NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 eマネー論(Electric Money System)
担当教員名 宮本 吉次郎
配当学年 3 開講期 後期
必修・選択区分 経営経済選択 単位数 2
履修上の注意または履修条件  特に無し
受講心得  世間の良識を持つこと。
教科書  プリント
参考文献及び指定図書  その都度指定
関連科目  金融論Ⅰ・Ⅱ、貨幣理論
オフィスアワー
授業の目的  (目的)
E・マネー論では貨幣理論を基礎に新しい貨幣の形を理解します。そのために、基礎である貨幣理論の学説を学ぶことにします。まず古典派の貨幣理論を理解します。K・ヴィクセル、ハイエクは古典派に二分法の問題に疑問を投げかけ、貨幣経済と実物経済の統合を試みました。K・ヴィクセルの『金利と物価』、F・A・ハイエクの『価格と生産』に言及します。貨幣がどのように実物経済に作用するかを理解します。D・パティンキンの「実質残坂効果」にも言及します。
J・M・ケインズの『貨幣論』、『雇用、利子、及び貨幣の一般理論』における貨幣理論を理解します。貨幣論においては貨幣の産業的流通と金融的流通について理解し、一般理論においては流動性選好理論を理解します。
管理通貨制度に言及し、国際経済に対し国内経済重視の制度のメカニズムについて言及します。国内の通貨管理を金利、金融政策によって人為的に管理するメカニズムを理解します。
E・マネーは金融技術の発展によって紙幣を節約する制度です。プラスティック・マネーとも呼ばれ、キャッシュカードやその他のカードで買い物が出来ます。あるいは電子商取引の発展により、コンピュータ上で支払いが出来るようになります。つまり、キャッシュ・レス社会が訪れます。ここでは、貨幣は具体的な紙幣やコインとしてではなく、数字である勘定だけ移転することになります。つまり勘定貨幣の社会であります。
E・マネーが全く新しいものなのか、新しい理論を必要とするものなのかを考えます。

(到達目標)
E・マネーを貨幣理論の理解、その本質を考える基礎的な理解をします。
授業の概要
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 授業に関するオリエンテ-ション
○第2回 経済体制と貨幣 1
 社会主義経済体制と貨幣
○第2回 経済体制と貨幣
 資本主義社会と貨幣
○第3回 古典派経済学における貨幣感
○第4回 貨幣数量説
○第5回 セイ法則と貨幣
○第6回 古典派の二分法とD.パティンキン
○第7回 ウィクセルの貨幣感-累積過程1
○第8回 ウィクセルの貨幣感-累積過程2
○第9回 ケインズの貨幣論感1-貨幣論 雇用。利子、および貨幣の般理論と貨幣
○第10回 ハイエクの貨幣感 1
○第11回 ハイエクの貨幣感2-貨幣発行自由化論と電子決済
○第12回 E-マネ- ― スイカ
○第13回 お財布携帯とマネ-
○第14回 日本銀行とEマネ-
○第15回 試験
授業の運営方法  講義
備考
学生が達成すべき到達目標
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 試験
60
論文試験
小テスト
レポート
成果発表
作品
その他 出席率40
合計 100