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シラバス情報
平成22年度
工学部情報メディア学科
詳細
シラバス情報
注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「
UNIVERSAL PASSPORT
」で詳細をご確認下さい。
科目名
起業学(Theory of Entrepreneuring)
担当教員名
瀬川 紘一、工藤 順一
配当学年
1
開講期
後期
必修・選択区分
選択
単位数
2
履修上の注意または履修条件
受講心得
1、授業中の私語、携帯使用は禁止、また教室では脱帽。
2、必ず自筆のノートを作成すること
教科書
「ベンチャー企業論」(柳 孝一、長谷川博和著)放送大学教育振興会発行
参考文献及び指定図書
「ベンチャー創造の理論と戦略」(ジェフリー・A・ティモンズ)ダイヤモンド社
関連科目
人間力概論、アイデンティティの社会学、eビジネス論、マーケティング論Ⅰ、Ⅱ、マーケティング演習
オフィスアワー
授業の目的
今、起業ないし起業支援が各方面から注目されている。日本経済を活性化するためには、自ら新しい商品(技術・サービス)を開発し、新しい市場の開拓に挑戦する「ベンチャービジネス」を始めとする独創的な新しい企業の出現が大きく期待されている。本講座ではベンチャーを起こす意味や社会背景について理解すると共に、学生によるベンチャー起業家を育成するために、豊かな発想力や行動力をどのように養成したらよいのか、さらには資金面やマネジメントの問題をどう解決すればよいのかなどについて学ぶ。独立して企業を立ち上げることは夢かもしれない。しかし事業を成功に導いた人たちには、さまざまな成功則が存在している。どんな企業でも創業時はベンチャー企業だったわけで、様々な起業家を紹介しながら本講座ではこれら様々な成功則を事実に基づきながら解説し起業について学ぶとともに企業の歴史と成り立ちについても学ぶ。
授業の概要
授業計画
学習内容
学習課題(予習・復習)
○第1回 何故「起業学」を学ぶのか
起業学を始めるにあたって企業を立ち上げることにどのような意味があるかついて考える。バブル崩壊から16年経った今でも日本の経済は依然低迷を続けている。グローバリゼーションや情報技術の革命的進歩、さらには規制緩和が進む中、新しいビジネスモデルや技術の開発によるベンチャービジネスの台頭が待たれている。自由主義経済を支え、牽引するのは絶え間なくイノベーションを追求する起業家の存在である。
○第2回 起業家とは?
起業家はどのようなバックグランドの中から輩出されるのだろうか?生まれ育った環境や学歴・職歴などを検証する。又、成功する起業家に共通する特徴についても検証し、起業家の持つべき「起業力」について考える。又、ここでも成功した起業家のケーススタディーとして「築地銀だこ」の佐瀬守男氏と「サマンサタバサ・ジャパン」の寺田和正しについて学ぶ。
○第3回 ベンチャービジネスの歴史(1)
日本の戦後のベンチャービジネスについて学ぶ。戦後すぐの日本は社会の大きな転換期で、開放感と夢に溢れていた。「社会の大きな転換期には多くのベンチャーを輩出する」と言う法則があるが、日本の戦後もベンチャー企業を続々と輩出している。その後2次にわたるオイルショックを乗り越えて70年代、80年代にベンチャーブームが現出する。
○第4回 ベンチャービジネスの歴史(2)
ボストン郊外の「ルート128沿い」とカルフォルニアの「シリコンバレー」から始まったアメリカのベンチャービジネスの歴史について学ぶ。MITやスタンフォードなどに代表されるアメリカの大学と産業界の連携によるベンチャービジネスの推進は大きな成果を上げている。又、先端技術の研究機関もベンチャービジネス輩出に大きく貢献している。
○第5回 ベンチャー企業経営論(1)
ベンチャー企業の最大の問題は「イノベーションに基づく新規性のある商品やサービスの提供」であるがゆえに市場で受け入れられるかどうかのリスクが高い事である。そこで必要なのが起業家のための経営学であるがここでは早大大学院教授の柳孝一氏によるベンチャービジネス成功のための「四面体理論」について学ぶ。
○第6回 ベンチャー企業経営論(2)
「四面体理論」の第Ⅱ面「対象市場の設定と変革的切り口」として上げられる13の項目について、それぞれ各2社合計26社、具体的な企業を紹介しながらそのポイントを解説する。
○第7回 創業・起業の基礎知識(1)
創業を思い立った日から実際に創業するまでの間には、クリアしなければならないハードルが沢山ある。そこで、基礎知識の第1回目は、創業者としての心構え、事業計画の作成等について大分県の創業事例を取り上げながら学ぶ。
○第8回 創業・起業の基礎知識(2)
基礎知識の第2回目は、個人と法人による事業形態の違い、許認可の手続き、会社の設立、創業に伴う各種届出等について大分県の創業事例を取り上げながら学ぶ。
○第9回 ベンチャー企業経営論(3)
ベンチャー企業の最大の問題は「イノベーションに基づく新規性のある商品やサービスの提供」であるがゆえに市場で受け入れられるかどうかのリスクが高い事である。そこで必要なのが起業家のための経営学であるがここでは早大大学院教授の柳孝一氏によるベンチャービジネス成功のための「四面体理論」について学ぶ。
○第10回 ベンチャー企業経営論(4)
「四面体理論」の第Ⅱ面「対象市場の設定と変革的切り口」として上げられる13の項目について、それぞれ各2社合計26社、具体的な企業を紹介しながらそのポイントを解説する。
○第11回 ベンチャー企業経営論(5)
「四面体理論」の第Ⅲ面「経営システムにおける変革的ひねり」について学ぶ。10項目の変革的ひねりについて今回と次回と2回にわたって具体的な企業のケースを紹介しながらそのポイントを解説する。
○第12回 ベンチャー企業経営論(6)
同上
○第13 ベンチャー企業経営論(7)
「四面体理論」はベンチャー企業に対し構造的アプローチによって成功ケースを理論化したものである。一方ベンチャー企業に対しては成長ステージアプローチが必要であるが、その理論化されたものが「ベンチャーマネジメント変革理論」である。ベンチャーマネジメントの4つの経営要素がどのような変革の構図とエネルギーによってベンチャー企業を成長させていくのかについて学ぶ。
○第14回 ベンチャーキャピタルにつぃて(1)
ベンチャーキャピタルは起業家にとっても、ベンチャー企業にとっても極めて重要な支援機能を果たしている。アメリカのベンチャーキャピタルの歴史をたどりながら、アメリカのベンチャー企業の発展を支えたその活躍ぶりについて解説する。
○第15回 ベンチャーキャピタルについて(2)
日本のベンチャーキャピタルの歴史について学ぶ。日本のベンチャーキャピタルの発展が大きく遅れたゆえに、日本のベンチャービジネスの発展も大きく遅れることになった。また、 起業に際してどのような金融支援が受けられるかについて大分県の状況を含めて具体的な方法について学ぶ。また、㈱大分ベンチャーキャピタルの概要を学ぶ。
○第16回 期末試験
第1回講義から第15回講義までの内容を試験範囲とします。
テキスト、ノート、配付物等の持込は可です。
第1回
配付資料により概要を説明
第2回~第15回
配付資料
課題の説明
第16回 期末試験
授業の運営方法
テキストをベースに適宜プリントを配布し講義します。
備考
学生が達成すべき到達目標
評価方法
評価の割合
評価の実施方法と注意点
試験
70
講義の要点を理解できているかを確認します。配布資料だけでなく、講義で黒板に書いた内容からも出題しますので、ノートはしっかりとってください。
小テスト
レポート
成果発表
作品
その他
30
授業に欠席したり、遅刻早退せずに意欲的に取り組んだ場合は、評価の対象とします。
合計
100
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