NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 商品開発学(Merchandise Development)
担当教員名 吉津 弘一
配当学年 2 開講期 後期
必修・選択区分 選択 単位数 2
履修上の注意または履修条件 毎回「予習レポートを提出すること」が履修の条件になります。
教科書は使わず、レジュメを配布します。これをもとに、各自が自分なりのノートを作るよう希望します。特に、話したことを上手くメモしてください。
受講心得 「予習テーマ」でも話しますが、なるべく早く“商品開発”に関する本を1冊読了しておくこと。
また、遅刻や受講態度など学部心得より厳しく対応します。
教科書 教科書は使いません。
参考文献及び指定図書 延岡健太郎『製品開発の知識』(日経文庫)など、商品開発関連のもの。
関連科目  コミュニケーション関連、ビジネス・マーケティング関連
オフィスアワー
授業の目的  企業はモノやサービスを売って、成り立っています。そのモノ(やサービス)はどういったプロセスを経て世の中に出て行くのでしょう――何を(What?)、なぜ(Why?)、どのように(How?)。
 講義では、新製品をどう作るのかといった単純なハウツーではなく、売るための「モノ(やサービス)をつくる」という企業活動の根本を、さまざまな側面から考えていきます。新製品、既存商品、開発方法、社内組織、企業ノウハウ、生活者、市場など幅広い領域についていろいろな視点から考えます。
 さらに、現在のようにモノが溢れている状況の中で、如何に“サービス要素”が求められているかという点にも随時、触れていきます。
授業の概要 工学部と経営経済学部は、どのように「商品開発」に関与するのかを考えながら受講してください。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 全体オリエンテーション
 15回の授業が ①どのような構成で、②どのような内容で、③どのように勧められるのか。その全体像と講義の基本的な視点を把握してもらいます。

○第2回 開発商品事例――1
 ビデオに見る商品開発。日常生活に関連するモノを開発した事例vs.サービスを開発した事例。ニーズ対応型vs.シーズ提案型。

○第3回 既存商品の改良
 世の中は新製品だけで成り立っているわけではありません。企業にとって永遠の課題ともいえる、既存商品の改良を学びます。

○第4回 ニーズ対応型の新商品開発
 企業が将来を託す“新”商品の開発。華やかな新商品開発のかげには、ユーザーの声を地道に聞き取って商品開発部門に生かす人々がいます。

○第5回 商品開発とマーケティング
 アイディア開発から商品化に至るまでの過程=マーケティングを学びます。どのようなチェックポイントがあり、それをどのように展開していけばいいのか。

○第6回 商品開発と社内組織
 エジソンが生きていた時代と異なり、現代では一人で商品開発はできません。企業の中には“組織”というものがあって、人々が協力して商品を開発しています。

○第7回 前半のまとめ
 これまでに学んだこと、考えたことを整理します。特に、ニーズ対応を中心に行われた講義の前半を振り返ります。

○第8回 商品開発事例―2
 ビデオに見る商品開発の事例。特に、自社技術を世に問うシーズ提案型の商品開発を中心に。ここでも、モノだけでなくサービス商品開発に注意です。

○第9回 商品開発戦略―自社技術(シーズ)提案型
 開発した商品を売るという嘗ての(古い?)マーケティングが、さまざまな新技術が開発されると、また姿を新たにして甦りました…。

○第10回 商品開発とイノベーション
 新技術を開発する、取り入れる…。日本の生き残る道として、イノベーションは重要です。自社のみの技術開発から、他社と協力するイノベーションまで。

○第11回 商品開発のマネジメント
 どのような技術やアイディアも、斬新な組織も、うまく運営されなければ何にもなりません。開発プロセスのマネジメント、企業間関係のマネジメント…。

○第12回 ユニバーサルデザインと社会サービス
 ユニバーサルデザインとは何でしょう? 単なるデザイン手法ではなく、人々の生活や社会をどのように見るかという哲学の問題でもあるのです。

○第13回 PL法と商品開発
 良い(筈の)商品を開発すれば、それでオシマイとはいきません。社会意識の変化は、商品を開発した企業に大きな責任を負わせています。

○第14回 後半のまとめ
 商品開発と製品開発。シーズ提案型の商品開発を中心とした後半の講義を振り返ります。良い製品開発が、本当に良い商品として世に出ていくために…。

○第15回 総まとめ:商品開発の本質
 これまでに学んだこと、考えたことの全体をおさらいします。企業における商品開発の目的と目標、社会におけるその役割と経営との関係など。

○第16回 期末試験(60分)
 資料等の持込は自由。授業で学んだことや考えたことをベースに、自由な発想を期待します。
毎回、次回の授業のための予習テーマを出します。
授業の運営方法  多くの質問を望みます。一方的な講義ではなく、2-ウェイで行いたいと願っています。教材はビデオや最新の企業情報など、生きた資料を用意します。
備考
学生が達成すべき到達目標 漠然と「売れる新製品を作りたい…」ではなく、その背景にある手法・思想・経営・社会の動きなどを多面的に考えられるようになってください。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 80
小テスト
レポート
成果発表
作品
その他 20
合計 100