NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 経営管理実践論(Practical Managerial Administration)
担当教員名 飯田 正嘉
配当学年 2 開講期 後期
必修・選択区分 選択 単位数 2
履修上の注意または履修条件 履修上の諸注意は、第1回目の講義で説明します。履修上の条件はありません。
受講心得  日常的に新聞等を読み、世の中の動きに興味と問題意識を持って、積極的に講義に参加してください。また、テキストを使わないので、しっかりとノートをとってください。
教科書 使用しません。
参考文献及び指定図書  経営管理論 奥村悳一著(有斐閣ブックス) 新訂経営管理論 占部都美著(白桃書房) 中小企業経営論 寺本義也・原田保編著(同友館) 小さな会社の経営計画作成の手順 平松陽一著 (大和出版) 目標管理の本質 五十嵐英憲著(ダイヤモンド社) 競争の戦略 M.E.ポーター著土岐・中辻・服部訳(ダイヤモンド社) 現代企業を動かす経営理念 奥村悳一著(有斐閣) 企業の人間的側面 D.マグレガー著 高橋達男訳(産業能率短期大学出版部)
関連科目  経営学入門、経営管理論、労務管理論、映像で見るビジネス、企業経営の実際、ビジネス法務
オフィスアワー 毎週火曜日3時限目
授業の目的  現代社会の中で企業の役割、影響は極めて大きいが、その企業も永遠の存在ではなく、栄枯盛衰の流れの中で、誕生し、成長し、あるいは低迷し、消滅してきました。現在も世界規模の経済・環境変化の中で、存続を掛けた苦闘が続いています。こうした実態を理解し、企業経営の在り方について、経営管理の基本理論をベースに、実践例を学びながら修得していきます。
授業の概要 企業経営を実践していく上で知っておくべき基本的な事項について、理論的側面の理解をベースに実際例を学びます。その中で、自分自身が企業経営に関るときに有用な知識や力の修得を図ります。講義は、毎回資料を配付し、基本理論と実際例を組み合わせながら解説していきます。できるだけ受講者の参加を図りたいと思います。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 受講の心構えおよび企業の仕組みと経営管理
まず、「経営管理実践論」の目的・到達目標および受講の心構えを説明します。そして、企業が、周りを取り巻く環境の中で、如何なる仕組みで活動し、存在し続けているのか。その基本的な構造を知り、その中で経営管理活動の関わりと在り方を理解します。経営管理論の基本について総括的な説明をします。

第2回 経営計画策定(1)―経営環境と経営戦略
企業は、変化する環境に長期的観点から対応しながら、明確な方向づけのもとに、構成員が役割分担し、相互に協力しながら目的を完遂していかなければなりません。ここでは、様々な環境の変化がどのような影響を企業に及ぼすのか、具体例を学びながら、戦略の在り方について考えてみます。

第3回 経営計画策定(2)―中・長期経営計画策定の基本
企業は、その形態、経営状況、取り巻く環境の如何にかかわらず、単なるなりゆきや思いつきの経営では成功は期待できません。しっかりした経営理念のもとに、その企業が如何なる方向に向かうのかを構成員全員が共有化することが必要です。ここでは、そのための中期的、長期的経営計画の内容や策定方法を学びます。

第4回 経営計画策定(3)―単年度計画策定と実施フォロー
具体的な実行計画は、単年度で策定しなければなりません。これは、単にトップから与えられるものではなく、構成員全員が参加しながら、目標や役割分担を理解しなければ、実効を挙げることはできません。ここでは、単年度計画策定の内容・ステップや実施フォローの方法等について学びます。

第5回 経営者の役割  
経営者には、最高経営者、中間管理者、下級管理者の階層をなしていますが、それぞれが、それぞれの役割を果たして、はじめて組織が正しく機能できるのです。ここでは、経営者が果たすべき役割について実際例を見ながら学んでいきます。

第6回 リーダーシップとモチベーション
企業組織がうまく機能していくためには、経営トップのリーダーシップがうまく働き、構成員が目標に沿ってやる気を起こす必要があります。このための理論を知り、どうすればそれを実現できるのかを、実際例を見ながら学んでいきます。

第7回 企業経営の実際
企業経営の実際例をビデオを鑑賞する中で理解します。鑑賞後レポートを提出します。

第8回 目標による管理
組織の構成員が、目標に向かって「いきいき」と役割を果たしていくことが、企業発展のベースになります。そのための一つの方法である「目標による管理」について理解し、企業における「生きたマネジメント」について学んでいきます。

第9回 企業ガバナンス
企業は誰のためにあるのか。そのためには、どうあるべきなのか。現在、企業に関わる色々な事件等が発生する中で、企業のガバナンス(統治)について、様々な面から問題提起され、改善が実施されつつあります。その問題点を考え、具体的な在り方について学んでいきます。

第10回 品質保証と危機管理
顧客が企業の商品やサービスを購入するのは、そのベースに品質に対する信頼があるからであり、信頼関係の崩壊は企業存亡の危機となります。そのためには、顧客満足の獲得と維持、そして万一の時の体制作りが肝要です。ここでは、実例を考えながら、その具体的対応法について学びます。

第11回 財務戦略と利益体質構築
企業は、社会と共生しながら、事業を通じて社会に貢献するものですが、その財政基盤なくしては、存続することはできません。そのために必要な財務戦略を知り、利益体質構築のためには、何を実践していかなければならないかを学びます。

第12回 経営文化・経営風土
企業は、しっかりとした「経営理念」をベースに目的に向かって進むうちに、自然と培われてくる文化があり、風土があります。そして、これが社会に影響を与えるとともに企業自身を規制してくるものです。この経営文化・風土について、実際例を見ながら学んでいきます。

第13回 経営と環境
環境問題は、今や地球規模での対応が必要になっており、企業としても、業態にかかわらず、環境と無関係に事業を展開しているところはありません。今や、環境に悪影響を与える企業は社会や消費者に受け入れられません。環境対応の具体的な内容を知り、その実態と重要性を理解していきます。

第14回 会社再構築実践例
昨今、厳しい経済・社会環境の中で、会社の業績不振のニュースの無い日は無いほどです。会社再構築=リストラ=人員整理と思われる程の時代ですが、改めて、会社再構築とは何か、そのためにはどういう方法があるのか等について、実体験に基づいた解説により学びます。

第15回 まとめ
本講義を総括し、理解を深めます。

第16回 期末試験
論文形式で60分とします。試験問題は、事前に発表し、当日の持ち込みは一切認めません。
毎回、講義資料に、企業経営の実際を理解するための新聞や雑誌の記事等を付しています。講義内容をより理解するために必ず、授業後に熟読してください。また、日常生活で資料に関連したニュース、記事等を読む習慣を身につけてください。これが予習・復習の基本です。次回分の一部を予習資料として当日の資料の最後尾に付しておきます。
授業の運営方法  講義方式ですが、できるだけ受講生が参加できるように考えたいと思います。
備考
学生が達成すべき到達目標 1.「企業経営の仕組みの基本」を理解します。
2.「企業が存続するために、何が必要か」の概要を理解します。
3.「社会にとり、あるいは自分自身にとり、企業とは何か」を理解します。
4.「企業人としての在り方の基本」を理解します。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 100
論文形式
企業は、組織で動き、多くの利害関係人及び社会と相互に満足する関係で存続していることを理解できているかを評価します。そのために専門的知識の他に、講義の目的である、企業経営の実践の場で有効に行動することをどの程度身につけたか、上記の総合力指標の項目で評価します。
小テスト
レポート
成果発表
作品
その他 出席加点
8点・5点
試験結果は、100点満点で評価します。
講義15回で、欠席が0回は8点、2回までは5点を、授業参加意欲として評価して、試験結果に加点します。
合計 100点
100点超は100点