NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 人間力概論(Survey of Human Aptitude)
担当教員名 瀬川 紘一、杉浦 嘉雄、坂井 美穂、竹田 隆行
配当学年 1 開講期 前期
必修・選択区分 必修 単位数 2
履修上の注意または履修条件
受講心得
教科書 特に無し
参考文献及び指定図書
関連科目
オフィスアワー
授業の目的 本学では、教育理念である「人間力の育成」に重点的に取り組むにあたって、3つのプログラムを考えている。1つは「キャリア教育」であり、2つ目は「専門教育」そして3つ目は「人間力育成科目(教養科目)」である。前二者がどちらかというとスキルや能力の開発を目指すのに対し、人間力育成科目は人が持つ「優れた精神性」や「豊かな心」を育むことを目指しており、「人間力概論」はそのコア科目と位置づけられる。
担当教員は4名で構成されており、講義はオムニバス形式によって各人各様なテーマに基づいて「人間力」の精神と心の部分が語られる。各テーマと回数は、瀬川先生が「学力から人間力へ(総括)」(計3回)、杉浦先生が「自然と人間力」(計4回)、清水先生が「映画『生きる』に見る“人間力”」(計3回)、竹田先生が「スポーツと人間力」(計3回)となっている。
「人間力概論」の第2回(実質第1回)は、「4月16日(月)3時限(工学部)」、「17日(火)4時限(経営経済学部)」で、それぞれ合同クラスで瀬川紘一が担当する。(テーマは「何故、今人間力なのか?」)第3回目からは、工学部、経営経済学部それぞれ2クラスに分かれて講義が行われる。
授業の概要
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
瀬川紘一担当(3回)
講義テーマ「学力から人間力へ」

1回目 「何故、今人間力なのか?」
今私たちの社会は、情報技術の急激な進歩やグローバル化の急速な促進によって、大きな変革の時をむかえている。一方、若者は、人間関係の範囲が狭くなり、人間としての成長や社会性の涵養を図ることが困難になってきている。学生にとって、いかに自分を社会に根付かせていったら良いのかが分かりにくい時代だと言える。そこで「人間力」が必要となってくるのだが、本学が考える「人間力」とは何なのか、そして大学生活の4年間をどう過ごしていけば良いのかについて学ぶ。

2回目 「生きるために必要な力とは?」
 「人間力」とは、究極的には生きるために必要な力である。いわゆるプロと言われている人たちには共通して「生きるための哲学」を持っている。タレントや役者、学者や官僚、スポーツ選手や漫画家など、各界で生き生きと活躍している人たちの「生きるための哲学」を考える。又、そこに見えてくる、私たち日本人に欠けているといわれる「戦略的思考」についても考察したい。

3回目 「生きる意味とは?」
 今、若者に限らず中高年まで含めて「生きる意味」が見えなくなってきている。終戦後50年、バブルがはじけて失ったものは経済的な面だけではなく、生き方であり、生きがい、でもあった。ひたすら走ってきた道が突然消えてしまったかのようである。90年代から世紀の変わり目を経て、私たちは新しい「生きる意味」見つけださねばならないところに立っている。何が問題だったのか、「かけがえのなさ」は何処に行ったのか?
 「人間力」と生きる意味について考える。

杉浦嘉雄  担当(4回)
講義テーマ「自然と人間力」

1回目 「宇宙・銀河系・太陽系・地球・生命、そして自分」
「正しく強く生きるとは・銀河系を自らの中に意識して・これに応じて行くことである」       宮沢賢治は『農民芸術概論綱要』の中でこのように言っています。人間力とは「正しく強く生きる」力そのものと言ってよいでしょう。ここでは、宮沢賢治に習い、宇宙・銀河系・太陽系・地球・生命圏を自らの中に意識して、自分との関係を体感していきましょう。

2回目 「自然交流が産みだす心のプレゼント ~自然体験が人に及ぼす心理的影響から~ 」
あなたはときどき、雄大な自然やのどかな田園風景が恋しくなったことはありませんか。自然との交流体験(=自然体験)が自己否定型の体験者を自己肯定に向かわせるなど、実は、私たちの想像以上に、自然体験が人の心に大きな影響や効果を与えていることがわかってきました。そんな心と自然との不思議な関係をのぞいてみましょう。 

3回目 「豊かな自然観・宇宙観とは? ~宮沢賢治の心の深層世界から~ 」
自然との交流体験が豊かであればあるほど、その人の自然観・宇宙観は自然に豊かになることでしょう。詩人・宮沢賢治は「自然の声が聞こえた詩人」と言われるほど、自然との交流が深かく豊かであったといわれています。私たちも一瞬だけ宮沢賢治の脳や心になって、豊かな自然観・宇宙観と心の関係について探求してみましょう。

4回目 「自然と共生した故郷とは? ~「トキのすめる里づくり」の実践から~」
「…あらゆるものはつながっている。いのちの網を編んだのは人間ではなく、人間はその中の一本の縄にすぎない…」これは、ネイティブ・アメリカンの魅力ある言葉の一節です。
自然との共生とは、まさに「人間」も含む多様な生き物たちの「いのちの網」を大切にしながら生きていくことです。この感性を活かした「故郷(ふるさと)づくり」を具体的に紹介することで、「人間力」のキーワード「思いやり・夢・希望・勇気」を考えましょう。

坂井美穂担当(3回)
講義テーマ「生物から学ぶ人間力」

1回目 童話「葉っぱのフレディ」にみる人生観1
春に生まれた葉っぱはやがて秋になり冬になると散っていきます。
葉っぱのフレディのいき方を通して人の生き方、生きる意味について考えて生きます。

2回目 童話「葉っぱのフレディ」にみる人生観2
 葉っぱのフレディを通して命は循環することを遺伝子を通じて学んでいきます。
AGCTという4つの文字に隠された意味を認識するとともに、生物とは何か、無生物とは何かについて考えてみたいと思います。

3回目 童話「葉っぱのフレディ」にみる人生観3
人が生きるというのは死に向かって進んでいくことです。その死をどのように受け入れるのか、命はめぐるということを考えてみたいと思います。



竹田隆行担当(3回)
講義テーマ「スポーツから学ぶ人間力」

1回目 スポーツマンシップとは
「宣誓、我々はスポーツマンシップに則って、・・・・・」選手宣誓で必ずといっていいほど、スポーツマンシップという言葉が用いられます。では、スポーツマンシップってなんなのでしょうか。高校までの体育の授業で習ったでしょうか。クラブの指導者から習ったでしょうか。おそらく、ほとんどの人がなんとなくこうなんじゃないかなという感じで理解しているのではないかと思います。この講義では、スポーツマンシップを題材にして、事例、映像を通してスポーツから学ぶ人間力について考えていきたいと思います。

2回目 敗北から学ぶ
「スポーツは勝たなければ意味がない」確かに、試合で勝つとうれしいです。逆に負けると悔しい、悲しいです。では、敗北から学ぶことは何もないのでしょうか。実は、勝利することよりも敗北から学ぶことは非常に多いのです。あなたは負けたという現実を素直に受け入れることができますか、誰かのせいにしていませんか。また、いつまでもくよくよしていませんか。意気消沈せず、次のステップに進むためには、ゲームに勝つための努力をしてきたかが重要になってきます。勝つために努力することは、ゲームを尊重し、また相手を尊重することにもなるのです。

3回目 相手を尊重する
スポーツは基本的に相手がいないとできません。そして、スポーツは競うからこそスポーツなのです。競うためには、努力しなければなりません。相手も勝とうと一生懸命努力をしています。つまり、お互いが努力をすることによって、ゲームで良いパフォーマンスを行うことができるのです。相手とは敵対関係にありますが、別の見方をすれば両者は同じ価値観を共有するパートナー関係と言えます。つまり、ゲームに勝つために努力をするということは相手への尊重でもあります。スポーツの場だけでなく、他者を尊重することは現実社会においても大切なことです。
授業の運営方法
備考
学生が達成すべき到達目標
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験
小テスト
レポート
成果発表
作品
その他
合計