NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 教職概論(Introduction to Teaching Profession)
担当教員名 高橋 洋勝
配当学年 1 開講期 後期
必修・選択区分 教職必修 単位数 2
履修上の注意または履修条件 児童・生徒の人格の形成に係る教員としての教職必修科目であるという気概の下、受講してください。 
受講心得 14回の講義の中で、数回程度の課題を出します。課題の内容は授業中に指示します。
教科書 「教職論 教員を志すすべてのひとへ」(ミネルヴア 書房)
参考文献及び指定図書 適宜指示します。
関連科目 教育原理、教育心理学、青年心理学、教育実習、生徒指導、教育相談、その他教職科目

オフィスアワー
授業の目的 教職概論は教育免許法で定められた「教職に関する科目」の一つである「教職の意義等に関する科目」に対応した教職必修科目です。
 教育は、児童・生徒の人格の完成を目的としております。将来、教員免許を取得し、教師を目指すために必要な教職に係る理解を深めるとともに、皆さんが必要となる資質や能力の養成を図ります。
 特に、教師としての在り方生き方を身に付けることができるよう知識・技能や理解力及び実践的指導力等の基礎的能力の養成を目標とします。
授業の概要
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
第1回
教職課程で学ぶこと。
教職概論ではどのようなことを学ぶのか概略を説明する。
漠然にせよ、将来の職業の選択肢の一つとして教職を考え、併せて、自分は教師の適性があるのか、教師という仕事ができるのだろうかという不安や心配を抱いているものと思う。ここでは「教える」という行為に必要な教師の能力について考察し、教師という職業への適性や資質を考える際の手がかりを考える。そのことに関連しながら、教師を目指していくには、どういう姿勢で大学生活を送ればいいのか、大学生活の中で学習し身につけるべきことは何かを考え、今後の学習の指針としたい。

第2回
教師の歴史と教師論
教職とはどんな仕事か、その基本的な性格や社会的使命などを説明する。教師の歴史、教職がどのような経過で職業として、社会制度として成立したのか。そして、教員の在り方についての論争(聖職論、労働者論、専門職論)などを経て、今はどう考えられているのかを概観する。

第3回
教職の成立と求められる教員の資質の変遷1
教師に求められる資質・能力とは何かという問題を考える。戦前の教師像についての歴史的背景を明らかにする。

第4回
教職の成立と求められる教員の資質の変遷2
戦後の教育改革と教員養成について概観する。教職課程の意義と履修方法、及び教職の適性について学習する。教職課程は、教師としての資質能力を養うことを目的として設けられたもので、教員免許状を取得する人はこの課程を履修しなければならない。ここでは具体的な履修の方法と留意点、履修の心構えについて学習し、教職に課せられた責任と使命を自覚し、教職に対する自己の適性について吟味することが大切であることを学ぶ。

第5回
今求められている教員の資質・能力
文科省や教育職員養成審議会などでは、21世紀の教員の在り方や期待される教員資質をどう描いているかを概観する。併せて、現代の教師に求められている資質・能力について、調査研究の成果を踏まえて検討する。

第6回
現代社会の教育的諸問題と教職の課題
学校を取り巻く教育環境がますます悪化している。いじめ、不登校、学級崩壊などが大きな社会問題になっている。教師を取り巻く今日的問題に焦点を当てながら、教職の課題とは何かについて考えていく。

第7回
教師の仕事1ー学習指導
学習指導の在り方について概観する。

第8回
教師の仕事2ー生徒指導・教育相談
生徒理解について説明し、続いて「生徒指導」「教育相談」の意義や内容等についての概観を学習する。

第9回
教師の仕事3ー進路指導・キャリア教育
進路指導・キャリア教育とはどのような仕事なのか概観学習する。

第10回
教師の仕事4-学級経営
学級経営とはどんな仕事なのか概観を学習する、

第11回
"教職員の研修
なぜ教職員研修が必要なのか、法的研修である初任者研修をはじめ、その他の研修にも触れ、教職員研修の意義と研修方法・内容について法的視点から学習する。

第12回
教員の種類と職階
教育活動を目的とした一つの組織体である学校の種類は様々である。学校とはどのようなところか簡単に説明し、その学校で働いている人々を分類し、教員の種類と職階、それぞれの職務内容について学習する。

第13回
教員の待遇と勤務条件
教員の給与、勤務時間、休暇、身分保障、福利厚生制度などのついて学習する

第14回
教員の服務規程と身分保障
公立学校の教師は地方公務員であると同時に、「教育公務員特例法」の適用を受ける「教育公務員」でもある。教育公務員としての教員が、その職務を遂行する上で服さなければならない様々な服務規程について学習する。   

第15回
初等・中等教育と教員
各種別の学校には、それぞれの学校の目的、教育目標が達成されるための教員としての望ましい在り方について学習する。

第16定期試験















第1回
・教職課程の意味 ・教科に関する科目 ・教職に関する科目 ・幅広い教養 ・目指す教師像についての論文を作成

第2回
・教師の歴史 ・古典的教職観と聖職論 ・皇民教育と聖職者論 ・教職員組合と労働者論 ・専門職論

第3回
・戦前の教員養成 ・教員の資質・能力と責務 ・師範学校教育と教員像

第4回
・戦後の教育改革ー旧教育基本法 ・大学における教員養成と開放制免許制度 ・教員の資質能力の形成過程 ・免許法の制定と最近の改訂の方向 ・教職課程と履修の心構え ・必要単位の修得

第5回
・中央教育審議会答申に見る教員の資質 ・教育職員審議会答申が求めている教員の資質能力 ー①いつの時代も教員に求められる資質能力 ②今後特に教員に求められる具体的な資質能力 ③得意分野を持つ個性豊かな教員の必要性 ・中央教育審議会「新しい時代の義務教育を創造する」中に見る信頼される教師となるための要素 ・2つの調査から教員に求められる資質能力

第6回
・「教師」という役割の葛藤ー教師の自律性、教師の専門性、教師に与えられた役割の肥大化、教師と燃え尽き症候群 ・教育的諸問題と教師という職業ー学級集団を相手にする教師、教師の職業的社会化、変容を迫られる教師の専門職性 ・教職の課題

第7回
・学習指導の意義と役割 ・学習指導の目的(形式陶冶と実質陶冶) ・学習指導の前提 ・学習指導と指導過程 ・学習指導と学習形態 ・学習指導の評価 ・学習指導論の歴史的変遷

第8回
・生徒理解の諸側面 ・生徒指導の定義と意義 ・生徒指導の組織、計画、運営 ・教育相談の定義と意義 ・教育相談の在り方 ・スクールカウンセラー制度

第9回
・進路指導の目標、活動領域 ・進路保障の問題ー統一応募用紙 ・キャリア教育の意味と歴史 ・キャリア教育が求められる社会的背景 ・キャリア教育の特徴と方向性 ・キャリア教育の推進の方策

第10回
・学級経営とは何か ・学級経営の基本とこれからの学級経営の在り方 ・学級経営と道徳教育 ・学級経営と特別活動 ・学級担任の心構え

第11回
・教員研修の実施体系化 ・研修に関わる法的規定

第12回
・学校とは(一条校) ・専修学校 ・教員の種類 ・教員の職階と各職務の概略 

第13回
・教員の給与 教員の休日、休暇 ・産休および育児休業 ・教員の勤務時間 ・人事異動 ・福利厚生制度

第14回
・服務の根本規準 ・県費負担教職員の服務監督 ・校長の服務監督権 ・校内服務規程 職務上の服務ー服務の先生、令および上司の職務上の命令に従う義務、職務専念の義務 ・身分上の服務ー心証失墜行為の禁止、守秘義務、政治的行為の制限、争議行為の禁止、営利企業等の従事制限 

第15回
・中学校教育の基本と特性 ・中学校教員の特性と在り方 ・高等学校教育の目的と目標 ・中学校と高等学校の接続・高校教員としての資質 
授業の運営方法 講義形式が基本ですが、学生の皆さんの討論を含めた演習等を多く取り入れていきます。
備考
学生が達成すべき到達目標
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 70
小テスト
レポート 20
成果発表
作品
その他 10
課題提出
課題提出を評価します。
合計 100