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教育・研究
シラバス情報
平成22年度
工学部機械電気工学科
詳細
シラバス情報
注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「
UNIVERSAL PASSPORT
」で詳細をご確認下さい。
科目名
基礎機械設計製図2(Fundamental Machine Design and Drawing 2)
担当教員名
松原 典宏
配当学年
2
開講期
後期
必修・選択区分
コース共通 必修
単位数
1
履修上の注意または履修条件
機械設計製図は機械工学に関わる総合的な学問ですから、製図までに習う専門科目は全て十分理解しておいて下さい。製図はあまりゆっくりやっても良いものが出来上がるとは限りません。精神を集中して一気に書き上げることをマスターして下さい。
受講心得
機械製図を行う際、機械設計法、材料力学、機械工作法、機械材料等の知識が必要です。講義には教科書、製図用具を持参し、図面製作に力を注ぎ理解を深めましょう。課題図面は期限内に必ず提出して下さい。
教科書
新編JIS機械製図(森北出版)吉澤武男編著
参考文献及び指定図書
機械設計製図便覧(理工学社) 大西 清著、機械製図(サイエンス社)福永太郎他
関連科目
基礎機械設計製図1、機械設計法、材料力学、機械材料、機械加工法、機械加工実習等の科目がこの授業に関わりますから、いずれもよく学んでおいてください。
オフィスアワー
授業の目的
設計者が機械、器具を設計する時、設計者の意志は図面に集約され、その図面により、製作加工者の手によって製品の完成をみるのです。したがって、どのような小さな部位の情報であっても、それが正確に記述されないと、製作不可能と判断されたり、さらに危険なことには、そのまま製作されて機械として使用された結果、強度不足などで重大な事故につながったりすることも起こり得ます。
本講義では、こうした認識に立って、機械製図を行う際の規格や製図法について、講義および製図実習を通して理解を深め、図面情報の把握はもちろん、正確な機械製図ができるようになることを目的とします。
授業の概要
この授業では、基礎機械設計製図1の授業で修得した知識をより深く理解し、具体的な機械要素の製図に始まり、機械単体を設計・製図します。最初に出席状況を確認し、課題の進捗状況を把握しながら授業を進め、誠実で確実な知識を有するエンジニアを育成することをめざします。
また、この授業は毎週2限続き(2コマ続き)で行いますので、中間に休憩時間を設けます。
授業計画
学習内容
学習課題(予習・復習)
○第1回、 第2回 ウォーム・ウォームホイールの機能と仕組みを理解 (90分×4)
ウォームギアの回転が、ウォームホイールギアに伝達されるとき、ウォームホイール側に極めて大きな回転力が生み出されることを理解します。
○第3回、 第4回 ウォーム・ウォームホイールの製図-1 (90分×4)
A2版のケント紙を準備し、テキストの図面を参考にして、図面の作成に入ります。
○第5回、 第6回 ウォーム・ウォームホイールの製図-2 (90分×4)
前回に引き続き、歯車要素の果たす機能の理解を深めながら、図面の完成をめざします。製作加工技術者に設計者の意図が十分に伝わり反映されている図面になっているかを確認します。
○第7回、 第8回 ウォーム・ウォ-ムホイールの製図-3 (90分×4)
ウォーム・ウォームホイールの仕組みを十分理解した上で、図面を提出します。歯車として必要な仕上げ、はめあいを正確に指定することが、歯車の性能を大きく左右することを理解して図面を完成させてください。
○第9回、第10回 ネジジャッキのの機能と仕組みを理解 (90分×4)
ネジジャッキは、重量の大きいものを押し上げる機械装置です。送りネジの有効巻き数 が大きくなるほど、押し上げ力が大きくなる仕組みを理解するとともに、その機能を学びます。 力の倍加作用がどのような機構になっているかを十分理解して製図します。
○第11回、第12回 ネジジャッキの製図-1 (90分×4)
A1版のケント紙を準備し、ネジジャッキの部品の役割を理解したのち、各部品要素の図面上の配置を考慮して、製図に取りかかります。ネジのJISを調べておくこと。
○第13回、第14回 ネジジャッキの製図-2 (90分×4)
前回に引き続き、ネジジャッキを構成する各部品の果たす役割と機能の理解を深めながら、図面の完成をめざします。
○第15回、第16回 ネジジャッキの製図-3 (90分×4)
前回に引き続き、製図作業を続行します。
○第17回、第18回 ネジジャッキの製図-4 (90分×4)
ネジジャッキとして必要な仕上げを行い、図面を完成し提出します。
○第19回、第20回 歯車ポンプのの機能と仕組みを理解 (90分×4)
歯車ポンプは、車両、船舶、航空機、内燃機関、工作機械、建設機械、油圧機械を始め、あらゆる機械のオイル循環を行うための単体機械です。ここでは、その仕組みと機 能を理解します。
○第21回、第22回 歯車ポンプの製図-1 (90分×4)
A2のトレーシングペーパーを準備し、歯車ポンプの部品の役割を理解したのち、各部品の果たす役割と機能の理解を深めながら、製図に取りかかります。
○第23回、第24回 歯車ポンプの製図-2 (90分×4)
前回に引き続き、歯車ポンプの各部品の果たす役割と機能の理解を深めながら、図面の完成をめざします。
○第25回、第26回 歯車ポンプの製図-3 (90分×4)
前回に引き続き、製図作業を続行します。とくに、仕上げ記号、寸法等々の細かい指示の精査を行います。
○第27回、第28回 歯車ポンプの製図-4 (90分×4)
各部品の組み合わせについて最終的な精査を行い、歯車ポンプの製図を完成させ、提出します。
○第29回、第30回 自己点検授業 (90分×4)
授業で習得した内容の総括を行い、学生自身に学習達成の程度を自己点検させます学習目標が達成されているかを、個々の学生の成績評価を示して説明します。
授業の運営方法
設計製図のポイントを説明後、各自製図に入ります。
備考
学生が達成すべき到達目標
①基礎機械設計製図1で学んだ製図の基礎知識をもとにして、さらに高度な機械製図の知識を会得すること
②2次元的に描かれた図面から、3次元的な機械の組み立てを想像し理解すること
③完成図面が一旦手元を離れると、以後現場の製作・加工に移行することを常に念頭に置き、製図すること
評価方法
評価の割合
評価の実施方法と注意点
試験
実施しない
小テスト
実施しない
レポート
10
成果発表
5号館1階ロビーの掲示板にて発表します。
作品
50
設計図面の正確さ、わかりやすさ、鮮明な線図など、作成した図面の完成度をもって評価します。
その他
40
出席並びに課題に取り組む態度を評価します。
合計
100
―