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シラバス情報
平成22年度
経営経済学部経営経済学科
詳細
シラバス情報
注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「
UNIVERSAL PASSPORT
」で詳細をご確認下さい。
科目名
管理会計論B(Management Accounting B)
担当教員名
橋本 堅次郎
配当学年
3
開講期
後期
必修・選択区分
選択
単位数
2
履修上の注意または履修条件
簿記、原価計算及び会計学といった会計の関連科目をしっかり勉強することが望ましいです。
受講心得
管理会計を修得するという貪欲な気持ちで受講してください。
教科書
最初の講義で指定します。
参考文献及び指定図書
西村明編著「ベーシック管理会計」中央経済社、
櫻井通晴著「管理会計―第三版―」同文館出版、
上總康行著「管理会計論」新世社
関連科目
簿記入門、簿記原理、会計学、原価計算論、経営管理論、管理会計論A、財務管理論
オフィスアワー
授業の目的
管理会計の基礎学習を終えた上で、さらに必要な技法・理論についての学習をしていきます。管理会計論Bは、基本的には管理会計論Aを履修した上で、成り立つ学問です。それと共に、ここでは、最近新しく言われている戦略管理会計(戦略的コストマネジメント)についても触れていこうと思います。これらは、1980年代から欧米を中心に研究されてきた領域です。そのため、新しい概念が非常に多く出てきます。こういった用語は、経済新聞の中でも目にする用語がたくさんあります。また重要な問題である、意思決定の問題も扱います。このように管理会計論Bは、管理会計の応用力を身につける学問であると考えることができます。
授業の概要
授業計画
学習内容
学習課題(予習・復習)
○第1回 原価管理(1)
原価管理とは何かについてみていきます。原価管理の概念は、広義・狭義の2つに分かれます。広義の概念は、原価低減を含め、大幅な原価削減を行うことです。狭義の原価管理は、原価統制と呼ばれ、所与の条件での原価管理のことです。
○第2回 原価管理(2)
この講義においては、原価管理の1手法である標準原価計算の実施手続きについて学習していきます。さらに、標準原価の種類についてもみていきます。これには、基準標準原価と当座標準原価、理想的標準原価と現実的標準原価と正常標準原価等があります。
○第3回 原価管理(3)
原価管理の第三回目は、標準原価の設定と分析について学習します。ここでは、直接材料費、直接労務費及び製造間接費についてそれぞれ計算方法をみていきます。特に、直接材料費と直接労務費についての差異分析を学習します。
○第4回 最近の原価管理について
ここでは、近年いわれている戦略管理会計について学習をします。生産形態の大きな変化、製品のライフサイクルの短縮等、企業環境を取り巻く状況はめまぐるしく変化しています。このような状況での原価管理の方法について学習をします。
○第5回 戦略的コストマネジメント
前回の講義をうけて、今回の講義では、戦略的コストマネジメントの特徴について学習をします。戦略的コストマネジメント自体の概念もまだ確立されていないので、難しい点もあるが、その定義や意義について学習をします。
○第6回 原価企画とは何か
戦略的コストマネジメントの一つの手法として、近年原価企画の重要性が指摘されています。原価企画とは製品の企画・設計段階での原価の作りこみを意味します。このように、原価企画とは何かについて学習をしていくことにします。
○第7回 原価企画の計算方法
原価企画の実施方法についてまず学習をします。この中で、目標利益や目標原価という概念が出てきます。これらの考え方を理解すると共に、これらの計算プロセスについてもみていくことにします。特に目標原価の算定方法について具体的に計算をします。
○第8回 原価企画の現状と問題点
原価企画の最後として、原価企画の現状がどうであるのかを学習します。例えば、原価企画がどのような業種に使われているのか、どのような原価要素に使われているのかといったことです。それと共に、問題点の指摘も行います。
○第9回 品質原価計算の意義
原価企画とともに、品質原価計算も戦略的コストマネジメントの1手法と考えられています。ここでは、品質とは何かに始まり、品質原価計算を進めるために必要である品質原価についても学習をします。これによって品質原価計算の意義を理解します。
○第10回 品質原価計算の計算方法
品質原価計算の全体を勉強した後、次に品質原価計算の計算方法について学習をしていきます。そのためには、前回学んだ品質原価がどのように使われるのかを理解する必要があります。これを使って計算方法を実際に勉強します。
○第11回 事業部制会計とは
事業部制を中心とした組織の分権化の学習をしていきます。まず、ここでは分権化の初期形態である職能別組織についてみます。そして事業部制、カンパニー制、持株会社への発展形態を学習していきます。それぞれについての長所と短所を理解します。
○第12回 事業部制のための会計手法
事業部制で使われる会計手法について特に学習をします。ここでは、事業部制における業績評価、内部振替価格の問題などを主に扱っていきます。内部振替価格では、市価基準、原価基準といった種々の方法の理解に努めます。
○第13回 業務的個別意思決定
業績評価の問題と共に、管理会計では意思決定の問題も重要です。ここでは、これら意思決定について学習をしていきます。意思決定についても業務的個別意思決定と構造計画についての問題である戦略的意思決定にわかれます。
○第14回 業務的意思決定のための原価概念(1)
管理会計で取り扱う意思決定において、幾つかの代替案の中から最適な代替案を選択するためには、それにふさわしい原価概念が適用される必要があります。ここで関連原価が問題とされなければなりません。このような種々の特殊原価概念について学習をします。
○第15回 業務的意思決定のための原価概念(2)
前回に引き続き、種々の特殊原価概念について学習をします。
○第16回 期末試験
持込:電卓のみ
第1回
配布資料
第2回~第15回
配布資料(レジュメ)
講義
第16回 期末試験
第2回講義から第30回講義までの内容を試験範囲とします。
電卓の持込は可です
授業の運営方法
適時計算問題を入れていきます。
備考
学生が達成すべき到達目標
評価方法
評価の割合
評価の実施方法と注意点
試験
50
講義の要点を理解できているかを確認します。計算問題は、基本的なパターンを覚えましょう。
小テスト
レポート
20
成果発表
作品
その他
30
授業に欠席したり、遅刻早退せずに意欲的に取り組んだ場合は、評価の対象とします。
合計
100
―