NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 社会福祉援助技術演習(Skills Training for Social Work Practice)
担当教員名 鍋田 耕作
配当学年 カリキュラムにより異なります。 開講期 前期
必修・選択区分 選択 単位数 4
履修上の注意または履修条件  「社会福祉援助技術演習」「社会福祉援助技術現場実習指導」「社会福祉援助技術現場実習」の3科目を必ず同時に履修することが条件となります。


受講心得  聴くこと、見ること、調べること、そして、真剣に考え取り組むことを心がけてください。


教科書
参考文献及び指定図書  澤伊三男他編『社会福祉援助技術演習ワークブック』相川書房
 山田容他著『ワークブック社会福祉援助技術演習1~5』ミネルヴァ書房
関連科目  社会福祉援助技術論Ⅰ、社会福祉援助技術論Ⅱ、社会福祉援助技術現場実習、社会福祉援助技術現場実習指導

オフィスアワー
授業の目的 社会福祉の専門援助技術を、具体的な事例や援助場面を想定した実技指導(ロールプレイング)を中心とする演習形態により、社会福祉援助技術に関する講義及び現場実習と関連させながら習得します。特に後半はケアマネジメントについて時間を割きます。
 学生個々人が自分自身で学習し、考え、主体的に行動する態度を涵養します。
 演習のなかで、具体的に人権尊重、権利擁護、自立支援について理解し、実際に行動できるようにします。

授業の概要 ロールプレイングを活用しながら、各論における知識と技術の統合を図ります。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)

○第1回 オリエンテーション
・受講心得、履修上の注意の説明、
・社会福祉援助と自己覚知の必要性
○第2・3回 自己理解・自己覚知
・グループで自己紹介し合い、自己認識を深め、相手を理解する態度を習得する。
・各自ライフストーリーを記述し、自分に対する影響を考察する。
○第4・5回 他者理解・疑似体験
 車椅子(障害疑似)体験と高齢者疑似体験を行います。グループごとに、できるだけ日常生活に近い形で体験し、生活上のバリアを理解する。実際に体験し、そこから感じ取ったことを話し合い、グループごとに、個別に指導を行う。
○第6・7回 コミュニケーション技法
 「両方向的コミュニケーション」と「一方通行的コミュニケーション」、「言語的コミュニケーション」と「非言語的コミュニケーション」のそれぞれの特徴について理解し、グループで検討する。基本的なコミュニケーション等含めた社会福祉援助技術のうち、相談援助業務に必要とされる専門援助技術であるコミュニケーション技法が学生個々人に身につくよう、具体的な援助場面を想定した実技指導(ロールプレーイング等)を実施して理解する。また、自分自身の話し方・くせについて検討する。
○第8・9回 面接実技
 面接の目的、面接の重要性、面接の種類について理解する。また面接実技として、面接における基本的なコミュニケーション等含めた社会福祉援助技術(座る位置・視線の高さ・視線の使い方・うなずき、促し、繰り返し、開かれた質問、感情の反射・反映、感情の明確化、要約など)が学生個々人に身につくよう、具体的な援助場面を想定した実技指導(ロールプレーイング等)を実施することで習得する。
○第10・11回 記録実技
 具体的な課題別の事例を活用し、記録することの意義・目的を理解する。事例にしたがってフェイス・シートを作成する。フェイス・シート、アセスメントの例を読み、記録における留意点を理解する。また、アセスメントの記録として用いられる様式(エコマップなど)の技法を習得し、実際に作成する。
○第12回 評価実技
具体的な課題別の事例を活用し、評価・効果測定実技を理解・習得する。ケース記録の例を読み、実践と評価の技法を理解する。
○第13回 価値と倫理
 人権尊重、権利擁護、自立支援について理解するために、自分流援助に陥る危険性を理解する。また、専門家としての援助活動上の倫理を学ぶ。
○第14~15回 プレゼンテーション法
 具体的な課題別の事例を活用し、KJ法を用いて問題の整理を行い、利用者のニーズを明確化する練習を、グループでの議論を通じて行う。各グループで効果的なプレゼンテーションになるよう検討し、発表する。
○第16~17回 社会福祉援助技術とは・・・
 生活援助の方法を捉える。
 社会福祉援助技術との共通性について考える。
 障害のある人の「自立」について考察を深める。
○第18回 グループワークの実際
 グループワークの一例を取り上げ、社会福祉援助技術の展開方法の違いとなることについて考察を行う。
○第19回 事例研究の意味と目的の理解
・事例研究の意味と目的の説明
○第20回~第25回 事例研究
・児童/知的障害者/身体障害者/高齢者
・身体機能状況、精神心理状況、社会環境状況について学び、施設および在宅での援助について理解
・資源の可能性について、個別・集団で検討する
○第26~29回 ソーシャルワーク実践の展開過程
ソーシャルワーク実践の展開過程モデル(7段階)を学ぶ。各段階での具体的な援助技術を、事例と照らし合わせて理解する。集団・個別に指導を行う。
1.問題把握からニーズの確定、2.アセスメント、3.支援標的・目標の設定、4.支援プログラム作成、5.プログラムの実行、6.モニタリング、7.評価
○第30回 事例を通して学ぶソーシャルワーク
 事例から、展開の仕方、ニーズ把握、ソーシャルワーカーの視点など、ソーシャルワークの全体像を学習したことを総括
演習Ⅰ・Ⅱのまとめ
実習における注意事項


専門的な価値や視点は一朝一夕では得ることができませんので、講義内容についての振り返りを行うとともに、知識や技術を意識して普段の生活においても行動してみてください。
授業の運営方法  2コマ続きの演習形式で行います。

備考
学生が達成すべき到達目標 自分自身で学習し、考え、主体的に行動する態度を涵養し、具体的に人権尊重、権利擁護、自立支援について理解し、実際に行動できるようになる。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験
小テスト
レポート 50
成果発表 50 グループによる成果発表および内容について評価を行います。
作品
その他
合計