキスト、教科書、電卓持込可 
第6回回転計前後から電磁気を利用する計器の説明があるので、予習と復習が望ましい。
授業の運営方法 通常の講義形式をとります。 
備考
学生が達成すべき到達目標
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 80 講義の要点を理解できているかを講義範囲において確認します。
小テスト
レポート
成果発表
作品
その他 20 授業に欠席したり、遅刻・早退せずに意欲的に取り組んだ場合、評価の対象にします。
合計 100