NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 社会福祉援助技術論2B(Social Work Methodology 2B)
担当教員名 小桐 修
配当学年 3 開講期 後期
必修・選択区分 選択 単位数 2
履修上の注意または履修条件  この科目は社会福祉援助技術論ⅡAの単位を取得した学生のみが履修することが出来ます。また、経営福祉コース所属学生で福祉関連資格の取得を目指す学生にとっては必ず単位をとらなければならない科目に指定されています。もちろん、経営福祉コース以外のコースに所属している学生でも履修することは出来ますが、この科目は福祉コースの専門科目ですのでその他のコースに所属する学生にとってはいささかレベルの高い内容に感じるかもしれません。留意して履修登録をしてください。
 尚、出席率が70%に満たない者は評価対象者とはみなしませんので、注意してください。

受講心得 私語を慎むこと、居眠りをしないこと、目にあまる場合は退室を命じます。課題レポートは提出期銀を守ること、期限をすぎた場合は受理いたしません。 
教科書 福祉士養成講座編集委員会編集『社会福祉援助技術論Ⅱ』(中央法規) 
参考文献及び指定図書 その他、授業の進行中に適時紹介します 
関連科目  社会福祉援助技術論Ⅰ、社会福祉援助技術演習Ⅰ、社会福祉援助技術演習Ⅱ、地域福祉論、社会福祉調査法、施設経営論
オフィスアワー
授業の目的  社会福祉援助技術論ⅡBでは、社会福祉援助技術論Ⅰで学んだ個別援助技術を基礎とした地域援助技術を中心にして学びます。
 つまり、地域援助技術(コミュニティー・オーガニゼーション)についての理解を深めることを目的として進めますが、先ずコミュニティの中の個人、あるいはコミュニティそのものを対象とした援助となることから、コミュニティについて十分に理解しておく必要があります。その理解の上に立って、関連する援助技術ついて取り上げてみたいと思います。
授業の概要 まず「コミュニティ・ワーク」の捉え方を、いくつかのモデルにより説明し福祉専門職としての関わり方について解説します。次に地域援助技術の理解を深めるため、地域組織化活動・社会福祉施設運営管理・社会活動法等の関連技術について具体的事例により説明します。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 オリエンテーション
 受講心得ならびに履修条件などを再確認します。その上で、もっぱらこれまでは社会福祉援助技術論Ⅰ・ⅡAという”スキル”に焦点を当ててきたことでもありますので、これからの授業を進めていくにあたり、社会福祉のもつ固有の視点について押さえておきたいとおもいます。

○第2回 地域援助技術:社会福祉とコミュニティ
 コミュティという概念ははなはだ多様です。そこで先ずはコミュニティの定義について理解を促した上で、コミュニティが社会福祉の主体者であるためにはどうあるべきか、どのような視点が必要になるのかについて説明を行います。

○第3回 コミュニティーケアについて
 コミュニティーにおけるニーズは多種多様ですので、当然、福祉サービスも多岐に渡らざるをえません。そこではサービス間の協同・連絡・調整が必要となってきますが、サービスがコミュニティー住民への保護サービスである以上は、地域住民の自発性と協同的行動が必要となります。

○第4回 地域組織化活動の4類型
 地域住民の自発性を高め、協同的行動を起こすためには地域組織化活動(community organization)が必要となります。この回では、コミュニティー・オーガニゼーションとはどういうものかを4つの類型に沿って説明をします。

○第5回 地域組織化活動の対象
 対象としては、コミュニティーの住民の一部、あるいは大部分が持つ生活上の困難か、又はコミュニティー自身が抱える問題に分かれます。前回の4類型に当てはめると、類型1・2は前者の対象理解であり、類型4は後者の対象理解、類型3は両者の中間と言える対象理解になります。そのため、ここでは再度コミュニティについて規定をし直すとともに、前者についての理解を促すためにアーバニゼーション(Urbanization)とディスオガニゼーション(Disorganization)についても規定をしておきます。 

○第6回 地域組織化活動の展開過程
 地域組織化活動を進めていくための過程について、福祉専門職の関わり方を含めて説明をします。

○第7回 地域組織化活動のための原則(1)
 地域組織化活動を進めていく上での原則について、ロスの唱える5つの原則を取り上げてみたいと思います。また、活動を進めていく過程における原則が13ありますので、それについてこの回では原則1から原則5までを説明します。

○第8回 地域組織化活動のための原則(2)
 前回に引き続き、地域組織化活動を進めていく過程における原則について、原則6から原則13までを取り上げて説明します。

○第9回 社会福祉調査法
 社会福祉制度や活動を改善し、人々の生活や福祉の向上に寄与することが目的である社会福祉調査について、基礎的な知識を提供します。

○第10回 社会福祉計画について
 今日、社会福祉を取り巻く経済・社会的状況は大きく変化してきており、その流れの中で社会福祉も転換・改革が進められつつあります。そのような中にあって社会福祉計画がどのような意味を、又、どのような課題を抱えているのかについて概略を説明をします。

○第11回 社会福祉施設の運営管理(1)
 社会福祉における運営管理は、国や自治体の福祉政策を含む社会福祉組織のサービス活動の運営管理(広義)と社会福祉施設の運営管理(狭義)という2つの意味で用いられています。そこでこの回では前者に相当しますソーシャルアドミニストレーション(social administration)について説明を行います。

○第12回 社会福祉施設の運営管理(2)
 前回に引き続き社会福祉運営管理について説明を行いますが、この回ではソーシャルウエルフェアアドミニストレーション(social welfare administration)を取り上げることにします。

○第13回 社会活動法について
 社会活動(social action)とは、当事者や地域住民などが地域社会に発生する福祉問題の背景となる社会的要因に対して目を向け、行政に対して様々なアクションを起こし、問題解決を目指すものです。ここでは社会活動法についての概念、定義、具体的方法などについて事例を通じて理解してもらいます。

○第14回 ケアマネジメント
 社会福祉援助技法としては最近、取り上げられるようになってきた技法で、地域ケアにおいて効果的な支援を展開するためには欠かすことが出来ない技法となっています。ここでは、この技法が登場してきた背景とその目的について説明をします。

○第15回 ケアマネジメント(2)
 前回に引き続き児童・障害者・高齢者等の地域ケアにおいて実践されている技法について、実践例をあげながら解説します。

○第16回
定期試験
第5回
レポート課題

第10回
小テスト
授業の運営方法 基本的にはテキストを用いての講義形式で行いますが、適宜、事例等を使って演習形式で進めることもあります
備考
学生が達成すべき到達目標 ①地域援助技術(コミュニティー・ワーク)についての理解を深める。
①地域援助技術(コミュニティー・ワーク)の関連援助技術ついて理解する。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 60 各回の授業の要点を理解できているかを確認します。
小テスト 10 授業を通して問題意識を持って臨んでいるかどうかを確認します。
レポート 30
成果発表
作品
その他
合計 100