NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 スモールビジネスマネジメント論
担当教員名 橋本 堅次郎
配当学年 3 開講期 前期
必修・選択区分 選択 単位数 2
履修上の注意または履修条件  教わろうではなく、考える癖をつけて欲しいですね。
受講心得  質問を沢山して下さい、講師の話を中断しても構いませんから。

教科書 特になし。
参考文献及び指定図書  山田真哉著『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(光文社新書)
 藤和彦著『よみがえれ!中小企業』(平凡社新書)
関連科目  多文化共生社会論、コミュニケーション関連、ビジネス・マーケティング関連
オフィスアワー
授業の目的  スモールビジネスマネージメント論の基本テーマは『企業は利益を追求する』
 規模の大小にかかわらず、企業の目的は少しでも多くの利益を上げることです。ヒト・モノ・カネ・ジョウホウをどのように使って利益を獲得するのか? 仕組みの基本と事例を理解しましょう。対象はスモールビジネス。それらが持つ様々な課題は、大企業と比較することでより明確になるでしょう。
 授業では、具体的なスモールビジネスと大企業での事例を順次取り上げながら、利益を得る手法と危険性を考えていきます。日本の社会は急速に変わりつつあると言われます。ビジネスの世界では何が変わったのか、更に何をどう変えるべきなのか。組織とは対極にある小さな集団で、コミュニケーションの大切さにも触れることになります。
授業の概要 講義を主体にします。教材はレジュメ、資料各種、ビデオなど。積極的な質問を歓迎します。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 全体オリエンテーション
 15回の授業が、(1)どのような構成で、(2)どのような内容で、(3)どのように進められるか、前期の全体像を後期予定にも触れながら把握してもらいます。

○第2回 利益を出す
 「さおだけ屋」の例をベースに、スモールビジネスで典型的にみられる利益の出し方の基本を考えてみましょう。これがどれほど広い範囲に応用が可能かも(大企業等々)…。

○第3回 顧客を知る
 ビジネスには顧客が必要です。自分だけではビジネスになりません…。顧客を考え、顧客を知る。これこそが基本なのに、何故かおろそかになっています。目指せ、CS。

○第4回 「自分ならこうする」(レポート作成)
 TV番組(『団塊を追え』を予定。約40分)を見て、「自分ならこうする」とレポートを作成してもらいます。

○第5回 ニーズを知る
 必要がなければビジネスは成立しません。前回の顧客を『ニーズ』という観点から考えてみましょう。リサーチの重要性も理解しながら。

○第6回 シーズを育てる
 リサーチだけやっていたとしても、恐らく何も生まれないでしょう。『これだけは』という自社の独自性(技術やアイディア)がどれほど大切かを考えましょう。

○第7回 前半のまとめ
 利益を出すことが企業の存在目的であることを、これまでの知識と理解で考え直してみましょう。目的のために、手段は正当化されるのか?

○第8回 機会損失
 ビジネスと利益を、より積極的に捉える考え方を理解しましょう。機会を逃がさないことと、機会を失うこと。そこにはどれほどの差が出てしまうのか…。

○第9回 利益を生み出す①
 第4回の「顧客を知る」ことで、どんなビジネスが、そしてどのような利益が可能になるのかを考えてみましょう。コンシューマー・インサイトなる考え方についても。

○第10回 利益を生み出す②
 もう一度顧客を考えてみて、どんなビジネス手法で利益を生み出せるのかを見てみましょう。限定された分野のケースでも、他に応用が可能な視点が得られるのでは?

○第11回 利益を生み出す③
 更に別のケースで顧客を見直してみましょう。ごく普通のビジネスモデルが、ある時点からどのように高い利益を生み出す状況になるのか…?

○第12回 利益を生み出す④
 顧客を取り合うような競争状態で、時間を軸にアプローチの方法を改めるとどうなるでしょう? 実際のケースですが「時は金なり」ですね。

○第13回 ITを味方に
 メガバンク誕生に見られる『大きいことは良いこと』だけが企業の生き残り方法なのでしょうか? スモールビジネスにとってITを見方にすることは…。

○第14回 後半のまとめ
 後半の講義について、個々のテーマがどのように関係し合っているのか、全体の構成はどのようになっているのか、特にビジネスモデルを中心としておさらいをします。

○第15回 テスト(60分)
 資料等の持込制限なし。 1~2問の記述テストを行う予定です。

○第16回 総まとめ・企業は利益を追求する
 スモールビジネスは多くの困難を乗り越えて存続し続けるでしょう。小さな部門の集合体である大企業に伍して、得意分野で個々に人間力を輝かせながら…。テストの解説も行います。
授業の運営方法  一緒に考えましょう――教学相長也。また、ビデオ教材も使いたいと考えています。
備考 特に無し。
学生が達成すべき到達目標 ビジネスという未体験の世界につき、学んだことからどのように想像力を展開できるか。仮説ではあっても、自分の考えを構成して書き表せるか。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 100 学んだことが身についているか、多面的な思考ができているか、論理的な組み立てができるか。自分独自の発想やアイディアが生まれているか。
小テスト
レポート
成果発表
作品
その他
合計 100