NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 自然生態工学(Ecological Engineering)
担当教員名 杉浦 嘉雄
配当学年 2 開講期 前期
必修・選択区分 必修選択 単位数 2
履修上の注意または履修条件 関心のある学生なら誰でも歓迎します。
受講心得  この分野の知識・技術を積極的に学ぶには、「体験」・「気づき」・「感動」・「わかちあい」「関連事業への参画」という一連の学習プロセスをとることが最も有効的です。 早朝の自然観察会など希望者対象の上記関連事業にも、積極的に参加して下さい。
教科書 教科書の指定なし(ただし、毎回ワークシート等を配布。「参考文献」参照。)
参考文献及び指定図書 『絵でわかる生態系のしくみ(鷲谷いづみ著、講談社サイエンティフィック、2000円)』
『環境を守る最新知識〔第2版〕((財)日本生態系協会編著、信山社、2100円)』
『生態工学(亀山 章 編、朝倉書店、3200円)』
『水田生態工学入門(水谷正一編著、(社)農山漁村文化協会、2900円)』
『「田んぼの学校」入門編(宇根豊著、(社)農山漁村文化協会、1800円)』
『里やま 自然誌(中村俊彦著、マルモ出版、2500円)』
『まもろう鳥みどり自然(杉浦他著、(財)日本鳥類保護連盟編、中央法規、2200円)』
関連科目 環境計画、ランドスケープデザイン
オフィスアワー 月曜 4時限
授業の目的  本講座では、大学構内の身近な自然をとおして上記のプロセスを実践し、生態学の基礎を学ぶとともに、『自然環境に配慮した工学的な手法〔生態工学の手法〕』の基盤となる感性を身につけることを到達目標とします。  
 この目標を達成するために、次のテーマの体験や学びを計画しています。
授業の概要  21世紀は「自然との共生」の時代といわれています。しかし、私たちがこのテーマを実現させるには、一人一人が次の一連の「学び」を実行することが必要となります。
すなわち、まず第一には、ありのままの「①自然に実際に触れて体感すること」です。
 次に、その体験から「②多くの気づきや感動を得ること」です。
 そして、それらを基盤として、「③自主的に科学的知識や技術を学ぶこと」です。  
本講座は、この①~③を実施します。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
≪受講生全員≫
第 1回: オリエンテーション ~本講座内容から評価方法まで~
第 2回: 自然生態ウォッチング ~早朝・野外実習のすすめ~
第 3回: 食物連鎖と生態ピラミッド ~生態系を理解するために~
第 4回: 生態系のしくみ ~生態系と現代社会システムとの比較~
第 5回: 生物の相互関係 ~共生・寄生から生態的地位〔ニッチ〕まで~
第 6回: 植生分布と植生遷移 ~クライマックスから生態遷移まで~
第 7回: 生物の多様性 ~遺伝子・種・生態系、3つの多様性~
第 8回: 生物多様性の危機 ~日本・世界のビオトープ破壊の現状~
第 9回: 生物多様性をまもる基礎知識 ~ビオトープ再生のために~
第10回: 生物多様性をまもる制度①~環境基本法・環境保全法・環境教育推進法~
第11回: 生物多様性をまもる制度②
~生物多様性基本法・鳥獣保護法・種の保存法・外来生物法~
第12回: 生物多様性をまもる制度③
~生物多様性条約・ラムサール条約・ワシントン条約~
第13回: 生物多様性をまもる技術① ~大分県の生態工学事例1~
第14回: 生物多様性をまもる技術② ~大分県の生態工学事例2~
第15回: 生物多様性をまもる技術③ ~大分県の生態工学事例3~
第16回: 生物多様性の世紀(まとめ)〔+総括レポート提出〕 

≪希望者対象≫(※現時点では計画段階です。確定でき次第、募集を開始します!)
※ 現時点では計画段階です。確定でき次第、授業の中で募集します!
 1) 原則として週に1回(毎週水曜 午前7時45分~8時45分): 
    大学構内の「早朝・自然観察会」                
 2) 原則として月に1回: 竹田市岡本地区「里山の生き物調査」ツアー
 3) 原則として月に1回: 大分川〔大分市内・広瀬橋付近〕の「バードウォッチング」ツアー
授業の運営方法 室内の講義だけでなく、野外実習も行います。
備考
学生が達成すべき到達目標 ①自然環境に興味を持つこと
②生態系の基本を理解すること
③生態系の保全や再生に関する基本的な技術を身につけること
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験
小テスト
レポート 60
成果発表
作品
その他 40 学外の自然環境に関する講座・シンポジウムなどへの参加
学内の定期的な自然観察会への参加など
合計 100