NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 金融論Ⅰ(Money and FinanceⅠ)
担当教員名 宮本 吉次郎
配当学年 2 開講期 前期
必修・選択区分 選択 単位数 2
履修上の注意または履修条件  なし
受講心得  教室内でのマナーを守ること。
教科書 藤田康則著  よく分かる「金融と金融理論」   学楊書房
参考文献及び指定図書  その都度示す。
関連科目  金融論Ⅱ、貨幣理論、Eマネー論、経済学、経済学入門、経済政策、財政学、経済原論Ⅰ、Ⅱ、経済学説史、西洋経済史
オフィスアワー
授業の目的  (目的)
景気が悪くなると失業者が出ます。大学を卒業しても就職するのが難しくなります。なぜでしょうか。皆が物を買えばよいとか、会社が工場や機械を導入すればよいとか、銀行がもっとお金を貸せばよいとか、空港や高速道路をもっと造ればいいとかいろいろと言います。一方で銀行へ預けた預金の金利はほとんど付きません。そればかりか預金をすると手数料を取られる場合もあります。こうした問題を考えるときに、「もの」と「おかね」の両方から考える必要があります。「物を買えばよい」、「工場を建てる」、「道路や空港を造る」というのは「もの」の面です。「銀行がもっとお金を貸せばよい」というのはお金の面です。
私達の経済はこの両方から成り立っています。したがって両方をよく理解する必要があります。金融論ではお金の面から経済を見つめます。いくら物が豊富に生産されてもお金がなければ消費者のもとには届けられません。消費者が物を買わなければ、つまりお金を使わなければ生産されたものは余ります。他方で物の生産は増えていないのにお金だけ増やせば物の値段が上がります。
個人や、会社が節約したお金がどのようにして経済に役立っているかを勉強します。お金が余っている人から足らない人へお金を融通する制度を勉強するのが金融論です。
私達にとって最も身近にあるお金ですが、あまりよく理解されているとはいえません。経済をうまく循環させ、場合によっては積極的に経済を活性化させるお金について理解を深めていきます。

(到達目標)
金融の理論を理解します。資金余剰部門から資金不足部門への資金移動のシステムの重要性を理解します。
授業の概要
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 授業に関するオリエンテーション  金融論とは何か
15回の講義の進め方と試験について説明する。
○第2回 経済学と金融論
経済循環図を示して物の循環とお金の循環について説明します。経済学が主として物の流れに注目しているのに対して金融論ではお金の流れから経済活動を分析することを説明します。ファイナンシャルプランナ-(以下FP)のための講義もします。
○第3回 家計
黒字部門の家計貯蓄の役割を説明します。FPのための」講義もします。
○第4回 企業Ⅰ
赤字部門である企業の活動を説明します。長期資金としての設備投資について説明します。
○第5回 企業Ⅱ
減価償却について説明します。特に技術革新と減価償却を説明します。
○第6回 政府
赤字部門である財政と公共投資について説明します。国債発行の発行方式について説明します。
○第7回 間接金融
預金がどのような形で企業に移転されるかを説明します。特に日本がなぜ間接金融優位になったかを説明します。FPのための講義もします。
○第8回 直接金融Ⅰ
証券市場について説明します。株式市場、債券市場について説明します。FPのための講義もします。
○第9回 証券市場Ⅱ
証券会社の役割について説明します。FPのための講義もします。
○第10回 証券市場Ⅲ
株式取引について説明します。アナログ取引からE-取引について説明します。
○第11回 信託銀行
信託銀行の仕事と役割について説明します。
○第12回 生命保険
生命保険について説明します。その仕組み、役割について説明します。FPのための講義もします。
○第13回 損害保険
損害保険について説明します。機関投資家としての役割について説明します。
○第14回 金融と経済
       金融と経済ガどのように影響しあい、どのように調和しているかを説明します。
○第15回 まとめ 
○第16回 試験
授業の運営方法  講義
備考
学生が達成すべき到達目標
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 60 論文試験
小テスト
レポート
成果発表
作品
その他 出席率
40
合計 100