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【情報メディア学科】地元新聞サイトの動画チャンネルに作品紹介

大分合同新聞サイトの動画ニュースチャンネルに、工学部情報メディア学科メディアデザインコースのゼミ生を中心として作成した動画コンテンツが掲載されています。



「銀釜が行く」
今回、演出・編集を担当した工学部情報メディア学科4年 佐藤 温大さんのコメント
私は幼少の頃から鉄道が好きであり、現在でも休日に駅や撮影スポットに足を運び、列車を撮影している。世間一般でいうところの「撮り鉄」である。撮り鉄仲間の中では、九州いや日本で最も人気なのは通称「銀釜」であるという。この動画ニュースは銀釜の魅力を届けたいという理由で制作を行った。

銀釜とは国鉄時代から活躍するEF81形電気機関車300番台のことであり、下関と北九州を結ぶ関門トンネル用として作られた。トンネル内に染み出す海水の腐食防止の為に、車体は当時高価であったステンレスとなっている。当初は4両存在していたが現在は1両のみとなって大変貴重な車体という点が人気なのである。この銀釜がJR貨物の牽引列車として、九州各地の路線で運行されている。

貨物列車の走行情報は公には示されていない。したがって、銀釜が何時、どの路線を走るのかは当日でないと分からない。特に銀釜は不定期運行なので、遠方から銀釜狙いで九州にやってくる撮り鉄達は、掲示板サイトの「貨物ちゃんねる」で情報を得ている。貨物チャンネルは当日の運行を直接確かめた鉄道ファンが目撃情報を書き込むので頼りになる。

大分県内で最も有名な撮影スポットである乙津川橋梁で取材した際は、日曜日だったということもあり、約30名の撮り鉄が銀釜を撮影するために訪れていた。中には県外からも足を運んだ撮り鉄もいたため、銀釜に対する並々ならぬ情熱を感じた。

貨物列車の役割について知るため、西大分にあるJR貨物九州支社大分総合鉄道部にも取材を行った。列車での輸送は車と違い渋滞に影響されない事やCO2の大幅削減等の役割もあるという。

2023年からは新型の牽引車が導入されるため、銀釜の活躍は残りわずかかもしれないが、銀釜は撮り鉄の花形アイドルなので、永遠に走り続けて欲しい。

大分合同新聞サイト GATE Ch「地域の芽、学生の目 NBUビデオ通信」 https://www.oita-press.co.jp/movie/nbu/2022/04/20220404