NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 流通史(History of Distribution)
担当教員名 尾道 博
配当学年 2 開講期 前期
必修・選択区分 ビジネスマネジメントコース 選択 単位数 2
履修上の注意または履修条件  出席し、ノートをこまめに取って下さい。
受講心得  今日の商業についての情報を集めておいてほしいです。
教科書  未定
参考文献及び指定図書 武野要子「商業史概論」(有斐閣)、
関連科目 東アジア流通史、企業サクセスストーリー、地域経済論、
オフィスアワー
授業の目的  徳川時代の商業(流通システム、市場構造、商品、貨幣、交通、商人など)の意味や変遷の特徴を理解し、歴史的見方、考え方が出来るようになることが第1の目的です。第2の目的にこうしたことを踏まえ現在の商業、流通などについて理解することです。
授業の概要
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 オリエンテーション
最初の授業ですので本講義に関する諸注意をおこないます。また授業の進め方、出欠の取り扱い方、試験について、評価の仕方などについて説明します。
歴史の勉強についての誤解を解きます。つまり年号を覚えることが歴史だと勘違いしている人が多くいますので、この講義では年代の暗記より、歴史的なものの見方、考え方を身につけてもらうことを第一の目的にします。この講義で対象とする時代とその理由を説明致します。
○第2回 徳川時代の基礎知識
 日本史の復習から始めます。つまり日本史の大きな流れについて説明し、徳川時代(江戸時代)がどのような時代であったかを概略します。そして徳川政権における政治体制について説明します。つまり幕藩体制国家といわれていることを明らかにします。
○第3回 徳川政権の経済構造と流通構造
 徳川政権における経済体制の特徴について説明します。つまり石高制を基盤とする経済構造と商品流通が発達した時代であることを明らかにします。
○第4回 運送業の発達
 陸上交通から海上交通あるいは水上交通が流通(経済)の発展とともに発達していったことを明らかにします。
○第5回 問屋制①
 この時代、経済(流通)発展した大きな要因の1つが流通システムが完成していったことが上げられる。その中心的な役割を果たしたのが問屋であった。その問屋の形成について説明します。
○第6回 問屋制②
 問屋制の第2として問屋の種類、取扱品などを明らかにすることによって商人たちも成長していったことを説明します。
第7回 商人の発展と流通
 流通過程が確立していくなかでそれに大きな役割を果たしたのが商人であったことを解説し、商人の成長過程について明らかにします。
○第8回 株仲間
 経済活動の発展とその要因の第3番目として商人の問題について言及します。日本経済を支えてきたのは伝統ある企業=江戸期から活躍していた商人が成長し、さらに大きく発展したことについて説明します。 
○第9回 工業の発展と流通との関わり
 流通が発展していくなかで工業形態も変遷していったことを明らかにしながら、江戸地回り経済圏の形成・発展したことを解説します。
○第10回 貨幣制度
 三貨制度の確立と発展、貨幣の交換比率と流通について説明します。
○第11回 信用制度
 経済活動の発展とその要因の第5番目として信用問題について説明します。この経済のもとで多くの商品が流通しましたが、その流通に必要なものがお金と信用(為替)であります。これらについて資料を用いりながら信用問題について理解してもらいます。 
○第12回 徳川政権後期の経済構造
 徳川政権後期における経済が、前期と比べどのように変化していったかを説明します。つまり経済発展が全国的に波及した要因とその結果どのような経済構造になったのかを解説します。
○第13回 徳川政権後期の市場構造
 徳川政権後期の政治について説明し、同時期の市場構造がどのように展開し、その要因や特徴についてプリントを用いりながら理解していくようにします。つまり中央市場が大阪から江戸市場に大きくウェイトが変わったことや地方市場の台頭がおこり市場経済が全国的に拡大していったことを見て行きます。
○第14回 日米修好通商条約と国内経済
 日米修好通商条約が締結されて国内経済(流通)にどのような影響があったのかを解説します。
○第15回 幕末・維新期の経済(商業)
 幕末維新期の政治においては徳川政権から明治政府に移行するなかにおいて経済がどのように変化したか、あるいは開港が日本経済(商業)に与えた影響について検討し、理解できるようにプリントなどを使いながら説明していきます。
○第16回 期末試験
試験:60分
持込:不可(但し試験問題は事前に通知します)
授業の運営方法  パワーポイント使用、学生参加型の授業
備考
学生が達成すべき到達目標 日本経済の土台が構築・確立されていくなかで江戸時代の経済活動がいかに重要であったかを理解すること。また普段の思考回路のなかに時間軸をいれて考察・判断ができるようになることです。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 0.8 1回の試験のみ。
小テスト
レポート
成果発表
作品
その他 0.2 出席点を考慮します。
合計