NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 日本のサービス産業(Japanese Service Sector)
担当教員名 吉津 弘一
配当学年 2 開講期 前期
必修・選択区分 選択 単位数 2
履修上の注意または履修条件  教わろうではなく、考える癖をつけて欲しいですね。
受講心得 質問を沢山して欲しいですね、講師の話を中断しても構いませんから。
教科書 特に無し。
参考文献及び指定図書 小山周三『サービス経営戦略』(NTT出版)
 テレビ東京編著『ガイアの夜明け(各巻)』(日本経済新聞社)
関連科目 多文化共生社会論、コミュニケーション関連、ビジネス・マーケティング関連
オフィスアワー 火曜日5限、水曜日4限
授業の目的 「日本のすべてがサービス産業に?」
 第1次・第2次以外のすべての産業=広義のサービス産業(第3次産業)。こんな雑駁な分類で過ごしているうちに、サービス産業は日本のGDPの60%を占めるまでになってしまいました。無意味な分類ですね。
 授業は、こうした日本経済の実態に後追いで対処し始めているお役所のレポートからスタートし、サービスとは無料という意味だった時代から、個々の企業が立ち上がって様々なサービス・ビジネスを作ってきた変遷をたどります。分かったようで、聞かれると明確な答えのできない「サービスって何?」それが産業として認知されてきた先人の知恵や努力、更には基本にあるCSと経済原理などに触れながら進みます。
 農業から工業、そしてすべての産業がサービス化していく中で、本当のサービスとは何か? を考えましょう。結果として、個人の社会生活も豊かなものになる筈です。
授業の概要 講義を主体にしますが、積極的な質問は大歓迎です。教材はレジュメ、各種資料、ビデオなど。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 全体オリエンテーション
 15回の授業が、①どのような構成で、②どのような内容で、③どのように進められるか、全体像を把握してもらいます。また、サービスとは?について考えを出し合ってみましょう。

○第2回 『サービス産業の現状と課題』――1
 経済産業省・サービス政策課のレポートを基に、日本経済という大きな枠組みの中でサービス産業を捉えましょう。かなり硬い内容のスタートになります。

○第3回 『サービス産業の現状と課題』――2
 前回に続き、経済産業省のレポートを読み進みます。といっても、いくつかのビジネス事例に触れながら、現状と課題を共有しましょう。

○第4回 『サービス産業の現状と課題』――3
 同レポートの「今後の成長が期待されるサービス分野」を考えます。行政はどのような方向を目指そうとしているのか? 大きな流れを理解しましょう。

○第5回 CS(顧客満足)
 すべての経済活動は、顧客満足のために存在すると言えます。経済活動は一人ではできませんから、コミュニケーションが大切になるわけですね。

○第6回 サービス企業の最先端
 具体的なサービス企業の実例を見ましょう。製造業や商業であっても、如何にサービス化することによって新たな地平を切り開けるのか…。

○第7回 前半のまとめ
 日本経済の俯瞰から個々の企業まで、これまでに学んできた内容を整理しましょう。いくつかのキーワードについては、改めて意味や内容を確認します。

○第8回 サービス経営って何?
 サービスの良い会社になる、そうあり続けるための条件を考えましょう。モノを作るのと違って、サービス業には独特の視点が求められます。

○第9回 思い出の小箱…
 提供されたサービスは、どのように相手の記憶の中に定着するのでしょう? 具体的なモノではないだけに、顧客の「思い出の小箱」にどうしたら残れるのか…。

○第10回 顧客は常に正しいか?
 決してノーと言わないデパートがあるそうです。 顧客は常に正しい、と考えるホテルもあるとか。しかし同時に、顧客のためにノーと言うことが真のサービスであることも…。

○第11回 直接サービスと代理サービス
 サービス業を二種類に分けて考えてみましょう; 対個人サービスと対企業サービス、不特定多数顧客と特定少数顧客、直接サービスと間接サービス、等々…。

○第12回 メーカーのサービス
 農業・林業・水産業などの1次産業、鉱工業の2次産業。これらの産業あるいは企業にとって、良いサービスとはどのようなものなのかを考えてみましょう。

○第13回 サービス業のサービス
 サービスそのものを生業とする産業あるいは企業・ひと。これらの専門家たちにとってのサービスとは、どんなことが求められるのでしょう?

○第14回 後半のまとめ
 後半の講義をまとめます。個々の授業内容がどのような位置づけにあるのか、全体としてどのような構造になっているのか…など。

○第15回 総まとめ・日本のすべてがサービス産業に
 広義にせよ狭義にせよ、サービス産業は今後も拡大するでしょう。その影響は周囲に広がり、人間力に基づいた日本の産業サービスという視点にまで…。

○第16回 テスト(60分)
 資料等の持込み制限なし。 1~2問の記述テストを行う予定です。
授業の運営方法  一緒に考えていきましょう――教学相長也。また、ビデオ教材も使いたいと考えています。
備考 特に無し。
学生が達成すべき到達目標 サービスというわかっているようで、よくわからないもの(こと)について、学んだ内容を材料にして自分なりの意見や“考え”を論理的に構成できるか。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 100 課題を正しく理解できているか、結論は明確か、複数の視点があるか、論理的に構成されているか、ユニークな点が見られるか。
小テスト
レポート
成果発表
作品
その他
合計 100