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シラバス情報
平成22年度
教職課程
詳細
シラバス情報
注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「
UNIVERSAL PASSPORT
」で詳細をご確認下さい。
科目名
教育原理Ⅱ(Principles of Education Ⅱ)
担当教員名
高橋 洋勝
配当学年
2
開講期
前期
必修・選択区分
教職必修
単位数
2
履修上の注意または履修条件
教育原理Ⅰを履修していることが望ましい。
受講心得
私語、遅刻・居眠りをしないこと。
特に、私語をするものは、教室から退出させます。
教科書
教科書は使用しない。この講義に関する参考文献等は講義の中で必要に応じて紹介する。
参考文献及び指定図書
講義中に適宜指示します。
関連科目
教育原理Ⅰ、教育方法論
オフィスアワー
授業の目的
中学や高校で、責任をもって教育活動を行うためには、教育を成り立たせている社会的諸条件とは何かを把握していなければなりません。そこで、本講義では、教育に関する制度や経営のしくみを考察することによって、教育を成り立たせている社会的条件の本質を明らかにすることを目的とします。
授業の概要
授業計画
学習内容
学習課題(予習・復習)
第1回
この授業内容の概略を説明する。
学校制度1ー教育を受ける権利
公教育として組織された学校教育の制度は、子どもの教育を受ける権利の保障を基本原理として、その権利思想の成熟、展開とともに発達してきた。この思想は、一つに教育の機会均等、二つには教育の自律性・自由尊重の考え方を含み、公教育制度はこの二つの基礎の上に成り立っていることを学習する。
第2回
学校制度2ー学校制度の発展
学校制度の形成を歴史的に概観しながら、教育機会が均等に与えられていく過程を確認するとともに、学校体系の推移について学習する
第3回
学校制度3-我が国の学校制度とその動向
我が国の学校制度の成立と戦後の教育改革について概観を学習する。学校には様々な種類、段階があり、それぞれに独自の教育内容、教育方法が設定され教育活動が行われている。、初等・中等学校制度、大学棟とその動向を考察することによって、様々な学校に共通する学校の本質は何かを考える。
第4回
教育行政とは、学校教育、社会教育、学術および文化の振興と普及を図るための行政であり、国レベルでは文部科学省が、地方レベルでは都道府県や市町村の教育委員会がこれを担当している。
教育行政の制度1ー国の教育行政制度
文部科学省が担う役割、組織、財政等について学び 、その在り方を考える上で必要となる基礎的な知識を身につける。
第5回
教育行政の制度2ー地方の教育行政制度
教育委員会が担う役割、組織等について学び、その在り方を考える上で必要となる基礎的な知識を身につける。
第6回
学校経営とは、「教育機関として、教育目標とそれを達成するためのビジョンと戦略を設定し、その実現のため経営資源(人、もの金、情報)を調達して、それぞれが持つ教育機能を生かしながら、組織として目標を達成しようとする計画的で継続的な行為である」とされている。学校経営について組織や過程、課題や改革の方向性について学習する。
学校経営1ー学校経営の意義と課題 ・ 学校経営の過程
学校は教育目標を達成するために様々な活動を組織的に行っている。その際、教育目標がそれぞれの活動を通して、どのような手段・方法で、どの程度達成されているかを重視しながら、学校経営を効果的、効率的に改善を図る必要がある
第7回
学校経営2ー学校経営の組織 ・ 学校の危機管理、安全対策
学校経営を組織マネジメントの観点から学習する。
また、学校では自然災害や火災、犯罪、学校事故、複雑な人間関係等から不足な事態が起こる可能性がある。それらの予防、対策の相方が学校経営の重要な課題であることから危機管理について考える。
第8回
学校と地域社会1
地域社会とコミュニティの概念を把握し、学校と地域社会の関係を歴史的に考察することを通して学校と地域社会の関係を学習する。
第9回
学校と地域社会2
学校と地域社会との連携に関する法的整備の状況について学習する。
第10回
学級経営1ー学級の編成等
学級は学校教育の目的を達成するために、一定の基準を元にして編成された制度的な集団である。ここでは学級の編成や学級の教育的形成等について学習し、学級における実践の展開を考察する。
第11回
学級経営2-学級経営の意義
学級経営には、学級経営を領域としてとらえる立場と機能としてとらえる立場がある。それは、学級の教育目標の実現に向けて学級風土の形成を図り、学級における学習と生活の成立を企図する諸条件を総合的に調整する条件整備活動である。子どもの人間形成に深く関わる学級担任を中心とする創造的実践活動の在り方について学習する。
第12回
生涯学習1ー生涯学習体系の構築に向けて
生涯学習(教育)の提唱と発展、生涯学習のキー(鍵)概念、生涯学習のねらいや概念規定など、生涯学習に関する基本的事項について学習する。「教育とは何か」、その基本的な方向についてどのようにとらえたらよいかについて、生涯学習の観点から考える。
第13回
生涯学習2-社会教育
社会教育とはどのような活動を指すのかを歴史を踏まえて明らかにし、社会教育の領域や組織を中心に概略を学習する。そして社会教育を取り巻く状況社会教育の一層の充実のためにはどのような条件整備が必要かなどの課題について学習する。
第14回
生涯学習3-生涯学習と学校・生涯学習社会の実現に向けて
生涯学習における学校の役割にはどのようなものがあるのか。さらに生涯学習社会の実現が言われて30年近く立つが生涯学習社会は実現したのだろうか。学校教育の学習イメージを転換し、学校・家庭・地域が連携して互いの学びを支え合い、生涯学習社会を実現していく協働の時代の学習を切り開いていくために必要な考え方を考える。
第15回
人間の発達と教育
人間の成長には遺伝的な要因と環境的な要因が関係している。環境は人間の発達にどのような影響を与えるのか。また、子どもの健全な発達のためには、どのような環境を整え、どのような教育を与えるべきなのか。ここでは人間の発達や教育について環境や家庭の教育機能の面から考える。
第16回
定期試験
第1回
・子どもの権利思想の流れ /・教育の機会均等 /・教育の自律性・自由の尊重
第2回
・富裕階級のための学校制度 /・庶民階級のための学校の形成ー公教育学校の成立 /・学校体系の発展
第3回
・日本の学校体系の発足ー学制 /・戦後の教育改革 /・学校改革の課題 /・初等、中等教育とその動向 /・大学等とそのそ
第4回
・教育行政の基本的原理ー法律主義、地方分権主義、一般行政からの独立 /・内閣と内閣総理大臣 /・文部科学大臣と文部科学省 /・国と地方の教育財政
第5回
・教育委員会の組織ー教育委員長、教育長、教育委員会事務局 /・教育委員会の職務権限 /・学校管理の制度
第6回
・学校経営の意義 /・カリキュラムマネジメント /・特色ある教育課程の編成の観点 /・学校評価とアカウンタビリティ
第7回
・校務分掌組織 /・職員会議 /・校長、教頭、主任の役割 /・教育組織の再編 /・危機管理への意識の高まりと重要性 /・学校における危機管理
第8回
・地域社会とは何か /・コミュニティとは何か /・学制と学校の創設 /・戦後の地域教育計画論 /・高度経済成長期の地域と学校 /・学社連携の登場 /・地域の学校参画
第9回
・改正教育基本法と関係法(教育三法ー学校教育法、地教行法、教育職員免許法)の改正 /・学校評議員制度と学校の説明責任 /・学校運営協議会 /・学校評価と情報提供 /・学校と地域社会の連携をめぐる実践的課題ー学校支援ボランティアの活用 /・PTA活動の多様化
第10回
・学級の概念規定 /・学級の機能 /・学級改革の取り組みー能力別学級編成、学級の解体、学級規模の食傷、少人数指導の実施 /・学級の特質 /・学級における実践の展開 /・学級の抱える今日的課題
第11回
・学級経営の概念 /・学級担任の任務 /・学級経営案の作成 /・学級経営の展開
第12回
・生涯学習とは /・生涯学習論の誕生と発展 /・社会教育と生涯学習 /・生涯学習理念の導入ー生涯教育から生涯学習へ /・学歴社会から生涯学習社会へ /・日本における生涯学習の推進 /・自己実現能力の育成
第13回
・社会教育とはー戦前の社会教育と戦後の社会教育、社会教育の概念及び性格 /・生涯各期の社会教育ー青少年教育、成人・高齢者教育 /・現在の社会教育とその充実ー社会教育施設、社会教育組織、社会教育の指導者、社会教育の一層の充実に向けて
第14回
生涯学習社会における学校の役割 /・学校・家庭・地域の連携 /・成人学習者の特性を生かした学習支援ー成人教育学者マルカム・ノールズの考え方
第15回
人間の発達と環境の関係 /・人間の成長と発達段階 /・家庭の教育機能 /・ 家族と家庭環境の変容 /・子育てを支え合う環境
授業の運営方法
学生諸君との対話を取り入れながら、講義形式で行います。
備考
学生が達成すべき到達目標
評価方法
評価の割合
評価の実施方法と注意点
試験
70
小テスト
レポート
20
成果発表
作品
その他
10
課題提出
課題提出を評価します。
合計
100
―