NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 インテリア材料(Interior Materials)
担当教員名 山口 信
配当学年 3 開講期 前期
必修・選択区分 全コース 選択科目 単位数 2
履修上の注意または履修条件 材料工学を履修していることが望ましい。
受講心得 板書、視覚資料、実物を使った講義形式とします。教科書は使用しませんので、確実に自分のノートを作成して下さい。
教科書 なし
参考文献及び指定図書
関連科目 材料工学、施工1、施工2
オフィスアワー
授業の目的 建築物の内外装に用いられる材料の性質や使い方を習得します。内装材料は、建築物の内部空間の機能を左右し、火災や地震時の安全性に大きく影響します。また、外装材料は、建築構造の耐久性に大きな影響を与える因子です。更に、内装材料と外装材料はともに建築の意匠に影響する重要な要素となります。このような要件を満足する内装および外装材料に関する基礎知識を習得することを目的とします。
授業の概要 内外装材料および機能性材料に関する材料工学上の考え方を素材毎に解説する講義形式であり、その内容や考え方を理解することを主目的とします。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
第1回 講義ガイダンス、建築物に必要な性能と内外装材料
 はじめに、本講義の内容、成績評価方法、他講義との関連性、講義スケジュール等について説明します。
 建築物は、長期間にわたって安全で快適な生活空間を人々に提供できるものである必要があります。そのために、建築物の内外装に必要とされる諸性能と、それを満足する内外装材料の品質との関係について示します。

第2回 石材
 石材と岩石製品に関する基礎知識を習得します。石材の種類、特徴および用途について説明した上で、石材の建築材料としての性能を解説します。

第3回 木質材料
 建築物の内外装や家具などに使われる木材について学習します。木材の欠点など、天然材料である木材を使用する際の注意点について解説します。さらに、木材を原材料とする多くの内外装材料が使われており、これらについて説明します。

第4回 金属材料
 鉄鋼以外の金属材料は、建築物の内外装に用いられることが多く、特に、アルミニウムと銅は広く使われています。これらの金属およびその合金の分類や性質等について学習します。

第5回 陶磁器
 主に粘土を原材料とする建築材料について学習します。陶磁器類は、建築物の内外装の要求性能を満足する材料として広く用いられており、それらの製品の種類や性能を、使用箇所に応じた要求性能との関連性を踏まえて説明します。また、製品の製造過程についても概説します。

第6回 確認試験(1)
 第1回から第5回までの講義内容に関する確認試験を実施します。また、その模範解答を示します。

第7回 セメント系材料
 PC(プレキャストコンクリート)カーテンウォール、ALC(Autocraved Lightweight Concrete)、繊維補強コンクリートパネル、無機系ボードなど、セメントを主原料とした建築用パネルおよびボードの種類や性能について学習します。

第8回 せっこう、しっくい
 せっこうは、美観に優れ、衛生的で、かつ防火性能に優れるなどの多くの長所を有しています。これらのせっこうの性質について説明し、せっこうが建築にどのように使われているかについて学習します。また、石灰をもちいたしっくいについても説明します。

第9回 塗料、プラスチック
 塗料、プラスチック系床材、畳,カーペットについて学習します。これらの材料には、高分子材料や繊維材料が素材として使われており、素材の性質に触れながら、製品の種類や性質を説明します。

第10回 ガラス、サッシュ
 建築物の重要な要素の1つであるガラスに関して、成分や製法、種類等に関して説明します。また、サッシュの種類、気密性、耐風圧強度等について説明した上で、ドアやウインドウに用いられる建築材料についても説明します。

第11回 確認試験(2)
 第7回から第10回までの講義内容に関する確認試験を実施します。また、その模範解答を示します。

第12回 紙、壁装材
 建築物の開口部を構成する壁紙、ふすま等の材料について学習します。壁紙は、内装材料として広く用いられている材料であり、汎用的なビニル壁紙を中心として、その製品の種類や性質を説明します。

第13回 遮断材料
 断熱、防湿、気密、吸音、遮音、防水性能を高めるために使われる建築材料、また防火・耐火を目的に使われる建築材料について学習します。

第14回 衛生設備、エコマテリアル
 居住環境を整えるのに必要な衛生設備について学習します。また、建築材料と室内環境との関係について概説した上で、建築基準法で義務化されているシックハウス対策について説明します。

第15回 内外装材料の新展開
 近年、建築材料への要求性能は高度化・多様化の一途をたどっており、新たな機能を付与した内外装材料が多数開発されています。ここでは、その種類と製法および性能について説明します。

第16回 確認試験(3)
 第11回から第15回までの講義内容に関する確認試験を実施します。また、その模範解答を示します。
第1回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分

第2回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分

第3回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分

第4回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分

第5回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分

第7回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分

第8回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分

第9回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分

第10回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分

第12回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分

第13回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分

第14回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分

第15回
配布物:資料、講義ノート、課題
課題の時間:60分
授業の運営方法
備考
学生が達成すべき到達目標 1. 建築物を構成する内外装材料に関して、その性質や構成等を説明できる。
2. 上記を踏まえた上で、建築物に要求される性能と内外装材料の性能との関係性を説明できる。
3. 自身が建物の設計を行う際に、適切な内外装材料を選定し、またその選定理由を説明できる。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 60 持ち込み不可の試験と、持ち込み可の試験を併用します。
前者に関しては、指定した箇所を必ず勉強して臨んでください。
後者に関して、自筆のノートと配布資料の持ち込みを許可しますが、ただ書き写すだけで解けるものと勘違いしないように。日頃から真摯に学習に取り組んでいれば、満点を取ることは可能です。
小テスト
レポート 27
成果発表
作品
その他 13 毎回の講義における出席状況を評価対象とします。大幅な遅刻や長時間の退室は減点対象としますので、注意して下さい。
合計 100