NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 建設工学実験(Civil engineering experiment)
担当教員名 池畑 義人、山下 彰彦、吉村 充功
配当学年 3 開講期 前期
必修・選択区分 建築コース 選択
インテリアデザインコース 選択
土木コース 必修
単位数 2
履修上の注意または履修条件 本実験は、各実験に対応した講義で学習した理論を実験により確認する科目のため、これらの科目の履修を必要とします。
受講心得  実験時は、安全な服装、汚れてもよい服装で参加して下さい。できれば、作業着着用が望ましい。また、運動靴などの動きやすくて滑りにくい靴を履いて下さい。スリッパ、サンダル等を履いている場合には、実験に参加することができません。
 実験は出席して実際に自分で体験しなければ意味がありません。そのため、欠席をしないように注意して下さい。実験は班ごとに実施します。遅刻、欠席をせず、積極的に実験に参加して、班のメンバーに迷惑をかけないように取り組んで下さい。
 また、実験結果をまとめるために関数電卓が必要です。
教科書
参考文献及び指定図書 関連科目で使用した教科書
関連科目 構造力学1・2、地盤工学、環境水理学、流体力学
オフィスアワー
授業の目的  卒業研究を遂行する上で、多くの研究では実験を欠かすことができません。また、社会に出ても事業や調査の企画を立案して、その結果をレポートとしてまとめる能力が必要とされます。
 この実験では,土木工学で必要とされる様々な実験について、土木コースを担当する各教員が指導します。建設工学実験では、各種の実験結果を分析して、それをレポートにまとめあげることができるようになることを目標とします。
授業の概要
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
第1回 ガイダンス(池畑)
これから実験をするにあたっての諸注意を伝達します.また,実験の班構成を決定します.
これ以降は,班によって順序が前後する可能性があります.

○第2回 浮沈子の実験(池畑)
圧力と浮力の関係を知るために,ペットボトルで浮沈子とよばれる装置を作ります。その製作過程から,浮沈子の仕組みを解明し,それをレポートにまとめます。

○第3回 堰(せき)の流量の検定(池畑)
河川や水路における流量の測定においては、困難な点が多々あります。その中で、最も簡単でよく使われているのは、堰の越流水深から流量を推測する方法を実験によって学習します。

○第4回 波の性質(池畑)
海の波では、波長と周期、波形勾配が、その性質を決定します。この回の実験では、さまざまな波の波長と周期、波形勾配を測定し、波長と周期が分散関係式を満たしていることを確認します。

○第5回 波の統計量の算出(池畑)
海洋波においては、20分間の測定の間の波高を高いものから並べ、その上位1/3の平均から求められる有義波高が波高を代表する値として使用されます。ここでは、実際の実験水槽から求められた波高から有義波高を計算します。

○第6回 透過率の算定
前回求めた波の統計量から,浮体を通過する前後の有義波高を比較し,浮体による波の低減効果を測定します。

○第7回 水面下の水粒子の運動(池畑)
波が発生している場所の水面下では、水粒子が楕円軌道を描く運動をしています。ここでは、このような水面下の水粒子の運動を観察します。

○第8回 周波数スペクトルの算出
これまで測定した波のデータ,および現地観測データから,周波数スペクトルを算出します。

○第9回 土の液性限界、塑性限界試験、土の強熱減量試験、pH試験(吉村)
 土の物理的性質を推定するためにコンシステンシー限界が利用されます。ここでは、液性限界、塑性限界試験を実施し、塑性指数を算出します。また、植物の育成や土中構造物の劣化などを検証するためには、土の化学的性質を知る必要があります。ここでは、土の強熱減量試験、pH試験の各化学的性質に関する実験を行います。

○第10回 土の締固め試験(吉村)
 構造物を建設する際には、地盤の強度が最大となる最適含水比となるように締固めをしておく必要があります。ここでは、土の締固め試験を実施し、最適含水比を算出します。

○第11回 土の定水位透水試験(吉村)
 ダムや埋め立て地の建設では、土の透水性が問題となります。ここでは、土粒子の粒径が大きい場合に用いられる定水位透水試験を実施し、透水係数を算出します。 

○第12回 河川での溶存酸素量DOと水酸イオン濃度PHの測定(山下)
 河川行政方針を示す河川法は平成9年に改正され、治水・利水から治水・利水・環境になりました。河川の水質について積極的に浄化を進めるように変更されました。丹生川や大野川の現地で水質を測定して、規制値と比較します。

○第13回 梁構造のたわみの測定(山下)
 橋梁に自動車や電車などの集中荷重がのっかったとき橋桁はたわみます。ここでは、梁模型を使って、おもりを使って荷重をかけて、はりの沈込み量(たわみ量)と支点反力を測定します。

○第14回 レポート指導
これまでの内容をレポートにまとめます。

○第15回 プレゼンテーション
実験の内容からひとつテーマを選んで、その内容を発表します。
(復習)
第2回~第13回
データのとりまとめ,レポート作成60分
授業の運営方法 実験形式。毎回、実験データのとりまとめ、考察などを記した実験レポートの提出を課します。
備考
学生が達成すべき到達目標
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験
小テスト
レポート 60
成果発表 20 自分が行った実験の中で,どれか一つを選んで,レポートの内容を説明してください。
内容とプレゼンテーションのわかりやすさが評価の対象となります。
作品
その他 自己評価
20
自分の実験への取り組み度,グループの中での役割などを担当教員と面談しながら自己評価します。
合計 100