シラバス情報

注）公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名	国際経済学（International Economics）
担当教員名	板倉　理友
配当学年	2	開講期	前期
必修・選択区分	選択	単位数	2
履修上の注意または履修条件	ミクロ経済学とマクロ経済学を履修することが望ましい。
受講心得	出席は毎回取ります。私語は慎んでください。
教科書	プリントを配布する。
参考文献及び指定図書	『要説国際経済学』山本繁のぶ（同文舘）
関連科目	マクロ経済学、ミクロ経済学、経済分析
オフィスアワー	金曜日3限

授業計画	学習内容	学習課題(予習・復習)
授業の目的	本講義は国際経済学とはいかなる学問なのかを学びます。国際経済学は一般に国際貿易、国際金融論、国際マクロの領域に分けられます。貿易はなぜ起こるのか、なぜ必要なのか、その仕組みはどうか等、及び開放経済の下での金融政策や財政政策はどうあるべきなのか等について体系的な見方を養うことを目的とします。
授業の概要	なぜ、貿易が発生するのか、貿易の利益は何か等をまず理解をしてください。また、国際市場において均衡はどのように決定されるのか、経済成長と貿易の関係はどうか等々の国際貿易について学ぶと共に、為替レート等の国際金融論、市場介入効果の国際マクロについても学ぶ授業です。
授業計画	○第１回　国際経済学とは　国際経済学全体を概観します。国際経済学の目的と方法について学びます。 ○第２回　国際貿易論　まず、基本的な理論であるリカード理論について学びます。その後、リカード理論の展開であるヘクシャー・オリーンの理論について学びます。 ○第３回　ヘクシャー・オリーン理論　ヘクシャー・オリーン理論を一般的な生産関数によって説明します。また、ヘクシャー・オリーン理論の応用である特殊要素理論についても学びます。 ○第４回　レオンチェフの逆説　ヘクシャー・オリーン理論を検証するとともに国際市場の均衡とは何かについて学びます。 ○第５回　国際市場均衡論　国際市場の均衡の安定条件はどのようなものか、また、国全体の厚生はどうなっているのか、厚生的分析を行います。 ○第６回　経済成長と貿易　一国の経済成長が、中立的か、順貿易的か、逆貿易的について学ぶと共に、不完全競争と貿易の関係についても学びます。 ○第７回　不完全競争と貿易　産業内貿易とは何か、貿易政策の手段、貿易政策の経済的効果についても学びます。 ○第８回　貿易政策の経済的効果　関税の効果を小国の場合、大国の場合と分析をします。また、有効保護とはどうなることなのか、貿易政策の厚生的効果についても学びます。 ○第９回　保護貿易学説　典型的な理論である幼稚産業保護論を中心として産業調整の困難による保護貿易論、外部経済の存在による保護貿易論等について学びます。 ○第10回　経済統合　経済統合とは何か、経済統合の静態的効果、動態的効果等について学ぶと共に、国際資本移動の初歩理論等について学びます。　 ○第11回　国際資本移動　国際資本移動の厚生的効果について学ぶと共に、国際労働移動とは何か、また理想的な国際貿易体制について学びます。 ○第12回　国際金融論・国際マクロ　外国為替と外国為替市場のメカニズムを学ぶと共に、先物為替とは何かについて学びます。 ○第13回　為替レートの決定　最初に、単純なフロー理論について学び、次に直物・先物市場の同時均衡理論について学びます。 ○第14回　為替レートの決定Ⅱ 　アセット理論とは何か、また購買力平価説とは何か、さらにオーバーシュート理論等々について学びます。 ○第15回　為替介入為替介入の効果、国際金融市場の役割、最後に国際収支表の見方等についてまなびます。 ○第16回　期末試験　試験時間は１時間とします。試験問題には記述式問題が含まれるので、学生は文章を正確に書くことを要求されます。ノート、配布プリント等は持ち込み可です。	第2回プリント配布第3回プリント配布第4回プリント配布第5回プリント配布第6回プリント配布第7回プリント配布第8回プリント配布第9回プリント配布第10回プリント配布第11回プリント配布第12回プリント配布第13回プリント配布第14回プリント配布第15回プリント配布
授業の運営方法	講義形式で行います。
備考
学生が達成すべき到達目標	①なぜ貿易が発生するのか説明できる。 ②交易条件がどのようにして決定されるのか説明できる。 ③貿易政策の経済的効果を説明できる。 ④保護貿易論について、その是非を検討できる。 ⑤為替市場とは何かを説明できる。

評価方法	評価の割合	評価の実施方法と注意点
試験	100	期末に試験を実施します。60点以上取らないと単位修得は認められません。
小テスト
レポート
成果発表
作品
その他
合計	100	―